台湾RuneWaker社の本気を垣間見た、ドラゴンを駆り共に冒険するアクションMMORPG登場!「ドラゴンズ プロフェット」先行体験プレイ&インタビューを紹介

RuneWaker社が開発、アエリアが満を持して日本でサービスを予定している「ドラゴンズ プロフェット」。台湾でのCBTは2012年夏以降の予定だが、現在開発中のクライアントを体験することができたのでショートインタビューとともにお伝えしよう。

「ドラゴンズ プロフェット」は台湾RuneWaker社が得意とする、洋風描写を活かした基本料無料のファンタジーMMORPG。本作は、古のドラゴンが創造した大陸を舞台に、さまざまな種類のドラゴンを育成し、共に冒険を楽しむことができることが最大の特徴となっている。また、自社開発した最新ゲームエンジン「RENA」を初めて実装しており、高画質なグラフィックに加え、影や雲などの遠近感をリアルに再現することが可能。本記事では、ゲームの概要などをプレイフィールを交えながら紹介していこう。

世界観とストーリー

ドラゴンと人間が共存する世界「オラディア」を舞台に物語は展開する。過去2回のドラゴン同士の争いから数百年が経過し、繁栄を取り戻したオラディア。しかし、「死亡の谷」と呼ばれる未開の地で新たな世界を滅亡させかねない争いを引き起こそうとしている邪悪な存在が台頭しはじめた。プレイヤーは、オラディアに住むドラゴンたちの力を借りて世界の危機を救う旅に出ることになる。

本作のキーワードとなる「ドラゴン」について

「ドラゴンズ プロフェット」では、冒険のほとんどを一緒に過ごす「ドラゴン」を育てることができる。本作に登場するドラゴンは300種類を超え、ドラゴンと他の生物をかけ合わせることが可能で、血統の強い方の特色が色濃く現れる。ドラゴンの種別は8種類存在し、攻撃・防御力が強いタイプ、バランスに優れ、スピードの速いタイプ、飛空タイプ、滑空タイプなど、特徴も全く違うものを育成できる。もちろん育てたり捕獲したりするのが困難な巨大なレアドラゴンも生息しているようだ。

ドラゴンの捕獲、育成要素

世界中に生息しているドラゴンを捕獲すると、プレイヤーのパートナーとなり、育成や一緒に冒険することができるようになる(ドラゴンの背に乗って空や水の中を移動することも可能)。

ドラゴンと契約する方法は、フィールドで生息しているドラゴンの背中に飛び乗ると、地面に紋章が出現する。その紋章のエリア内で逃げようとするドラゴンに振り落とさせないように操作しながら、体力を疲労させればオーケー。パートナーとなったドラゴンを龍の巣と呼ばれる施設に入れることでポイントを振り分けて、訓練を行うことが可能になり、能力を自由に強化することができる。ドラゴンは、さまざまなスキルを保有しており、戦闘状況に応じたスキルを使用する。

複数のドラゴン(最大6頭)を飼育できる「龍の巣」では、スキルポイントを割り振るだけでなく、エサを与えたり、一緒に遊んだりすることができる。気に入ったスキルは他のドラゴンに継承することも可能。

キャラクターのクラス

本作では4種類のクラス「戦士」「アーチャー」「魔法使い」「プリースト」、1つのクラスに3つの才能が存在する。捕獲したドラゴンの特性によってキャラクターの能力も変化する。

キャラクターメイキング

既存のMMORPGと同じように顔はもちろん、髪型や色までさまざまなメイキングが可能。とにかくイジれる箇所が多いので、自分だけの好きなキャラクターが完成するまでこだわってもいいかも。イケメンやセクシー系はもちろん、一見クリーチャー(?)のような容姿にすることもできる。全体的にはリアル劇画路線の造形となっている。

武器や装備の強化

モンスターを倒すとランダムでドロップする「龍のクリスタル」を武器や防具などと合成をすれば、さまざまなパラメータを強化することが可能。

インスタンスダンジョン

ダンジョンにはソロでも楽しめる、だいたい10~30分ほどで手軽に楽しめる「冒険タイプ」と、1時間以上かけて難易度の高いダンジョンをじっくり楽しめる「ストーリータイプ」の2種類が用意されており、レベルによる入場制限はなく、5段階の難易度を任意に選択可能だ。複数のチームでレイドボスに挑戦するダンジョンも存在する。

