「ロードス島戦記オンライン」2016年4~6月のロードマップが公開されたメディアカンファレンスをレポート

4月5日、ゲームオンは同社が運営するMMORPG「ロードス島戦記オンライン」のメディアカンファレンスを開催。本作の2016年4月から6月までのロードマップを公開した。

まず、「ロードス島戦記オンライン」運営プロデューサーの合田真二氏より、これまでの展開が改めて紹介された。2016年1月29日のプレミアムクローズドβテスト開始から現在までのサービスの流れは次のとおりだ。

カンファレンスの進行役を務めたゲームオンの合田真二氏。

2016年1月29日:プレミアムCβTを実施

アランという地域より北のマップでレベル20を上限として実施。当初、参加枠は1万名となっていたが、盛況により2万名まで拡張して行われた。

2月16日:オープンサービスを開始

小説「ロードス島戦記」の1巻「灰色の魔女」のエピソードをすべて盛り込んだマップが実装された。CβTの時点では選べる職業はベースクラスと呼ばれる4種類のみだったが、ここから1次クラスと呼ばれる8種類の職業が新たに開放。レベルの上限も30となった。

2月24日:正式サービス開始

課金サービスがスタート。「奇跡の店」というショップでさまざまな便利アイテムが入手できるようになった。また、レベル35に上限が拡張された。

3月2日:迷宮アップデート実施

レベル30以上のプレイヤーが入場できるPvEコンテンツ「迷宮」が実装。同時に「狩り技能」が取得できるようになった。

3月23日:戦場アップデート実施

モンスターや相手チームのプレイヤーを倒して得たポイントで競い合う対人戦コンテンツ「戦場」が新たに実装された。

続いて、プレイヤーが「ロードス島戦記オンライン」をどのようにプレイしているのか、現在の状況についての説明が行われた。注目すべきは1次クラスの分布で、プリーストの数が圧倒的となっていることが明らかとなった。

これはプリーストが覚える職業技能「死人返し」が「迷宮」において特に有効なためで、多くのプレイヤーがこぞってプリーストを選択しているという。逆に、ウォーロックとシーフはかなり少なめだが、合田氏によると当初より必要性が増しており、プレイヤー数も徐々に伸びを見せているそうだ。

ワールド別の狩場の人気ランキングも公表。やはりカンストしているプレイヤーが多いだけあって、終盤に登場する旧王国の隠し通路や三角州の離宮などの人気が高くなっているという。ただ、ラーダだけは後発のワールドであるため、低レベル向けの北の墓所や祝福の街道などがランキング上位に入っていた。

レベル20以上のプレイヤーの分布。もっとも多いのが上限のレベル35で、
すでにかなりの人がカンストしているもようだ。
こちらは1次クラスの分布。このようにプリーストが突出した人気を誇っているのだ。
どのワールドもレイドボスが登場するエリアが特に人気となっている。

対人戦コンテンツ「戦場」に対するさまざまな意見も紹介された。おもな内容は以下の画像のとおりで、これらに関して合田氏は「すべてが反映されるわけではない」としつつも、本作がL&K社との共同開発であることから、これらの意見は採り入れられる可能性がかなり高く、「形にするべく提案していきたい」と意気込んでいた。

最後にレベル以外の成長要素である4つの冒険者技能について。「成長技能」はG.Pというポイントを使ってステータスを強化していくというもので、これをどのように割り振るかによってキャラクターの能力が変わってくる。「冒険技能」は冒険の利便性を高めるもので、パーティの経験値やゴールドの獲得量をアップしたり、アイテムのドロップ率を上げたりすることができる。

「職業技能」は特定のクラスを指定のレベル以上にすると修得できるスキルで、強力なものや便利なものが多い。「狩り技能」は「迷宮」で得られる技能書を修得すると得られるスキルで、こちらもかなり強力なものが多くなっている。このように本作はレベルを上げるだけではキャラクターが強くならないため、多くのプレイヤーがこれらの技能の習得や強化に熱中しているとのことだ。

これらの技能を修得・強化することで自分好みのキャラクターに育て上げていくのだ。

夏までのアップデートのスケジュールが明らかに

ここからはいよいよ今後の展開の紹介だ。まず、2016年4月20日に実施予定のアップデート「Expansion」 ではレベル上限が40まで解放されるほか、PvEコンテンツの「迷宮」がリニューアル。現状では四角形のマップだが、より迷宮らしい構成になるという。さらに、迷宮内にギミックを持つボスキャラクターが新たに登場。より多彩なバトルを体験できるようになる。

「酒場NPCコレクション」改め「コレクション」という新コンテンツも実装される。これはクエストを通じてNPCと信頼を深めていくと、そのNPCを酒場にある「木漏れ日の庭」に招き入れられるようになるというもので、キャラクターのコレクションを楽しむことができる。この3つが今回のアップデートの柱となる。

5月以降のロードマップもあわせて発表された。5月に予定されているのがギルド戦の実装で、PvPコンテンツの「戦場」において、待望のギルド同士のバトルができるようになる。ギルド機能も拡張される予定で、「現在ギルドでできることは非常に少ないので、こちらをガッチリと固めていきたい」と合田氏は意気込みを述べた。

6月にはレベル上限がさらに解放。同時にレベル40以上を対象とした新たな狩場も実装予定だという。さらに、今夏には他作品との大型コラボも行う予定で、現時点でタイトルなどは明らかにできないが、「ロードスの世界に登場しても違和感がないもの」(合田氏)であるとのことだ。また、新たなクラスも実装。こちらも詳しい内容は言えないが、原作ファンに「きたか!」と思ってもらえるのではないかと合田氏は語った。

気になる原作の2巻以降のストーリーについてだが、共同開発会社であるL&K社と協議を進めている最中とのこと。ただ、かなりボリュームがあり、新地域を実装する必要もあるため、実装の時期は未定で「もう少しお待ちください」と合田氏はすまなそうに述べた。

なお、今回発表されたロードマップの詳細は、ベルサール秋葉原にて2016年5月3日に開催予定の大型オフラインイベント「PMANG感謝祭」のステージにて発表される予定だ。ゲームオンの主力タイトルのほぼすべてが出展される大規模なイベントで、詳細はまだ不明だが「ロードス島戦記オンライン」のアトラクションも楽しめるそうなので、ぜひ足を運んでみてほしい。

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