Casumba Mediaが実施した全国調査で、日本人の約4人に1人がeスポーツを視聴していることが明らかになった。高校生大会や配信プラットフォームの発展を背景に、eスポーツは“特別な娯楽”から“日常的なエンタメ”へと進化している。
Casumba Mediaは、全国1,000人を対象としたアンケート調査を実施し、日本におけるeスポーツの視聴状況や文化の浸透について明らかにした。結果によると、日本人の10〜40代を中心に約25%がeスポーツを視聴しており、そのうち3分の2が月に1回以上視聴していることが分かった。
近年では、高校生部門を中心とした大会や地域イベント、オンライン配信の活発化により、若年層を中心にeスポーツへの関心が急速に拡大している。
今回の調査では、eスポーツが「たまたま観る」ものではなく「週に一度楽しむ習慣」へと変化していることが確認された。一貫した大会スケジュール、ストーリー性のある展開、地域とのつながりが今後の成長を支える鍵となるだろう。日本のeスポーツ文化は、競技の枠を超え、人と人をつなぐ新しい日常として定着しつつある。

YouTubeが圧倒的な視聴プラットフォームに
調査では、eスポーツ視聴者の約8割がYouTubeまたはYouTube Liveを利用していることが明らかになった。ライブ配信や切り抜き動画、人気配信者とのコラボなど、YouTubeを軸にファンコミュニティが形成されているという。
一方で、OPENREC、ABEMA、Twitchといった他の配信サービスは限定的な利用にとどまっており、国内ではYouTubeの一極集中傾向が際立つ結果となった。

地域イベントを通じて女性参加が拡大
過去1年間にeスポーツ関連イベントへ参加した人は全体の約2割。男性が大規模大会やカフェイベントに参加する傾向が強い一方で、女性はショッピングモールや大学などで開かれる地域密着型イベントへの参加が増加している。
男女ともに「観る」「体験する」文化が根付き始めており、eスポーツが身近なエンターテインメントへと変化している様子がうかがえる。

家庭でも抵抗感が薄れ、文化として定着へ
家庭内でのeスポーツに対する抵抗感は少数派となり、テレビや動画と同じ感覚で楽しむ傾向が広がっている。特に格闘ゲームやスポーツ系タイトルへの関心が高く、親子で大会を視聴するケースも見られるなど、世代を超えた交流の場にもなりつつある。
調査概要
・調査方法:セルフ型アンケートツール「Freeasy」によるオンライン調査
・実施期間:事前調査 2025年9月11日(N=1,000)/本調査 2025年9月26日~10月1日(N=89、eスポーツ視聴経験者)
・主な調査項目:視聴頻度、利用プラットフォーム、イベント参加状況、家庭内での認知、eスポーツを「スポーツ」として捉えるかなど
・調査レポートURL:https://cdn.oncasitown.com/wp-content/uploads/2025/10/esports-japan-trends.pdf
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