日本・韓国・中国・台湾で行われた大会を勝ち抜いた「ブレイドアンドソウル」プレイヤーが集まり世界最強を決定するトーナメント大会が開催中だ。韓国・ソウルで行われた、4強決定戦の模様をレポートする。
本大会は、「ブレイドアンドソウル」の世界最強プレイヤーを決めるもので、今回は、11月13日と14日に韓国・釜山で行われる準決勝に出場する4名を決定するトーナメントが開かれた。出場したのは、日本・韓国・中国・台湾で行われた大会を勝ち抜いた計16名の選手たち。
第一回戦が11月6・7日の2日間にわたって開催され、3日目となる11月8日には、第一回戦の勝者8名が戦う第二回戦が行われ、4人の選手が決定。勝ち残った4名が釜山での決勝戦に挑むことになる。
会場となったのは、韓国・ソウルの龍山にあるe-Sports Stadiumというeスポーツ専用施設。e-Sports Stadiumの入るモール施設「アイパークモール」は、龍山駅に直結しており、デパートや飲食店街のほか、映画館やサッカーコートまで備えている。館内には、タブレットやカメラを販売する小さな電気店が無数に並ぶ中に結婚式場があったりとなんでもありといった印象だ。
その最上階に設置されているe-Sports Stadiumには、巨大なステージと、200名以上が着座できる広さの観戦エリアがあり、いつでもeスポーツ大会が開催可能だ。
本トーナメントには、日本からMizuno Tatsuki選手、Hirota Koichi選手、Masumoto Yuya選手、Ito Kazuki選手の4名が参戦し、激戦を繰り広げた。ここでは、日本選手陣が戦った試合を振り返る。なお、各試合の模様はYoutubeにてアーカイブされているので、そちらも合わせて確認してほしい。
8強決定戦
各地域で行われた大会を勝ち進んだ4名、計16名が戦い8強を決定する8強決定戦。5本勝負で3本を先取した選手が勝者となり、11月8日に行われる4強決定戦に挑むことになる。
Chinghsiang Hsu選手(台湾:暗殺者) 対 Mizuno Tatsuki選手(日本:召喚士)
事前に行われた投票では、83%を獲得したMizuno選手。一番弱いのではないかと言われている召喚士には、韓国内からの応援も多く、会場でもたくさんの声援が送られていた。
第一試合では、距離をとるChinghsiang選手をMizuno選手が追いかける展開。序盤はお互いに体力を削り合うも、猫をうまくかわすChinghsiang選手のラッシュに押されてしまい、残り20%程度まで追いつめられてしまう。その後もギリギリのところで耐えながら相手を捉え、逆転勝利。
第二試合も距離を取るChinghsiang選手をMizuno選手が追いかける展開でスタートしたが、Mizuno選手は確実にダメージを与えていく。中盤、Chinghsiang選手を捕まえることに成功し、一気に畳み掛けそのままMizuno選手が勝利。
Mizuno選手の2連勝で迎えた第三試合。ここでも、姿を消しながら距離をとるChinghsiang選手だが、Mizuno選手が攻撃を確実にヒットさせる。Chinghsiang選手が終盤に攻撃を繰り出し、イーブンの状態にもっていくが、とどめを刺すことはできずに再び距離をとる。あと一歩のところでネコが倒されてしまい、惜しくも敗れてしまう。
なんとか決めたい第四試合も同じような展開ではじまり、一瞬の隙を見事についたMizuno選手が危なげなく勝利し、準々決勝へコマを進めた。
Luting Chen選手(台湾:召喚士) 対 Hirota Koichi選手(日本:リン剣術士)
第一試合は、Hirota選手は相手との距離を取りながら戦うも、徐々に体力を削られ、やや押される形で展開。両選手も決定打に欠け、残り10秒ほどでHirata選手が一気に攻撃をするものの、そのまま判定へ。絶え間なく攻撃を続けたHirata選手が判定勝利。
Hirata選手がやや攻撃に積極的になった第二試合。相手の体力を削るもののLuting選手の回復により、一定以上のダメージを与えづらい状態が続く。終盤にぎりぎりの水準まで体力を削られるものの、あきらめずに攻撃を続け、見事に判定勝利をもぎとった。
