ディビーナのレビュー・評価目新しさはないが完成度は高い。問題は運営

  • 投稿日:
  • 更新日:

「かわいらしさ」が最大のウリのMMO。

 独特のやや淡い色遣いによるグラフィックは確かにかわいらしく、モンスターまでもが(ほぼ全て)「かわいらしく」描かれているのは見事。
 また、グラフィックの質の割には動作も比較的軽く、人が集まっている場所等を除くとあまり処理落ちもない。

 最近のゲームだけに「マップ上のNPCの一覧」「未受諾のクエストの一覧」なども見ることができる親切設計となっている。もちろんオートランも標準装備ではあるが、残念ながらその精度は他のゲームと比しても恐ろしく低く、「オート迷走」「オート乱」と呼ばれる有様なのでこれは評価するには値しない。
 インターフェースは「ルーセントハート1.5」とでもいうべき感じで、ルーセントハートのプレイ経験者ならほぼ違和感なく扱うことができるし、さほどのクセはないため未経験者でもそう混乱はしないだろう。

 特徴の一つである「ソウルメイト」はいわゆる「戦闘ペット+α」と言った感じであるが、自分で育成して好みの系統に育てられるのがポイント。
 また、「ダブルキャスト」は「メインと別にもう一つの姿を持てる」というシステムで、いわゆるサブキャラとは違って「インベントリやフレンドリストを保持したまま」「冒険中に素早く入れ替えられる」というメリットがある。
 どちらも「よくあるシステムをちょっと便利にした感じ」で、そこまでの目新しさはないが、なかなかよくできたシステムであるといえる。

 また、若干珍しい点としては、「防具」という概念が存在しないことがあげられる。
 防御力は主に「魔法陣装備」というものによって決定されるが、この装備はPCの外見に影響せず、外見は純粋にアバター依存とするかわりに、通常装備風のアバターなどは普通にゲーム内で店売りとし、入手を容易にしてある。
 これまでのMMOにおいても、装備の上からアバターを着こむことで「防御力は装備依存、見た目はアバター依存」という例は多くあったことを考えると、これはこれでうまく割り切ったシステムであるといえるだろう。

 逆に現時点で問題と感じられるのは、装備生産のために必要な素材の確保である。
 各マップの「供給ポイント」というところで収集するしかないのだが、まとまった数が必要になる上、1つ手に入れるのにかかる時間が割と長く、収集スキルの上がりづらさもあって放置推奨のような感じになってしまっているのはやや問題か。

 以上より、システム周りはやや3に近い4、グラフィックは5に近い4と評価。
 サウンドについては特に大きな長所も短所も見当たらないため3とした。

 問題の課金関係であるが、バッグ拡張・倉庫拡張がともに買いきりである点は高評価。
 拡張される量は少なめだがその分単価も安く、長くプレイするならこちらの方が割安になるかもしれない。
 また、ステ振り型のゲームにおいて重要となるステータス&アビリティリセットもそれぞれ700円以下とまあ及第点。
 とはいえ、やはりガマニアお得意のガチャが大量投下されたり、「アバターは見た目担当」の建前を自ら覆す能力値つきアバターの実装、女性PC優遇ととられても仕方のないインナーアバター販売など、やはり課金関係は2をつけざるを得ない。

 イベントについては及第点で3、運営管理に関してはまだ良くも悪くも評価できるポイントが少ないためひとまず3としておく。

 開始直後で少なくとも開発はやる気があるのか、ゲーム自体の出来は決して悪くなく、かわいらしい雰囲気も非常によいとは思う。
 ただ、運営の「稼ごう」というより「絞り取ろう」という姿勢が早くも前面に出てきてしまった感があり、それがゲームそのものの魅力を殺してしまいかねないのが非常に残念。

評価

総合評価 3.00
システム 3.00
グラフィック 4.00
サウンド 3.00
イベント 3.00
料金 2.00
運営管理 3.00

投稿者情報

投稿者 k3saitoh(15)
プレイ期間 2~3ヶ月
状態 活動
投稿日 2010年9月26日
更新日 2010年11月2日

ディビーナサービス終了

本レビューは2010年9月26日に投稿、2010年11月2日に更新され、現状と異なる場合があります。また、ユーザーの投稿をそのまま表示しているため誤った情報が掲載されている場合があります。ご自身の責任においてご利用下さい。

ディビーナ関連レビュー

ディビーナサービス終了

おすすめオンラインゲーム情報