グランディアオンライン、ソロプレイオンラインRPG化へ向けた大型アップデート「飛竜への道」紹介＆インタビューレポ

ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、「グランディアオンライン」において、大型アップデート「飛竜への道」に関する情報の公開および、開発者インタビューを実施した。

本作は、「グランディア」シリーズ初となるオンラインRPG。プレイヤーが世界の謎を解き明かすために旅立ち、仲間やライバルに出会いながら、数々の冒険を繰り広げる「冒険活劇オンラインRPG」だ。

2010年4月から予定されているソロプレイオンラインRPG化へ向けた大型アップデート「飛竜への道」、その詳細な情報が公開されたので紹介しよう。またガンホー・オンライン・エンターテイメントの岩田容賢氏、横内皇太氏、小野進吾氏にインタビューも頂けたのでそちらもじっくりとお伝えしよう！

ソロプレイオンラインRPG化宣言

2009年8月から正式サービスを開始した本作は、ユーザーのさまざまな声や要望を受け、2010年ゲームコンセプトを大幅にリニューアルし、「ソロプレイオンラインRPG」として生まれ変わる。

従来の効率を重視した「パーティー」での遊び方がソロプレイで手軽に楽しめ、日頃のプレイ結果をランキングする「冒険王システム」にて、通常プレイの中にもユーザー同士が競い合う面白さを体験することができる。

また、ソロプレイヤー同士の協力によって楽しめるシーンを提供することで、ゲーム内コミュニティの活性化を図っていくことにもなりそうだ。

戦いの舞台は大地から大空へ…！大型アップデート「飛竜への道」

2010年4月に実施される大型アップデート「飛竜への道」は、戦いの舞台を大空へと移し、広がる「無限大」の大冒険を楽しむことができる。本作での「飛竜」のバックグラウンドを簡単に説明しよう。

世界を変えられる存在「冒険王」

ガイアが復活した今、世界に存在する精霊力が弱まり、飛竜の眠りが解かれ始める。
絶対的な力を持つ冒険王が、冒険者達を飛竜の元へと導く。

最強級モンスター登場！「飛竜生誕」(2010年4月中旬予定)

未踏の聖域、飛竜の巣へ。その最奥で冒険者を待ち受ける存在とは？

舞台は大空へと移り変わる「飛竜天翔」(2010年7月予定)

飛竜に認められし者が大空を翔る！そして新たな舞台の幕が開く。

大空中バトル！「飛竜戦闘」(2010年11月予定)

力は何のために存在するのか？地の国の傭兵王の問いに、強き者が示す答えとは！？

「冒険王」システムとは？

「冒険王」システムとは、ソロプレイでの結果が他プレイヤーとの競争へつながるランキングシステムのことで、世界で唯一の存在「冒険王」となり世界に自らの名を刻もう。そして…頂上を極めし「冒険王」が世界全体に与える影響とは…？

また、「冒険王」の証としてプレイヤーキャラクターに「オーラ」がさまざまな色で発動するのだ。これで他のプレイヤーが見てもすぐに「冒険王」だとわかるようになっている。

卵を手に入れろ！飛竜の巣とは？

「冒険王」が現れることで開かれるスペシャルダンジョン「飛竜の巣」。毎日開催される「飛竜の巣イベント」で、大空を羽ばたく飛竜の「卵」を手に入れよう！

この「飛竜の巣」は、出現しているポータルに入れば何人でも参加することができるダンジョンで、内部では左右にそれぞれルートが分かれており、好きなほうを選択できる。

グルグルと周回するダンジョンで、先に進むと3つの関門が待ち受けており、「クイズ」「モンスター討伐」「大砲の弾運び」という特徴のあるミニゲームで、参加したプレイヤーが力を合わせて楽しめるようになっている。

そして、全ての関門を突破すると、ついに「飛竜の扉」が開く。ここには祭壇があり、最初にアクセスできるのは一番最初に到達したプレーヤーなのだが、「最後の試練に挑戦するための扉を開く」を選択してポータルが出現した瞬間に、なんと周囲にいるプレイヤーの中から1名だけが抽選で飛竜に会うことができるのだ！これなら初心者でも十分飛竜に会うチャンスがある。そして飛竜にはいろいろな条件で「卵」をもらうことができる。もちろん戦闘することも可能だ。

