グレネードで4キルというドラマを生んだKmn-Gamingが大会初優勝！「Sudden Attack Clan Tournament League 2011 winter」オフライン決勝大会トーナメントレポート

ネクソンは本日12月25日、東京・秋葉原にあるAKIBA_SQUAREにて「Sudden Attack Clan Tournament League 2011 winter オフライン決勝大会」を開催した。




会場前には長い行列もでき、注目度の高さが伺える。	会場内にはコスプレしたコンパニオンさんの姿も。

イベントの始めには、ネクソン運用本部ゲーム運用6チームの柴田岳寛氏が登場。柴田氏は「今回の大会では強豪チームを倒して勝ち上がってきたクランもいますので、白熱した戦いが繰り広げられると思います。みなさん最後まで楽しんでいってください」と開会の挨拶を述べた。

その後は決勝トーナメントの組み合わせ発表と、ステージ抽選会が実施。前回の大会ではあまりいい場所を引かなかったという柴田氏だが、今回は準決勝が「プロバンス」に、3マップ戦で行われる決勝は「クロスポート」「シティーキャット」「ドラゴンロード」となり、得意マップがあったのか、出場チームの一角からは「おおっ！」と歓声が上がっていた。

出場クラン

・思考の違い：一次、二次予選を無敗で価値上がってきた唯一のクラン。SAOMT2011Summerの覇者「Celluloid」も破り、今大会一番のダークホース。
・#Avenger：前回SACTL2010-2011の覇者「NabD」を下してTOP4入りし、本大会で目が離せないクラン。
・Kmn-Gaming：実力・名声は申し分ない無冠の強豪クラン。本大会で初優勝を目指す。
・iZoNe：SACTL2010-2011では惜しくも準優勝となり、前回の雪辱を果たせるか注目のクラン。

準決勝

第1試合「Kmn-Gaming」VS「#Avenger」

プレイするマップが決まったところで、実況はyukishiro（ゆきしろ）氏、解説はBRZRK（バーサーク）氏のもと、早速準決勝第1試合がスタート。第1試合では、先攻後攻を決めるナイフ戦で勝利したKmn-Gamingが、青が有利と言われる「プロバンス」ステージで赤を選択しゲームスタート。



（写真左から）yukishiro氏、BRZRK氏。

前半1R、2Rと続いて#Avengerにラウンドを奪われるが、続く3R、4RではKmn-GamingがC4の設置に成功し、解除にきた相手を見事倒しきり、ラウンド勝利数が2：2で並んだ。その後の5Rは#Avengerが勝利するも、6RはKmn-Gamingが奪い返し3：3でまたもや並び、お互いに譲らないかなりの接戦が続く。そして前半最後の9Rを4：4で迎えると、屋根を上手く使った作戦でKmn-Gamingが前半を一歩リードする結果に。

後半は#Avengerがラウンドを先取するも、Kmn-Gamingが奪い返すといったシーソーゲームになり、ラウンド勝利数が8：8で並んだままマッチポイントに突入。このラウンドで人数を削られ2オン3と不利な状況に追い込まれたKmn-Gamingだったが、見事な立ち回りでマッチポイントを制して最低でも引き分けの状況を確保。

最終ラウンドで追いつき引き分けに持ち込みたい#Avengerは、C4の設置に成功して相手を追い詰めるが、残り時間わずかとなっても諦めないKmn-Gamingに押し切られ、準決勝第1試合はKmn-Gamingが10：8で勝利を収めた。

第2試合「iZoNe」VS「思考の違い」

第1Rは残り1分を切るまで撃ち合いが発生しない静かな立ち上がりながらも、お互いが遭遇すると相手を素早く殲滅したiZoNeがラウンド先取。その後も続けてiZoNeが5Rまで連続先取し、前半をストレート勝ちという圧倒的強さを見せた。

ひとつもラウンドを落とせない思考の違いだったが、後半戦でiZoNeの素早い攻めに人数を削られてしまう。残り一人の状況でC4の設置に成功するも、そのまま押し切られてしまい、C4解除に成功したiZoNeが後半開始早々に決勝進出を決めた。

決勝戦「Kmn-Gaming」VS「iZoNe」

第1ステージ「クロスポート」

3マップ戦い、先に2マップ勝利したチームが勝ちとなる決勝戦。まず第1ステージはiZoNeがラウンドを先取するも、2Rは開始早々の激しい撃ちあいを制したKmn-Gamingが勝ち、その後の3Rも続けて勝利し一歩リード。このまま流れを持っていきたいKmn-Gamingだったが、その後はiZoNeに盛り返されてしまい、ラウンド勝利数は5：2とiZoNeが前半戦をリードした状況で後半戦に突入。

後半戦は、4ラウンドで10キル0デスという驚異の戦績を残した「Kinko」選手の活躍もあり、Kmn-Gamingがラウンドを4連続で勝利し、一気に逆転して6：5。マッチポイントに差し掛かり、iZoNeが意地を見せて6：6に持ち込むも、その後のラウンドを奪い、勢いの衰えないKmn-Gamingが第1ステージの勝利を収めた。

第2ステージ「シティーキャット」

続く第2ステージ前半は、第1ステージでの拮抗した戦いはどこへやら、iZoNeが5連続勝利のストレート勝ち。後半戦はiZoNeが1ラウンドでも取れば勝ちという状況で、まずはKmn-Gamingがパーフェクトゲームでラウンド先取。反撃の狼煙を上げたかに見えたが、2RではiZoNeが素早く攻め込み、相手の意表をついてラウンドゲット。第2ステージを勝利し、決勝戦はどちらも譲らぬまま第3ステージに突入。

第3ステージ「ドラゴンロード」

最初のラウンドはKmn-Gamingが勝利し、2RはiZoNeがパーフェクトゲームで1：1のタイ。3RはKmn-GamingがC4を設置し、解除に向かうiZoNeを相手にうまく立ち回り、再度リードを奪う。今度はiZoNeが追い返すかと思いきや、残り人数が1人の状況から相手3人を連続でキルする「Cyborg」選手の活躍により、Kmn-Gamingが3：1とリードを広げる結果に。

その後はKmn-Gaming側のクリアリングミスがひびき3：3のタイにまで持ち込まれる場面もあったが、あわてずに持ちかえし、Kmn-Gamingが5：3でリードしたまま前半戦は終了。

後半もKmn-Gamingがラウンドを先取し、6：3に。一気にピンチな状況に追い込まれたiZoNeだが、各ラウンドで人数をギリギリまで削られるも、粘り強い戦いを見せて3連続でラウンドゲット、一気に6：6のタイまで持ちかえす意地を見せた。

相手に傾いた流れを奪いたいKmn-Gamingは次のラウンドでファーストキルを押さえ、その流れを押すかのようにiZoNe一人が自滅してしまうが、残る選手の活躍で7：6とiZoNeに逆転を許してしまう。iZoNeのマッチポイントとなり、今度こそ嫌な流れを断ち切りたいKmn-Gamingは、グレネードで相手の人数を削り、C4設置にも成功して上手く立ちまわり7：7のタイに。

依然iZoNeのマッチポイントが続くも、Kmn-Gamingの「Noe」選手がグレネード一発で相手選手4人を一気に倒すというミラクルを起こす！これには会場から拍手が沸き起こり、残り1人も倒し切り、パーフェクトゲームでKmn-Gamingがラウンドをゲット。会場の雰囲気さえも味方につけ、試合の流れを奪ったKmn-Gamingがその後のマッチポイントを制し、ドラマチックに大会初優勝を飾った。