ロシア・モスクワで「World of Tanks」の国際大会「Ural Steel 2012」が開催―日本の大会とは違った熱気で現地は大盛り上がり

2012年9月16日、ロシア・モスクワにある「USH CSKA」にて、Wargaming.netのPCオンライゲーム「World of Tanks」の国際大会「Ural Steel 2012」が開催された。ここでは、日本代表チームも出場していた本体会の模様をお届けする。

「Ural Steel 2012」は、事前に行われた予選を勝ち抜いてきた16のチームが本作「World of Tanks」の腕を競い合う国際大会。9月16日に行われた決勝大会には、アメリカやロシア、中国をはじめ、日本語でのサービスされていないながらも日本代表チーム「APOSTLES」が出場していた。

会場となった「USH CSKA」(左)と会場内、客席の様子(右)
現地のメディアが多く訪れていたほか、大会の合間にはさまざまなパフォーマンスも行われていた。

決勝大会は2部構成となっており、はじめに16チームのうち4チームを1ブロックとして、ブロック内で総当たり戦を行うグループステージが実施された。このグループステージは各試合先に2勝したほうが勝利となり、ブロック内の成績上位1チームだけが本戦へと出場できる仕組みとなっていた。

日本代表は、1戦目にウクライナとロシアによる「VIRTUS.PRO ACES」チーム、2戦目にポーランドの「EVIL PANDA SQUAD」チーム、3戦目にイギリス、オーストラリア、アメリカによる「ACES-BATTLE GROUP」チームと激突。1戦目は1-2で惜しくも破れてしまい、続く2戦目は0-2と手痛い敗北を喫してしまう。3戦目は2-0とストレート勝ちをするも、総合結果は3位と、善戦およばず本戦への出場を逃してしまう結果となった。

残念ながら日本チームの活躍はここまでとなってしまうが、本戦では、グループステージを勝ち上がってきた「VIRTUS.PRO ACES」「THE RED:RUSH UNITY」「OM-WHITEBEARD」「THE RED-Z GRA」の4チームが熱戦を繰り広げた。

本戦は先に3勝したほうが勝利となり、1戦目の「VIRTUS.PRO ACES」対「THE RED:RUSH UNITY」では、「THE RED:RUSH UNITY」が2連勝していきなり王手をかける。しかし、味方が待機している場所までうまく相手をおびき寄せる作戦がうまくいった「VIRTUS.PRO ACES」がその後2連続で勝利して勝利数は2-2に。お互い譲らぬまま迎えた5戦目は、相手の反撃の勢いを断ち切った「THE RED:RUSH UNITY」が勝利して決勝戦へと駒を進めた。

2戦目の「OM-WHITEBEARD」対「THE RED-Z GRA」は、「THE RED-Z GRA」が2連勝して王手をかけるという、1戦目と似た展開に。ここで巻き返したい「OM-WHITEBEARD」だったが、「THE RED-Z GRA」が最初の勢いのまま3試合目も勝利して見事ストレート勝ちを決めた。

決勝戦は、激戦を繰り広げてきた「THE RED:RUSH UNITY」がまずは1試合目の勝利をつかむ。続く2戦目は、本戦をストレートで勝ち上がった「THE RED-Z GRA」が、敵機撃破数が1機上回った状態をキープしたまま制限時間いっぱいとなり1-1の状態に盛り返す形に。3試合目も接戦となり、敵機が残り1機、自分たちも残り2機の状態で相手陣地の占領に成功した「THE RED:RUSH UNITY」が優勝へと王手をかける。

4試合目も接戦が繰り広げられるかと思いきや、狭い場所で敵集団と出くわした「THE RED:RUSH UNITY」が仲間とうまく連携を取り、回りこんで敵集団を一気に撃破することに成功。残機数の差で大きくリードし、その勢いのまま3勝目を手にして見事優勝の座に輝き、優勝賞金35,000ドルを手にした。

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