ネクソンが本日10月17日よりクローズドβテスターの募集を開始し、10月下旬にCBT実施を予定している「聖剣ONLINE」を一足早くプレイする機会が得られたので、プレイレポートをお届けする。
「聖剣ONLINE」は、台湾のゲーム会社Chinese Gamer International Corp.が開発した、ターン制タクティクス型戦闘を採用したMMORPG。英雄と呼ばれるキャラクターやモンスターを仲間にしながら、ヨーロッパをイメージしたファンタジー世界で冒険を繰り広げていくこととなる。
英雄として仲間になるのは、ナイチンゲールやピーターパン、アテナにフック船長などがおり、ジャンルを問わず有名なキャラクターが揃っているので、自分の好きな英雄たちでパーティーを組むことが可能だ。英雄を集める収集要素に加え、農業や畜産が楽しめる「荘園」やミニゲームといった多彩なコンテンツも用意されている。
本日10月17日よりテスター募集が開始となり、10月下旬にクローズドβテストが実施予定となっているが、今回CBTに先駆けて本作をプレイすることができたので、そのインプレッションをお届けする。
ゲーム開始時には、連盟と領域という2つの勢力のどちらかを選んだあと、キャラクターメイキングが行える。領域を選ぶと性別や服装、顔と顔の各パーツといった要素のほかに、天使のような姿をした主人公ならではのカスタマイズ部分も用意されていた。特徴となるのが、メガネやマスクといった顔装飾、首飾りやピアス、そして背中から生えている翼の形状を変えられる「背面装飾」の項目だろう。
服や翼などの項目はフィールドで表示されるキャラクターにも反映されるのに加え、ストーリー上でプレイヤーキャラクターが会話する場面でのグラフィック(いわゆる立ち絵)にも当然反映されるので、見た目の変化も分かりやすい。
また、全ての項目を自動で決めるランダム生成のボタンも用意されているので、気に入ったキャラクターが出るまで何度かクリックして、そこから微調整していくといったこともできる。
キャラクターを作成した後は、職業を選択することに。初期の職業は「力タイプ」「敏捷タイプ」「知恵タイプ」の各タイプそれぞれ3職業いるので、計9職業から好きなものを選択できた。プレイ時はまだまだ公開されている情報が少なく、ゲームの難易度も想像しづらかったので、筆者はビビってオーソドックスな騎士を選択した。
キャラクター作成が終わった後のストーリー導入部分では、まずプレイヤーキャラクターがよく喋る印象を受けた。といっても残念ながらボイスはないのだが、MMORPGではプレイヤーキャラクター=プレイヤー自身という認識からか、自分のキャラクターにセリフが用意されていることは少ないため、本作では自分がストーリーに関わっている感覚が楽しめそうだ。
プロローグが終わると、チュートリアルにあたるクエストが受けられるようになる。移動はキーボードのWASDなどに対応しておらず、マウスのクリックでしかできないのだが、画面内に表示されるクエストガイドのキャラクター名をクリックすれば、そのキャラクターまで自動で移動してくれる。
また、インベントリを開くのもスペースキーと、操作面は一般的なMMORPGと少し異なる部分があるものの、この辺りは慣れてしまえば問題ないだろう。
戦闘はターン制のシミュレーションRPGとなっており、マップはマス目状で構成されている。一度に動ける範囲から移動したい場所を選び、攻撃範囲に敵が入ったら敵をクリックするか、コマンドの「攻撃」「スキル」などを使って戦っていくのが基本的な流れだ。
戦闘中はWASDによってカメラの移動が行える。 黄色いマスが移動可能な範囲、赤いマスが通常攻撃の攻撃範囲を示している。 |
ゲームを進めていくと活用場面が出てくるのか、オブジェクトを「押す」ことも可能だった。 |
キャラクターには向きの概念があり、横や後ろから攻撃される(もしくは攻撃する)とダメージが増加するので、壁や味方、障害物で背中を隠すといったことも考慮しつつ戦っていくことが重要となる。序盤のうちは全滅してしまうような状況に陥ることがなかったので、少しずつ戦闘に慣れていこう。
チュートリアル内でもプレイできるが、本作には「英雄クエスト」と呼ばれる、英雄を仲間にするためのクエストが存在する。このクエストをクリアすると英雄が仲間になるのだが、英雄には3つのランクがあり「青銅」「白銀」「黄金」の順にランクが高くなっていく。
