「リネージュ2」のグローバルプロジェクト「SAMURAI CROW」はどのようにして生まれた？日本の侍モチーフの新クラス「クロウ」の実装意図などを開発チームに聞いた

エヌシージャパンがPC向けにサービス中の「リネージュ2」。同作で11月5日にアップデートが行われるグローバルプロジェクト「SAMURAI CROW」について、開発チームより、海外企画リードマネージャーのキム・グンヨン氏に話を聞いた。

――グローバルプロジェクト「SAMURAI CROW」のコンセプトをお聞かせください。

リネージュ2が誕生してから22周年、そして日本を含むグローバルサービスが21周年を迎えるにあたり、世界中のリネージュ2プレイヤーの皆さまに感動を届けられるようなサービスを提供したいと考えました。

従来の「リネージュ2らしさ」も大切にしつつ、より多様な価値観を持つグローバルなお客様の共感を得るため、新しいコンセプトのリネージュ2をお見せしたいと思いました。そして、その新しさがリネージュ2の世界に自然に溶け込むことを示したかったのです。

長年積み重ねてきた重厚な存在感、そして変化に挑むときの風のような柔軟さ――。今回の挑戦を象徴する存在が「クロウ」です。

――今回グローバルプロジェクトとして展開する経緯や狙いを教えてください。

これまで海外地域のプレイヤーの皆さまは、韓国で先行サービスされたリネージュ2を少し遅れて体験する形が一般的でした。

しかし、今回はその常識を破り、世界中のすべてのプレイヤーが同じ日・同じ時間に「CROW」という衝撃を体験できるようにしたかったのです。どこか一つの地域で先に公開されてしまうと、その驚きや新鮮さが薄れてしまうからです。

世界中のリネージュ2プレイヤーの皆さまが、クロウを通して新鮮で楽しい体験をしていただければ、これほど嬉しいことはありません。

――新サーバー「クロウ」の取り組みの中で特にアピールしたい点はありますか？

リネージュ2には、ライブ・クラシック・アデン・エヴァといった多様なサーバーが存在し、それぞれに個性と開発チームの思いが込められています。

今回の新サーバー「クロウ」では、プレイヤーのライフスタイルに寄り添い、プレイを柔軟にコントロールできる環境を構築しました。

穏やかさと激しさが共存する「クロウ」の世界で、プレイヤーの皆さまがより深くリネージュ2の魅力に没入していただければ幸いです。そしてこの新しい挑戦が、また一つの“遺産”として刻まれることを願っています。

日常の中で「早く仕事を終えてリネージュ2にログインしたい」と思っていただけたなら、私たちにとって何よりの喜びです。

――新クラス「クロウ」は日本の侍のイメージしているようですが、グローバルプロジェクトの動きの中で日本のモチーフを取り入れようとした狙いはありますか？

はい、その通りです。クロウは日本のサムライをモチーフとしています。先ほども申し上げたように、グローバルサービスを目指すにあたり「新しいリネージュ2」をお見せしたいという思いがありました。その中で、世界的にも認知度が高く、多くの人々に共感される「サムライ文化」は、新しさを象徴するにふさわしい要素だと考えました。

さらに、日本はリネージュ2が海外進出を果たした最初の地域でもあり、私たち開発陣にとっても初めて挑戦の興奮を味わった思い出深い場所です。

日本の皆さまには特別な感謝の気持ちを抱いており、今回のグローバルプロジェクトを通して、再び“最初の挑戦”のような高揚感を共有できればと思っています。

――城や桜など日本のモチーフを取り入れたマップも用意されているようですが、その中で、こだわりなどがあればお聞かせください。

サムライというコンセプトは、一見するとリネージュ2の世界に異質なものに見えるかもしれません。しかしクロウは、サムライの姿をできる限り忠実に再現しています。それは、サムライの特徴をリネージュ2の世界に自然に溶け込ませる自信があって、挑戦したからです。

また、日本の文化には世界中の人々が共感できる普遍的な魅力があると確信していました。そのため、クロウの村や城、桜などの風景も、過度な再解釈はせず、できる限り日本らしい美しさを表現するよう努めました。プレイヤーの皆さまにとって、目にも心にも残る情景として感じていただけたら幸いです。

――「SAMURAI CROW」のプロジェクトを含め、「リネージュ2」としての今後のビジョンを可能な範囲でお聞かせください。

「SAMURAI CROW」プロジェクトは、私たちにとって大きな挑戦でした。その結果を踏まえ、今後はより多様な方向性を模索していくことになると思います。

これからもクロウのように、プレイヤーの皆さまのそばで揺るがず、クロウのように柔軟に、新たな楽しみ方を見つけていきたいと考えています。今後ともリネージュ2をどうぞよろしくお願いいたします。

『リネージュ2』最新イベント・アップデートまとめ

(C) NCSOFT Corporation. Licensed to NC Japan K.K. All Rights Reserved.

本コンテンツはOnlineGamer独自の調査・基準に基づき制作していますが、掲載するECサイトやメーカー等から売上の一部が還元されます。評価・レビューは、各ストアからの引用を含んでいます。掲載内容は原文を尊重していますが、一部の表記を読みやすく整えた場合があります。内容はユーザーの主観的な意見のため、正確性や安全性を保証しません。