「ブレイドアンドソウル」もっと腕を磨きたい―ワールドチャンピオンシップで激闘を繰り広げた日本代表選手にインタビュー

11月6日から8日の3日間にわたって、韓国・ソウルで行われたワールドチャンピオンシップの4強決定戦。日本・韓国・中国・台湾の4ヶ国から代表4名が集結し激しい戦いを繰り広げた。

4強決定戦が行われた会場で日本代表選手にインタビューを行うことができた。日本と韓国の戦い方の違いや、11月13日と14日に行われる決勝戦への意気込みなどを聞くことができたので紹介する。

激戦を戦った日本代表選手にインタビュー

インタビューに応じてくれたのは、日本代表選手として戦った以下の4選手だ。Masumoto選手は釜山で行われるワールドチャンピオンシップの準決勝への出場が決定している。

Mizuno Tatsuki選手(NicoJean選手:召喚士)プレイ歴:1年半程度
Hirota Koichi選手(隣の剣ちゃん選手:リン剣術士)プレイ歴:1年
Masumoto Yuya選手(ヴィジュアル系選手:滅砕士)プレイ歴:1年
Ito Kazuki選手(Qliphothx選手:邪術師)プレイ歴:サービス開始時から

左からIto選手、Hirota選手、Mizuno選手、Masumoto選手

日本代表選手は、本試合の数日前に韓国に入国。現地で練習をしていたそうなのだが、韓国のレベルの高さを痛感したと教えてくれた。日本に比べPvPが盛んな韓国では、比武のマッチングも数秒で完了することがあり、数十分かかることもある日本とは比べ物にならないという。

比武の仕様が1年ほど前に韓国で行われ、日本で適用されたのは1、2ヶ月ほど前のこと。韓国のプレイヤーたちとの練習では、経験の差が顕著に出てしまい、いつも同じメンバーとマッチングしてしまう日本では味わうことのできないハイレベルな戦いを経験したそうだ。

そんなレベルの高い韓国で数日間にわたって800~1000戦ほどこなした選手たちだが、その数日間の練習だけでも多くのことを学び、とても強くなったことを実感したと語っていた。

今回の試合のように、大勢の観客の前でプレイするのは初めてという4人。緊張しなかったか尋ねたところ、透明なパネルで覆われたプレイブース内は外部の音はほとんど聞こえずとても静かで、さらにブース内のスピーカーからゲームの音が流れるので、緊張することもなくとても集中できたそうだ。

今回の試合では、キーボードやマウスのマクロ機能が許可されておらず、マクロ機能が搭載されたデバイスはマクロボタンを物理的に外したうえで、押せない状態でなければ使用することができない。普段からサイドボタンを多用しているMizuno選手は、使えないことが判明した数日前から急きょキーボード環境での練習に移したそうだ。しかし、この影響は大きく、普段の操作速度にまでは達しなかったと話していた。

惜しくも初戦で韓国の選手に敗れてしまったIto選手に話を聞いたところ「完全に対策されていました。読まれていました。」と答え、一番重要なスキルである“歪曲”を封じられた点が一番苦しかったと振り返っていた。

4人は普段から狩りやダンジョンではなく比武を遊んでいて、比武が無かったら本作を遊んでいなかったほど。それだけプレイしている彼らから見ても、韓国や中国の選手たちは、ミスが少なく相手の弱い点を的確についてくるほか、そもそもの知識量が違うという。日本では80%ほどの勝率だというMizuno選手が韓国でプレイしたところ55%程度に下がってしまったそうだ。

日本では誰でも強くなれる邪術士や召喚士が人気だが、韓国ではプレイヤーのスキル次第でどんどん強くなれる拳闘士が多く、とても強いそうだ。

日本大会を勝ち抜いてきた選手たちだが、日本ではなんとなく行っていたスキル発動だが、世界大会では相手の状況や次の行動を予測しながら、数テンポ早い思考を心掛けたそうだ。Mizuno選手、Masumoto選手、Hirota選手の3名は、韓国プレイヤーの戦い方にあわせて修練も調整したという。

いずれの選手も、今回の練習や試合を通してかなり力をつけることができ、日本に戻っても今まで以上に力を発揮できるのではないかと自信を見せていた。

将来についても聞いてみた。4人ともプロゲーマーになりたい希望はあるものの、現実的に日本では厳しいと判断し、引き続きゲームはゲームとして遊んでいきたいと言っていた。しかし、もし韓国のようにプロゲーマーが職業として成り立っている社会であれば、プロゲーマーを目指したいとも語っており、そのような環境が整うかが日本でeスポーツが広く受け入れられる条件になりそうだ。

本大会後については、今後も韓国サーバーでプレイして腕を磨きたいといった声を多く聞くことができた。日本でプレイしていても、同じ人とばかりマッチングしてしまいこれ以上上達するのは難しい。4強となったMasumoto選手は、もっと強くなって、日本のレベルを向上させていきたいと意気込みを語ってくれた。また、Ito選手からは来年も機会があれば挑戦したいと、心強い言葉を聞くこともできた。

最後にMasumoto選手に釜山で行われる準決勝への意気込みを聞いたところ、「韓国のレベルはとてつもなく高く、今のままでは勝てないので本気で練習したいです。」と答えてくれた。

準決勝は11月13日、決勝は11月14日の開催が予定されており、詳細な開催時刻は今後発表される予定だ。なお、どちらの戦いも生中継が行われる予定となっているので、ぜひ日本からも応援しよう。

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