シグナルトークは、オンライン将棋「遊び処 ふくろふ」について、本日5月14日、東京・千駄ヶ谷「東京将棋会館」にて、正式サービスに関しての発表を実施したので取材レポートをお届けする。
記者会見の前にシグナルトーク代表取締役「栢孝文」氏と片上大輔六段にインタビュー
Q:オンライン将棋「遊び処 ふくろふ」について
栢氏:まず本作の特徴は「感想戦」の実装ですね。プロの方にお聞きしたら対局より感想戦のほうが長くなることもあるらしいので、駒の動きに全て自由度を持たせて感想戦を楽しめるようにしてあります。駒を180度ひっくり返したりできますね。感想戦を実装しようと提案したら開発陣は悩んでいましたけどね。リスタートの機能はまだですが(笑)
片上氏:リスタートは面白いですね。今までないと思いますし。
栢氏:本作は将棋を長く遊んでいる方から、以前やっていたけど最近は全然やっていないという方までさまざまな方へ遊んでもらうきっかけになればいいと思いますね。世の中に出回っている将棋のゲームとの差別化のために高級感や「Maru-Jan」で培ってきたノウハウを投入してあります。
Q:ゲームの監修や調整で気をつけたことは?
片上氏:将棋は専門用語が多いのでそこを気をつけて監修しました。まさかゲーム内で振り駒が再現されているのは驚きでした(笑)。
栢氏:普通のゲームだったらじゃんけんとかでいいのかもしれなかったんですが…。あとはプレイ中に手アイコンですね。将棋は対局中はあまり集中してしゃべらないので、相手の駒を運ぶのを見て手が勝手に動くようなリアリティを組み込んであります。実際の対局でも棋士の手がうごいてしまうのを再現したようなところですね。手アイコンのデザインも何10パターンも作ってこだわっています。
Q:駒や盤もこだわっているようですが
栢氏:山形県天童市の伝統工芸士の国井孝氏が作った駒を元に再現しました。全て画像として撮影してデザイナーが1つ1つ加工して、プログラムで影を作ったりしてあります。また駒ごとに置いたときの音も違うんです。「Maru-Jan」ではお年寄りの方や、介護で家を空けることができない方などが楽しんでくれているというお便りがきています。なので家でもリアルな対局ができるようにしていますね。
日本将棋連盟の米長邦雄会長も同席した発表会
大勢の関係者が集まった記者会見場では、栢孝文氏がサービス正式サービスの挨拶と、ゲーム内容の説明を細かくしてくれた。また同席した日本将棋連盟の米長邦雄会長も今後のゲームと将棋の協力体制を強化し、監修なども含めて一緒に頑張っていきたいとコメントしていた。
「遊び処 ふくろふ」について
本作は、料亭で将棋を指しているかのような、和の高級感が特長の、月額制オンライン将棋ゲーム。「将棋の間」と「談話室」が実装されている。
「将棋の間」では、プロ棋士の公式試合で実際に使用されている、格調高い風合いの最高級品“日向産榧脚付将棋盤”と、“伝統工芸士 国井孝氏の手による将棋駒”で、クオリティの高い、リアルな対局が楽しめるのだ。
将棋駒はゲーム内でも1枚1枚再現しているため、すべて木目が違い、自陣、敵陣に9枚ずつ、合計18枚の「歩」も、同じものはひとつとしてないのが特徴的。ゲームとは思えない駒の質感を、堪能してみてはどうだろうか?
東京将棋会館とは
鳩森八幡神社の緑の見える立地にある将棋会館道場(一般対局場)は、初心者から有段者まで、誰でも気軽に対局を楽しむことができる場所となっている。
また、平日は50人程度、土日祝日には200人以上もの人が来場するので対局相手に困ることもなく思う存分将棋ができる。初めての人には棋力認定証を無料で発行してくれる嬉しいサービスもあるのだ。さらに水・金・土・日・祝日には希望者先着16名様によるトーナメント戦を実施している。
「これから始めたい」「もっと強くなりたい」という人のために各種教室も開催しているので将棋に興味がある人は足を運んでみてはいかがかな?
社団法人「日本将棋連盟」とは
日本将棋連盟は、有名な羽生善治名人をはじめとした約200人の棋士と約40名の女流棋士が所属する、将棋のプロ団体。
「将棋道の普及・発展を図り、併せて国際親善の一翼を担い、人類文化の向上に寄与すること」を目的とし、各地への支部の開設、将棋大会・将棋教室の開催、棋士の派遣などの活動をしている。
本ゲーム内の盤も、日本将棋連盟協力の下、実際にプロの対局で使われたものを使用し、盤面についた傷もそのまま再現されているのだ。
Copyright (C) 2004 SignalTalk All Rights Reserved.