今年リリースから21周年を迎えたMMORPGの「リネージュ2」。その2年ぶりとなるオフラインイベント「リネージュ2 大感謝祭 ~新たな伝説の始まり~」が、10月26日にベルサール飯田橋ファーストで開催された。
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当日は朝からあいにくの雨模様ではあったが、開場が始まる11時前には多くのファンが会場に集結。オープンと共に綺麗に列を作り、会場内に入ってくる様子も見られた。

イベント自体はベルサール飯田橋ファーストの地下で行われたのだが、施設に入ってエスカレーターを下りていくと真っ先に目に飛び込んで来たのがフォトスポットであった。ここでは、コスプレイヤーのソフィーさんがお出迎えしてくれたほか、一緒に写真も撮ることができるようになっていた。

この会場の入り口付近には、このフォトスポットや受付に加えて、Tシャツなどが購入できる物販ブースや絵馬に自分の思いが書き込めるメッセージボードも設置。さらに、協賛メーカーによる最新PCなども展示されており、実際に目の前で確かめられるようにもなっていた。ということで、こちらの記事では、当日の模様を一部抜粋しながらレポートしていく。




和楽器ユニットによる生演奏が会場を盛り上げる!
今回のイベントこの後紹介する新クラス&新エリア「クロウ」のイメージに合わせて、和を意識したようなデザインがあちらこちらに散りばめられていたほか、ゲストなどの登壇者も全員着物などの和服姿で登場し、久々に開催された日本でのイベントらしいスタイルで行われた。

オープニングトーク終了後、今回のイベントのトップバッターとしてステージを盛り上げたのが和楽器ユニット「AUN J クラシック・オーケストラ」による生演奏だ。最初に演奏されたのは「March of Heroes」だったのだが、和楽器によるアレンジが加えられていたということもあり、オリジナルの楽曲とはずいぶん違った印象を受けた。

それに続き披露されたのが、おなじみのメインテーマの「The Call Of Destiny」である。こちらはオリジナルの楽曲にあえて和楽器を乗せて演奏するというスタイルで披露されて、これまた新鮮な気分で楽しむことができた。

尺八を担当している石垣氏は、「リネージュ2」の世界を和のテイストにアレンジするということについて、歴史あるゲームでもあるため、イメージを崩さず新たな幕開けを感じてもらえるように演奏したという。また、篠笛を担当した山田氏は、壮大な音楽がより広がるといいなという気持ちを込めて演奏したと、今回のステージに対する姿勢を明かしていた。

自分のスマホを使ってチームで回答していくクイズコーナー!
和楽器オーケストラ演奏のコーナーに続き行われたのが、「チーム対抗!リネージュ2クイズ大会」だ。来場者はそれぞれ順番にテーブルに着席していたのだが、そのテーブルごとのチーム制で正解数を競い合うといったルールで行われた。ちなみにクイズの正解数に応じてアデナと呼ばれるコインがもらえるのだが、こちらは物販ブースで引けるガチャで利用できるものである。
少しユニークなポイントは、会場内に表示されている問題に対して、自分のスマホを使って答えていくというもの。クイズ自体は4択なのだが、それぞれのチームごとに回答を選んで、代表が入力していくというスタイルでゲームが実施されていた。



回答後、リアルタイムで集計が行われ、すぐにどれぐらい割合で投票が行われていたのか円グラフが表示されたほか、答えもすぐに出るなど非常にわかりやすくなっていた。問題によっては、全員が同じ答えが合ったかと思えば、完全に回答が割れているものがあるなど、こちらもかなりバランス良く出題されていた。
そうしたこともありなかなかの大盛り上がりのなか、こちらのコーナーが終了。最終的に1位を獲得したのは9ポイントを獲得したテーブル14チームであった。また、テーブル17と15は同じ8ポイントを稼いだのだが、今回は回答のタイムもしっかり集計されており、わずか10秒ほどの差でテーブル17が2位を獲得している。

このクイズコーナーに続いて行われたのが、「血盟員争奪!血盟ドラフト会議」だ。こちらは、血盟員を募集している血盟主または代理権限を持つ人が挙手でステージに上がり、自らの血盟の魅力をアピールするというもの。実際にここで行われた募集により、マッチングが成功するとそれぞれに報酬もゲットできるようになっていた。

募集した側の血盟主には、アインハザードの金貨5000個またはL2コイン10万個がプレゼントされたほか、血盟加入または移籍した側の人にはアインハザードの金貨1万個とL2コイン20万個がプレゼントされる。さらに、今回マッチングした双方が、新たにオープンするクロウサーバーで血盟結成をするとゲーム内アイテムがプレゼントされた。
ということで、意外と人前に出てアピールする人はいないのかな……と思いきや、続続と募集をアピールする血盟主達がステージに登壇。今回は、総勢10名にもよる募集が行われた。全員のアピール終了後、ステージに上がった血盟主の前に名刺を持ち寄ることでマッチングが完了。その中には多くの列が出来ている血盟主もいるなど、なかなかの盛況っぷりであった。


