2011年7月28日~31日まで、中国・上海市「上海新国際博覧中心」にて開催されていた、中国最大規模を誇るゲームショウ「ChinaJoy 2011」が閉幕した。
猛暑の中途切れない来場者の列に驚き
会場となっている「上海新国際博覧中心」は、市街地からやや離れており、広大な敷地の中に建設されている。4日間中7月28日・29日はビジネスデー、7月30日・31日は一般デーと設定されているようだったが、初日から正門には多くの来場者が開場を待っていた。
市内は天気も良好で日中は35度を超す猛暑日になり、来場者はもちろん現地メディアや屋台を出す人、タクシーやバイクもたくさん乗り付けており、まさに「お祭り」状態となっていた。若い来場者を中心に友達や家族と一緒に来ている人が多く、楽しそうにはしゃいでいたのがとても印象的だった。
ゲームの試遊よりコンパニオン・グッズ配布に注力
ゲームショウと言えば、新ハードや新タイトルの発表などの新情報や、開発中のゲームを体験できるなど、多くのゲームファンが注目するイベントである。
「ChinaJoy 2011」もオンラインゲームはもちろん、スマートフォン・フィーチャーフォンなどのアプリも出展されたが、大多数の来場者はゲームの試遊よりもコンパニオンによるパフォーマンスや、限定グッズの配布などに惹かれていたように思えた。
ステージの豪華さやコンパニオンの人数、趣向をこらしたグッズ配布など他のゲームショウと方向性は異なっており、中国の人々ならではの楽しみ方が垣間見えた。
アジアのゲームショウはとにかく元気な来場者
昨今アジア圏で開催されている各ゲームショウでは、年々来場者も増え、出展タイトル数も伸びている。韓国ゲームショウ「G-STAR」ではゲームを遊ぶためにダッシュでPCの前に並んだり、友達と連れ立って楽しむ姿も見受けられた。
「ChinaJoy 2011」では試遊台が少ないとはいえ、ゲームに没頭する来場者も多数おり、とにかく会場内を包む熱気に、取材しているこちらがパワーをもらったような気持ちになった。
度を超した大音響やゴミ問題・喫煙など課題も多い
以前から「ChinaJoy」のマナー部分に関して疑問視する声も多く、音響の大きさやゴミのポイ捨ての多さ、どこでも喫煙してしまうなど、取材時にも頻繁に見受けられた。
犯罪抑止に関しては各エリアや出入り口にも警備員や公安警察官は配置されているが、荷物検査も含めて万全とは言えない状態だった。そのあたりの問題も今後の大きな課題といえよう。