ネクソンは、5月31日「厚木市立南毛利小学校」にて、インターネットやオンラインゲーム上に潜む恐怖や遊ぶ際のエチケットを子どもたちに啓蒙するため、小学校5・6年生を対象に「ネチケット」を学ぶ授業を実施した。
ネクソンでは、インターネットを通じてオンラインゲームを運営する企業の責任として、公式サイト上にて「あんしんスクール」を設置しており、複雑でわかりにくいオンラインゲームの安全対策や、児童はもちろん保護者や教育者に向けて、よりわかりやすく解説した基本的なルールから用語辞典、実際に起きた事件例などをまとめて公開している。
今回実施されたネチケットの普及活動授業は、神奈川県「厚木市立南毛利小学校」の体育館にて開催され、小学校5・6年生約300人ほどがクラスごとに集まり、スライドと講義を織り交ぜた特別授業を真剣に受けていた。
講師としてネクソン運用本部マーケティングチーム「大井 香苗」氏が登壇、むずかしい用語が多いインターネットやオンラインゲームをより噛み砕いて分かりやすく小学生に紹介した。特にチャットなどのコミュニケーションツールについては知っている児童が多く、IDとパスワードについても実際に自宅のPCなどで使用している児童も多かったことが印象的だった。
また、小学生3人がそれぞれ声を担当しながら、オンラインゲームの中での危険な行動についてアニメーションを使いながら説明、どのような経緯で自分の個人情報が漏れてしまうのかを理解していたようだ。IDとパスワードについては、分かりやすい設定にするとすぐに第3者に知られてしまったり、「できるだけ難しいパスワードを実際に作ってみよう」という課題にみな真剣に取り組んでいた。
参加した小学生に聞いてみました。
Q:オンラインゲームを家で遊ぶ時両親はそばにいる?
- いません
- いないときに勝手に遊ぶと怒られます
Q:家で遊ぶのは?
- Xbox 360、DS、PSP
- 携帯機はオフラインだけ遊べます
- 親に禁止されています
- 遊べるけど一日1時間です
Q:自分のPCは?
- ないです
- ないけど両親のPCを使います
- 両親がパスワードで管理してます
- 自分のパスワードを持ってます
- 学校からのメールが家のPCに届きます
校長先生にもお話しを聞きました。
Q:今回の特別授業実施の経緯とは?
学校の課題として、携帯電話やインターネットなど便利ですが、危険も潜んでいるということを懸念して実施しました。授業としても効果的ですね。本日の授業は本当にネットへの入り口だとは思うんですが、私たち教師や保護者ももっと勉強しなければならないことも多いと感じました。
Q:今回の授業で足りないと感じた点は?
やはり本当の意味でのコミュニケーションとインターネット上のコミュニケーションの違いをもう少し「なぜ怖いのか」という認識を深く持たせたいでしたね。もっとこんな怖いことがあるんだよ、というね。
Q:校長先生のまわりでオンラインゲームをやっている人は?
私の世代ではいないですね。友人の子供などはやっているらしいですけど。私たちはファミコン世代ですのでまさかPCなどで他人と対戦できるなんて思いもしませんでした。
Q:mixiやFacebookなどは利用しますか?
いいえ、ほとんど使いません。ただ、教師同士で文書の交換などをツールなどで使いますが…。
Q:今後もこのような取り組みを?
そうですね、今後は児童だけではなく保護者を対象にして実施したいですね。IDやパスワードについても再認識させたいです。また飲酒や喫煙、薬物などについての特別授業も実施したいですね。子供を狙って網を張って待ちかまえている「悪い大人」がいるということをしっかりと理解させてあげたいです。本当に便利さの裏の危険な現実という「諸刃の剣」ということを児童・教師・保護者が正しく理解すべきだと思います。