射的や半丁博打などゲームコーナーも登場!
「血盟員争奪!血盟ドラフト会議」のコーナーが終わった後、1時間ほどのインターバルの時間になった。このタイミングでオープンしたのが、会場内に設置されていたミニゲームのコーナーだ。
こちらでは、オリジナルカードのあたりが出たらカード数字のアデナが獲得できる「アデン研究日誌めくり」や、3つの輪を投げて入った的の合計点数でアデナが獲得できる「天使のリングの輪投げ」などが登場。なかでも、最後まで長い列が途切れなかったのが倒した的の合計点数でアデナが獲得できる「シルフのシューターの射的!」のコーナーであった。



もうひとつ、このミニゲームコーナーで異彩を放っていたのが「壺振り師と丁半博打対決」のコーナーである。ルールとしてはおなじみの丁半博打と同じで、サイコロを振った目が丁(偶数)か半(奇数)かを競うというもの。

最初にそれぞれの口上が行われるなど、演者側もかなり役に入りきっていたほか、サイコロを振る前に姉さんが上から身に付けていた着物を脱ぎ捨てるなど、かなり本格的なスタイルで行われていた。

また、来場者たちの空腹を満たすための屋台もオープン。無料でイカ焼きや焼き鳥、やきそばなど好きな物を2食選べるようになっていたほか、ドリンクも一緒にもらえるようになっていた。こちらのメニューも、まさに屋台の出店でよく見るようなものになっており、今回のイベントの雰囲気ともピッタリ合っていた。

新クラス&新サーバー「クロウ」の詳細が明らかに!
休憩をはさんで行われたのが、YouTubeでの生配信も同時に行われていた「りね2てれび 出張(でばり)版だよ!大感謝祭生放送」のコーナーである。こちらでは、先ほども演奏を披露した「AUN J クラシック・オーケストラ」による生演奏が披露されたほか、今回のイベントの目玉とも言えるアップデートカンファレンスのコーナーが行われた。
最初に紹介されたのは、「リネージュ2」グローバルプロジェクト「SAMURAI CROW」のPVだ。これまで公開されていたものよりも少し長めのものになっており、エルフと新クラスのクロウが戦っている場面も見られた。
そこで、今回クロウの格好で登壇した統括プロデューサーの新井友和氏が、コスプレイヤーのソフィーさんとバトルシーンを再現するといった場面も披露された。

シリーズ初となる世界同時アップデートとして展開されるグローバルプロジェクトの「SAMURAI CROW」だが、そのキャッチコピーは「サムライ見参!リネージュ2新時代。」である。こちらでは、八咫烏の意匠を取り入れた侍をモチーフにした新クラスと新サーバーの「クロウ」が登場する。
新クラスの「クロウ」は、着用する防具やランカー達成に応じて特性を活かした専用外形に変化。それに加えて、非戦闘状態のときは刀を抜刀するなど時代劇のワンシーンで見かけるような武士固有の待機モーションも設定されている。
この「クロウ」は、種族としては真カマエルになっており、スキルもラッシュインパクトを模倣したような動きになっている。そのため、カマエルを使用したことがあるプレイヤーならば、ある程度スキルの予想ができるようなクラスとなっているのだ。

これに合わせて、新エリアの「クロウ村」もゲーム内に登場する。こちらは東洋の神秘と独自の美を宿した新地域となっており、桜が舞い散るなど風光明媚なエリアとなっている。日本側から資料を提供して作られている野だが、時間帯によってその雰囲気も大きく変化するように感じられるなど、和のテイスト溢れる地域に仕上げられている印象だ。

新サーバーの「クロウ」は、11月5日20時より公開される。特徴としては、大きく分けて3つある。まずは全エリアピースゾーンに設定されているというところだ。エヴァサーバーで人気のNON-PVPをリファインしたものになっており、誰にも邪魔されずに狩りを楽しめるようになっている。そのため、序盤のゲームプレイも快適になることで育成に集中することも可能だ。
また、PVPニーズに答えるため、集中プレイタイム中に一部エリアで実現可能となっている。この集中プレイタイムとは、毎日決められた時間に狩りが効率よく楽しめるように設定された時間のことをさしている。また、30種類以上のレイドボスが一斉に出現し、とくに縛りが無い状態で誰でもレイドボス討伐にチャレンジできるようになっている。
さらに、参加者全員で協力して報酬が獲得できる協力コンテンツや、圧倒的なスケールで巨大な魔物に挑むドラゴンレイドといったコンテンツも楽しめるようになっている。

続いて本邦初公開として、ライブサービスのアップデート情報が公開された。まずは新レイド「バルアン」だ。こちらは、不和の悪魔であるバルアンに対抗するために、連合の力を集結して挑むコンテンツとなっている。また、新インスタントダンジョン「カラックスの祭壇」も登場する。こちらは、1日1回のみ挑戦できるコンテンツとなっており、選択によって報酬が変化するのが特徴である。