第三試合も序盤から積極的に攻撃。Luting選手がネコの使い方に苦戦している中もコツコツとダメージを積み重ねていき、そのまま制限時間を迎え、ここでも僅差で勝利。3試合連続の判定勝ちを収めた。
Masumoto Yuya選手(日本:滅砕士) 対 Chnglun Huang選手(台湾:剣術士)
Masumoto選手は、第一試合の早々で気絶させられてしまうものの、逆に相手を気絶させイーブンに。斧を振り回しながら相手を追い回すが、逆に攻撃を受けてしまい瀕死の状態に。しかし、終盤に見事に相手を捕まえてラッシュを畳みかけそのまま勝利となった。
第二試合は、相手をとらえてから一気にラッシュを畳みかけそのまま勝利へ。続く第三試合は、序盤は相手の攻撃を耐え、攻撃のタイミングを見計らったが、相手のラッシュを受けてしまい敗北した。
ここで決めたい第四試合。一気に相手の体力を削るが、その後に反撃を受けてしまう。なんとかラッシュを食い止めることに成功。動き回る相手をとらえ、見事勝利した。
Ito Kazuki選手(日本:邪術師) 対 Xiaotion Zhu選手(中国:暗殺者)
日本選手の4人目はIto選手。両選手とも様子をうかがう展開となり、体力を削りあうが、残り1分のところで、ぎりぎりのところまで相手を追い詰めそのまま勝利した。
第二試合もお互いに相手の動きを読み合うものの、相手に一歩及ばず敗北。第二試合をひきずってしまったのか、第三試合も相手のペースで展開し、2連敗。
なんとか取りたい第四試合。ここでも慎重に進めるが、スキを突かれてしまい徐々に体力を削られてしまう。そのまま風向きを変えることができずに敗北し、敗退となった。
準々決勝戦
Ito選手は惜しくも負けてしまったものの、Mizuno選手、Hirota選手、Masumoto選手の3名が準々決勝にコマを進めた。Mizuno選手は強豪の韓国選手と戦い、Hirota選手とMasumoto選手は、なんと日本人対決となったため、この時点でどちらかの選手が準決勝に進出することが決定した。
Shin Kyum Kim選手(韓国:邪術師) 対 Mizuno Tatsuki選手(日本:召喚士)
第一試合は、序盤に攻撃を受けてしまい耐える展開。厳しい状態になりつつもなんとか巻き返したいところだが、相手が的確に攻撃を繰り出してきて敗北してしまう。
第二試合では、なんとかくらいつくものの、途中でネコがやられてしまい厳しい展開となりそのまま敗北。一矢報いたい第三試合も序盤で大きく体力を削られてしまい、そのまま敗北となった。
Hirota Koichi選手(日本:リン剣術士) 対 Masumoto Yuya選手(日本:滅砕士)
日本人対決となった本試合では、Hirota選手が73%と多くの得票を獲得し期待が大きかったようだ。練習などで相手の戦い方を熟知しているからか、全体的に慎重な試合運びとなった。
第一試合は互角な戦いとなったが、最後にMasumoto選手のコンボが通り勝利をもぎとった。第二試合もMasumoto選手のペースでスタートし、お互いに体力が残りわずかとなる。お互いに残り10%ほどとなったところで、Hirota選手のラッシュがきまり勝利。
第三試合もお互いの動きを読みあっていたが、Masumoto選手が絶妙なタイミングで相手を捕まえ、危なげなく勝利した。第四試合はMasumoto選手の読みがあたり、一気に押し切る形で勝利となった。
決勝の舞台は釜山!Masumoto選手が韓国チームに挑む
日本からは、Masumoto選手が準決勝にコマを進めたが、残る3枠は強豪韓国の選手となっており、なんとか勝利をもぎ取って欲しいところだ。準決勝は11月13日に、決勝戦は11月14日に行われる予定。当日の模様は公式サイトで生配信されるとのことなので、ぜひリアルタイムで応援しよう。
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