英雄クエストは一日3回まで挑戦することができ、クリアするたび仲間になる英雄のランクがランダムで変わるので、黄金のランクを目指して何度も挑戦するといった繰り返しプレイのモチベーションを保つ要素も備わっている。なお、同じ英雄を2人以上仲間にすることはできないが、新しい英雄と入れ替えたり、今回は触ることができなかった「英雄融合」といった要素も存在する。
仲間にできるのは英雄だけでなく、モンスターを「封印」することで仲間に加えることも可能だ。仲間にする方法は簡単で、バトル中にモンスターに隣接して「封印」のコマンドを選択するだけ。
封印に成功するかどうかはモンスターの残りHPによるので、なるべく弱らせた状態に持ち込めるかがポイントとなる。モンスターを封印できるのはプレイヤーキャラクターだけだが、英雄と組み合わせれば多彩なパーティーを編成することができそうだ。
仲間にした英雄やモンスターは、レベルが上がっていけばプレイヤーキャラクター同様に成長させることができる。成長システムは、レベルアップに伴い獲得したポイントを割り振る方式なので、成長方針も自分で自由に決めることができるぞ。
ここまではイチからキャラクターを作ってプレイしたのだが、CBTでのレベルキャップである50レベルのキャラクターを用意してもらっていたので、そちらでもプレイすることに。
こちらのデータをプレイして最初に目に入ったのは、見た目が変わるだけでなく、移動速度がアップする乗り物の存在だ。こうした乗り物をはじめ、ここまでに説明してきた英雄、ほかにもアバターアイテムなどは図鑑で収集履歴がチェックできるので、コレクション要素としても楽しめるだろう。
また、CBTでは実装されない予定だというが、レベルが20を超えるとオート戦闘も可能となっている。オート戦闘はその名の通りキャラクターが勝手に行動して戦闘を進めてくれるものなのだが、自動で戦うキャラクターを個別に設定できるので、回復役だけAIに任せたりといった、自分のプレイスタイルに合わせた設定にすることも可能だ。
レベル50となれば使えるスキルの種類も増えており、スキルの中には装備している武器の種類によって使用可/不可が設定されているものもあったので、どのタイプの武器を使うかも重要になってきそうだ。すべての職業でスキルをチェックしたわけではないのだが、範囲内の敵に攻撃できるタイプのスキルがやや少なめに感じたので、そういったスキルを使えるキャラクターが多くなれば、よりプレイの幅が広がり爽快感も増しそうな印象だ。
ちなみに妙な…といっては失礼なのだが、マウスのホイールでキャラクターの表示サイズを変更できる細かいこだわりも感じられた。画面もウィンドウサイズに合わせて表示されるようになっているので、オート戦闘にして画面を小さくし、横ではブラウザを立ち上げつつ遊ぶといった、いわゆる“ながらプレイ”もできる。
CBT開始前のクローズドな環境であったため、ほかのプレイヤーとのパーティープレイについては体験できなかったが、本作では基本的にプレイヤーキャラクター含め最大8人の編成で戦うことになり、ダンジョンやクエストはソロプレイの傾向が強かった。ソロでもサクサクと進められ、難易度はそれほど高くないので、一人でも気軽に遊びたいという人にもオススメだ。
もちろんほかのプレイヤーと一緒に遊ぶことも可能だが、パーティーでも進入可能なステージのみ同じ戦闘マップ内に入れるという。とはいえ、ギルド戦やPvP、勢力戦といった要素は存在するので、コミュニケーション要素は協力というより対戦に重きが置かれているのだろう。今後のテストやサービスでは、こういった対人要素にも期待したい。
ほかにもテストプレイ中に試しきれなかったシステムはあるので、本日から開始されているテスター募集に応募しつつ、テスト開始時にぜひプレイしてみてほしい。
なお、キャラクター作成時に2つの勢力からどちらかを選ぶと最初にお伝えしたが、チュートリアル以降は勢力ごとに進む道が異なってくる。CBTでプレイできる範囲では、2つの勢力が合流することはできないので、友達と一緒に遊ぶ予定との人は事前に選ぶ勢力を決めておこう。
クローズドβテスト募集概要
募集期間:10月17日12時~10月28日23時59分
CBT募集人数:3500名
OnlineGamer枠:200名
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