コミュニティー要素

独立したサーバーでも、メールやフレンド・ギルド情報、オークションの状況などが共有できる。また、共有サーバーでフレンドとパーティーを組んで遊んだり、PvPなど大規模戦も楽しむことができる。

領地戦

領地戦では、世界中に存在する「領地」と呼ばれる土地の所有権を決める戦いが繰り広げられる。領地戦に勝利したプレイヤーは自分の領地内にさまざまな施設を建造することができるようになる。領地の中には3つの街と1つの資源採掘場が存在し、同時に楽しめるのは約8000人程度とのこと。

オリジナルハウジングシステムにより、異なるゲームサーバーのプレイヤーと共に、特殊なフィールド内に施設の建造や運営を行うことができる。領地の中でまず売却している土地を購入し(ゲーム内マネーで購入可能)、自分の家を建てよう。もちろん家の中に入ったり、フレンドを招待することも可能で、建設の素材にはモンスターからドロップするアイテムを利用することができる。

領地を手に入れるには、周囲にある3つの水晶の塔を占領しないと、主城に侵攻することはできない。主城を落とせば新たなリーダーとなり、税金を徴収したり、軍事施設を建設して防御力を高めることもできる。

バトルシステム

心地よい操作性とアクションの多彩さが魅力

本作はアクション性の高いMMORPGとなっており、攻撃するモンスターを直接クリックしなくても、自分から一番近いモンスターを自動的にターゲッティングしてくれる。また、一緒に戦う心強いドラゴンには攻撃の傾向や、回復・防御のタイミングなど、細かいAIを設定することができる。テストプレイでは「戦士」のキャラクターを使用した。

フィールドで徘徊しているモンスターの輪郭の色について、黄色は非アクティブ、赤色はアクティブとなる。操作は比較的簡単で、マウスの左右のボタンに通常攻撃を設定すれば、連撃が簡単に決められる。スキルの種類も多彩で、自分の正面にいるモンスターに攻撃判定があるもの、「回転斬り」のような複数のモンスターに同時に攻撃することができるものなどノンターゲティング方式に限りなく近いとも言える。

ドラゴンもただのペットではない!

冒険と共にする300種類を超えるドラゴンも、ただ「後ろをついてくるだけ」のかわいいペットとは扱いが違い、プレイヤーとともに戦ったり、背中に乗って移動したり、水中を泳いだり、そして大空を自由に飛んだりと、まさに心強い大事なパートナーとなる。また、フィールドでは複数のドラゴンを召喚することですぐに交代させることができる。

大空を自由に飛び回れる!

ドラゴンの強化スタイルによっては、乗ったままで戦闘ができるタイプや、とにかく移動が素早いタイプ、攻撃力が高いタイプ、滞空時間の長いタイプ、水中での移動が得意なタイプなどなど、能力から姿までさまざまな個体を育てることができる。

そして、テストプレイでは大空を自由に飛べるドラゴンを体験できた。この飛ぶスピードなども個体によって違うというから驚きだ。また、独自に開発されたゲームエンジン「RENA」により、太陽や雲の描写もリアルに表現されており、サウンドに関しては約20チャンネル以上を利用して、風や水の音、虫の声や草木がさざめく音なども忠実に再現している。ちなみにドラゴンやモンスターの音声は動物園で実際に動く動物から録音してきたとのことだ。

ボスクラスモンスターとも対峙

テストプレイの最後では、巨大なモンスターと対決することができた。今までのドラゴンとはスケールの違うこのボスモンスターの、長い尻尾や岩石のような体躯から繰り出す攻撃は強烈。だが、このモンスターもなんと捕獲できるとのこと。PvPでも役に立ってくれそうである。ぜひフレンドと協力して挑戦してみよう!部位破壊も可能らしいぞ。また、フィールドの途中には、休憩所のような施設があり、そこに逃げ込めば追いかけてくるモンスターを退治してくれるので、ヤバくなったら助けを求めよう。

インタビュー

テストプレイを通して、とても楽しそうにゲームの解説をしてくれた台湾RuneWaker社の代表「John Tang」氏と「Tony Tang」氏、そして日本運営を担う、株式会社アエリア 取締役 オンラインビジネス本部長「乙田 宗良」氏に本作の開発秘話や、日本サービスに至る経緯をお伺いすることができた。