次にクラシックサービスのアップデート情報も公開。こちらは新特殊狩場「オルビスの殿堂」とPVE専用地域として時間制狩場の「太古の島」が登場する。

海外企画リードマネージャーキム・グンヨン氏が気になる質問に回答!
続いて「みんな大好き♥統括プロデューサー&海外規格チームリーダーに聞け!」のコーナーに。ここで新たに登壇したのが、「リネージュ2」海外企画リードマネージャーのキム・グンヨン氏だ。
キム氏に気になることをサービス別に代表質問し、2個まで答えてもらうというもの。事前の打ち合わせはまったくしていないため、キム氏が答えられないものも出てくるかも知れない。
その場合、キム氏は3回まで「回答見送り権」を行使することができるが、きついときはギブアップ宣言もできる。その場合、視聴者プレゼントも増力していくといったルールで行われた。

――「エヴァ/アデンサービスに関して」自動狩り時の有効範囲をできるようにしてほしい(※全サービスしてください)。
キム・グンヨン氏:今回侍についての質問があると思っていたのですが、ここまで細かい質問があるとは思いませんでした(笑)。こうした限界を決めているのは、近接と遠距離のバランスを取るためです。距離や狩りの結果取得するアイテムや普段使用するスキルの速度すべての計算が入っており、近距離の方が遠距離よりも効率が落ちます。それを全部踏まえて計算し、設定しています。
そのため、現状この設定を変える必要性は正直そこまで感じていません。しかし、皆さんからこうしたお話を頂いているのはバランスの調整が必要かなと思います。
――(ユーザー代表から)遠距離のキャラを使っていますが、攻撃範囲ではない敵をタゲっちゃうんです。でも攻撃は届きません。その場で動かない設定にしたいのですが、動く設定にすると延々に追いかけてしまいます。
キム・グンヨン氏:遠距離の場合ある程度意図した範囲内で狩りをしていると思いますが、近距離の場合は想定の範囲内を外れる場合が多くあると聞いています。そちらに対して対策を立てたいと思いますが、詳しく対象方法を検討してから結果を公式ホームページなどでお伝えします。
ずっと追いかけてしまう事に対しては、技術的に保管して直していく必要があると思います。今年中は侍に集中したいので、来年この件を修正したいと思います。
――「エヴァ/アデンサービスに関して」限定製作に天井をつけてほしい。
キム・グンヨン氏:みなさんが制作費用が高いと思っていることは、共感しています。侍のサーバーからは、プロモーション施策に対して真剣に検討したいと思っています。
――「ライブサービスに関して」ワールド攻城戦(次元攻城戦)を実装してほしい。
キム・グンヨン氏:ワールド攻城戦ならではの楽しさを、ディスローンで感じてほしかったのが企画意図です。
※答えとしてはギブアップ

――「ライブサービスに関して」ディスローンと一般狩り場に格差があるので、一般狩り場でも同じ恩恵が受けらないか。
キム・グンヨン氏:ディスローンのコンテンツを大々的にアップデートしたいと思っています。一般の狩場も効率を高めて、ディスローンと比べても効率が落ちない仕様にしたいと思っています。来年の1Qにはそうした実装を行いたいと思っています。
――「クラシックサービスに関して」今回のアップデートもそうだが、クラシックサービスのアップデートはなぜないのかそして、新クラス「クロウ」はいつ実装されるのか。
キム・グンヨン氏:ギブアップを使わせて頂きます(笑)。
――「クラシックサービスに関して」狩り場のリファインについて私から何度も提案をしているが、なぜアップデートされないのか。
キム・グンヨン氏:ふたつとも今のところ計画はありません。ただし、クロウの外見が楽しめるコンテンツ(アバター)を用意したいと思います。
ここから先は会場内からの質問に答えていき、こちらのコーナーは終了となった。最後にキム氏からは、「今回は有益な時間を頂きまして、ありがとうございます。今回頂いたご意見やお話をもっとたくさん聞けたら良かったのですが、時間が限られているので残念です。帰ってから、今回頂いた皆さんのお話に対していろいろ対策案を考えたいと思っています。
新井さんとも今後協力してゲームをより良くするために、頑張っていきたいと思っています。また皆さんともよりコミュニケーションを取る方法がないか、続けて検討していきたいと思います」と語り、イベントを締めくくった。

生放送の配信終了後、最後に会場内だけで大抽選会が行われ、6時間以上にも及び長丁場のイベントがすべて終了となった。「リネージュ2」としては、200名以上のファンが大集結した異例のオフラインイベントとなったが、今回残念ながら参加できなかった人も、次回機会があればぜひ会場に遊びに行ってみることをオススメする。
(C) NCSOFT Corporation. Licensed to NC Japan K.K. All Rights Reserved.
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