2010年11月10日~13日まで、韓国・釜山「BEXCOコンベンションセンター」において、韓国最大のゲーム展示会「G-STAR 2011」が開催。初日に実施された「NEXON Korea Corporation Press Conference」レポートをお届けする。
ブラウザ/スマートフォン/タブレット「三国志を抱く」
「三国志を抱く」は戦略と歴史を主題としたゲーム開発を得意とする、Ndoors社プロデューサー、キム・テゴン氏の開発哲学を盛り込んだ最新作。今回、初めてウェブブラウザー及びスマートフォン、タブレットPCでプレイできる3D MMORPGになる。
本作は、既存2Dウェブゲームを遥かに越える、高いクオリティーの3Dグラフィックと、三国志の世界観を基盤としたターン方式の戦略戦闘、領地建設と拡張、ダウンロードなしですぐ楽しむことができる。優れた接近性を土台に、マルチプラットホームゲームに新たな可能性を提示している。
ゲーム内では、三国志に登場する、約200名の英雄を指揮しながら、大陸各地域を移動し、多様な戦術で戦略的な戦闘を楽しむことができる。ターン方式戦闘とクエストを通じてキャラクターたちを育成し、特定の都市に自分の領地を用意して資源確保、兵力構築などの活動をして、領地を拡張して勢力を育てていく。
また、三国志の小説を基盤としたクエストとミッションを提供することで、ゲームをプレイするだけで、三国志の世界を体験したかのように思えるほど、ストーリーが充実しているのも特徴。
「三国志を抱く」はUnity 3Dエンジンを使って開発されており、PCはもちろんスマートフォン、タブレットPCなどスマートデバイスでもプレイが可能な、新概念マルチプラットホームゲームとなっている。また、Ndoors社は「G-star2011」を通じて、さらに発展したゲームシステムと拡張されたゲームコンテンツを紹介することで、プレイヤー達を新しい三国志の世界へいざなってくれる。
移動はヘックス(マス)対応、陣形や隊列、戦略要素、地形効果などシミュレーションの要素はほぼ持っていると思われる。複数の部隊に同時に指示を出せる。ストーリーイベントもあり、史実に基づいた物語や三国志の世界をそのまま表現している。自陣に施設を建設でき、馬などの乗り物も登場。自陣の中は自由にキャラクターを動かせるようだ。
タブレット版でもプレイ可能。デモプレイでは、タップ&スライドでユニットに指示、戦闘のアクションも滑らかに動いている。UIもタブレット版用にタッチパネルで操作できるような仕様に。若干ローディングが頻繁に実行されていた模様。
Facebook「アトランティカ S」
Ndoors社の新作「アトランティカ S」は、戦略RPG「アトランティカ」をモチーフに製作されたソーシャルネットワークゲーム(SNG)。MMORPGのゲーム性をSNGに搭載しており、傭兵を成長させて、より強い装備で武装しながらアトランティス大陸を冒険する旅の物語を描いている。
遠い昔に盛んだった力強い古代魔法文明「アトランティス」、遠い過去に消えた未知の大陸アトランティスを捜す英雄たちの長大な冒険の物語。プレイヤーは、古代文明に登場する英雄たちと共に、広大な戦場で戦略と戦闘を、他のプレイヤーと共に簡単な操作で経験することができる。
「アトランティカ S」では主人公を含んだ 9人のキャラクターが登場し、各キャラクターの攻撃特性を最大限に利用した戦略的戦闘が進行される。また、ゲームを通じて提供される傭兵たちを雇用、解雇、成長などの育成を通じて、軍隊を指揮し、一緒に成長して行く傭兵育成システムと経済システムは、プレイヤーにとって広大な戦場を指揮する、ウェブMMORPGの新しい楽しさを体験可能。
細かなドット絵や小さいアイコンのアニメーションも緻密に表現されており、UIもフェイスブックに合わせた調整をおこなっている。ワールドマップやフィールド、キャラクターまでかなり描き込みにこだわり。カードを利用した戦闘も爽快、打撃や魔法のエフェクトもきちんと表現されている。カードのイラストがアニメーションするわけではないのが少し寂しいか。戦闘前にローディングはやや長めだった。
iOS「コンバットアームズ:ゾンビ」
ネクソンモバイルの新作「コンバットアームズ:ゾンビ」はヨーロッパ、北米、ブラジルなど世界各国で人気を集めているネクソンのグローバルオンラインFPSゲーム「コンバットアームズ(Combat Arms Online)」のPvEモード(ファイアチームモード)を基盤として開発されたスマートフォン用FPSゲーム。
本作は、韓国で初めてアンリアルエンジン3を活用した3Dスマートフォン用ゲームで、高いクオリティーのグラフィックと、多くの攻撃類型を持った3Dゾンビモードを楽しめる。多様なスタイルの武器体系を追加して、スマートフォン用FPSゲームとしては初めて5種のコントロールを実装するなど、オンラインゲームに劣らない豊かなコンテンツを誇っている。
物語は、優秀な軍人である主人公(プレイヤー)が、軍事作戦中に孤立した閉鎖地域で、正体不明の怪物たちから攻撃を受けて、生き残るために戦うというストーリーとなり、多様な攻撃スタイルと、特性を持っているゾンビたちが現れ、限定された空間の中で、救助隊が来るまで生き残らなければならないという、緊張感あふれるゲームになっている。アンリアルエンジンのおかげで、現実的な恐怖をモバイル端末でも充分に感じられ、多くの種類の武器を自分の戦闘スタイルに合うようにカスタマイズして、自分なりのプレイスタイルを作ることもできる。
さらに細分化された難易度で、自動で自分のレベルに合ったゲームを楽しむことができ、、「ゲームセンター」を通じて、全世界のプレイヤーと友達になり、一緒にゲームを楽しみ、お互いに順位を確認したり、ミッションをこなすなどの多様なコンテンツで、ゲームを楽しむことができる。
実機デモでは、PCゲームと遜色ないクオリティーでゲームが展開、ただゾンビが倒されるときのエフェクトは爆発するだけで少し寂しげだったのが残念。大量のゾンビの群れが一気に襲ってくる様子はかなり脅威に感じられた。
NEXON Korea企業ニュース
最後に中国もうすでに多くのメディアで発表されたとおり、「Perfect World」社との業務提携についての情報も会場で公開された。韓国内新設法人「NGL(NEXT GAME LIFE)」を設立し、MMORPG「神魔大陸」「笑倣江湖」の2タイトルをNGLを通じてサービスを開始するとのこと。