――日本サービスに至った経緯を教えて下さい。

乙田氏:アエリア側で2011年に、日本のこれからのオンラインゲーマーに長く遊んでもらう「量産型ではないMMORPG」をコンセプトとして、新作タイトルを探していたときに、本作に出会い、一目惚れをしたのが経緯ですね。遊んでもらったとおり、ドラゴンで空を飛んだり、ギミックなどでワクワクするゲームデザインが気に入っています。「ミスティックストーン」の開発をしているRuneWaker社なので、技術力はもちろんよく知っているんですが、彼らはゲームの説明をするときにとても楽しそうなんです。その気持ちやゲームの楽しさをプレイヤーに伝えるのがアエリアの使命と感じました。

――開発のコンセプトを教えて下さい。

RuneWaker社:私たちを含め、開発から運営までみんなコアゲーマーです。他のゲームを遊んでいるときに「長く遊びたいと思うゲーム」が必要と感じ、既存のペットとは違う、ドラゴンという鮮烈なイメージを持つペットと共に遊べるというコンセプトを掲げて開発しました。もちろん、小さくてかわいいドラゴンも育てられますし、ギルドのメンバーをたくさん乗せられる大型のドラゴンも連れて冒険することもできますよ。

――パブリッシャーとしてどのような層のプレイヤーをターゲッティングしていますか?

乙田氏:アエリアとして1人でも多くのプレイヤーに遊んでもらいたいと思っています。本作は、本格派の大作MMORPGとなり、ゲーム内でできることや、やり込み要素などもコンシューマタイトルに引けを取らないタイトルだと思っていますので、日本のオンラインゲーマーに限らず、たくさんの人に楽しんでほしいですね。

――日本独自のコンテンツなどは予定していますか?

乙田氏:今後の意見・要望にもよりますが、もちろん予定しています。

RuneWaker社:日本独自のドラゴンや、家のデザイン、インテリアなども予定しています。東洋・西洋両方のデザインのドラゴンはすでに正式サービスの時点で300種類の中に実装されています。また、イベントでプレイヤーから募集したものも実装していきたいですね。

――開発期間はどれくらいですか?

RuneWaker社:最初のコンセプトから約2年です。スタッフは社内で90人、音楽は社内スタジオで録音しています。オーケストラはドイツで収録しました。

――今後の台湾でのサービスの予定を教えて下さい。

乙田氏:まずは台湾において、2012年7月~8月くらいにクローズドβテストを予定しています。これからのローカライズの作業の状況によりますが、日本もそう遠くないと思いますよ。

――グローバル展開について何かお考えですか?

乙田氏:現在RuneWaker社と協議を重ねているところです。各国の特色を生かしたサービスをしたいです。

――開発でこだわった点や苦労した点を教えて下さい。

RuneWaker社:現在のクライアントは3ヶ月前にバージョンをすべて破棄して作り直したものなんです。一番こだわりたい箇所はやはり「完成度」です。少しでも納得いかなければ作り直します。また各国のローカライズでイベントなども少しずつ変わっています。

――ゲームパッドには対応しますか?

RuneWaker社:対応します。台湾でのサービスでも対応する予定です。

――日本サービスの今後について教えて下さい。

乙田氏:もちろんこれからですけど、とても良い作品に仕上がっているので、大事に育てていきたいと思っています。最初だけ多くの人数を集めてサービス開始、といった手法ではなく、継続的にさまざまな人にプレイしてもらえるようなプロモーションを予定しています。RuneWaker社と日々しっかりと協議を重ねて、意思の疎通を図っています。

――日本サービス開始後のプレイヤーの意見・要望の吸い上げについてどのようにお考えですか?

乙田氏:クローズドβテストの前に社内でしっかりとテストプレイをした上で、バランスなどのチューニングなどをRuneWaker社にフィードバックし、調整したバージョンをまずCBTで提供します。CBTでのプレイヤーのデータや、意見や要望を見ながらどのように調整していけばいいのかを両者で決めていきたいです。オープンβテストではたくさんのプレイヤーが参加できるので、そこで正式サービスの調整を実施していきます。慎重にしっかりと本作を育てていきたいですね。

――ありがとうございました。

ドラゴンズプロフェットサービス終了

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