また、抽選にもれたプレイヤーは、罰ゲーム兼ごほうびということでミミックが登場…。頑張って倒せばレアなアイテムも出現するかもしれないぞ。

ガイアの鼓動撃破戦

「冒険王」の力によって開かれるスペシャルダンジョン「ガイアの鼓動撃破戦」。さまざまな条件で変化する進行ルートの謎を解き明かし、スペシャルアイテムをゲットしよう。

このダンジョンは「モンスター討伐」や「コアの撃破」などいろいろとクリア条件が変化するステージを、参加プレイヤーで力を合わせて突破し、制限時間内の達成状況によってどのルートに進行するのかが決まるもの。進行ルートは「ガイアの鼓動撃破戦」クリア後の報酬に多大な影響を与えるようになっている。

そして、最終ステージではボスと対決することができる。ボスを倒した瞬間にボーナスステージとなり、マップ中に宝箱が出現するのだ！一番大きい宝箱からはもしかしたら「ゴーレム武器」が出現するかもしれない！？

先行して「飛竜」に乗ってみたぞ！

次期アップデートでは飛竜に会うことはできるが、手に入るのはまだ卵の状態。今回特別に先行してまだ調整中となる「飛竜」を操作することができた。

迫る大地をスレスレで飛んだり、高度を思い切り高く飛行したり、かなり「飛行感」を強く感じることができた。飛行機というよりは「生き物に乗って飛んでいる浮遊感」が良く表現されていた。

公式サイトでは「飛竜」が飛ぶムービーが公開されているが、今回見せてもらったムービーでは、スタッフが編隊を組んで飛ぶ姿や、大空を駆ける様子がいろいろな角度で見ることができた。

ぜひまだオンラインゲームが苦手で手を出してない方や、ソロプレイでじっくりマイペースにゲームをしたいユーザーも、今年は「グランディアオンライン」で冒険してみてはいかがだろうか？

大型アップデート「飛竜への道」開発者インタビュー

Q：ソロプレイ化に向けてオンラインゲーム初心者に本作をどう楽しんでもらいたいか？

本作は当初開発した時に、ソロで遊ぶことができるようにと、専用のクエストを用意したりとか、パーティーで遊ぶ方にもスタンダートなものをいくつか用意しており、ストーリーにも力を入れているんですが、今回のソロプレイ化宣言にあたり、これまで以上にソロで遊べる要素を充実させることで、いつまでもソロでこのゲームを遊んでいけるように調整しています。

ソロで遊べる要素を充実させていくと、ずっとソロで遊ぶユーザーが非常に多くなります。ただ運営側が用意した「ガイアの鼓動」や季節イベントなどでソロユーザー同士の交流を楽しんでいる様子もうかがえるので、「パーティーを組むことがもっとも楽しいプレイスタイルですよ」とか「ギルドに入って他のユーザーと競ってください」という要素もプレイスタイルとして面白いのですが、そのようなスタイルは敷居が高くて良く分からないというユーザーに、1人で始めても全然問題ありませんよ、ということを打ち出したいと思っています。

当然最初はみなさんソロでチュートリアルを体験して、最初のクエストをこなしていきますが、どうしてもソロでは倒せないボスが登場したりして、他のユーザーと協力しなければいけないことを押し付けずに、ソロプレイでゲームを進めていただき、時には楽しいことをみんなで楽しみましょうというイベントのもとで集まってプレイしてもらって、その後「一緒にパーティーで遊びたい」という自然な流れを作っていければと思っています。

Q：ソロプレイならでは特典は？

開発が進み、運営が長くなってくると、高レベル帯のプレイヤーが増え、どうしてもプレイヤーが複数でないと達成できないクエストなどもでてきます。強いプレイヤーみんなで力を合わせないとというコンセプトは、パーティーやギルドだけに縛られないで、プレイした結果、最終的に運か実力で何人かが当選できるシステムでも、同じように楽しむことができるのではないでしょうか。

考え方としては最後までソロでもコンテンツを丸ごと楽しめるようにしたいと。自分のソロプレイの結果で世界に影響を与える、というのが特典となりますね。名誉職のような。

「冒険王」という特権をもっているので、他のユーザーに「一緒に冒険しませんか」というきっかけになればいいのではないでしょうか。また、ランキングというシステムが実装されることで、他のユーザーを意識できるという方向に持っていければと思っています。

Q：今回のアップデートで新たな声優の起用は？

今、声優さんに協力してもらっているのは、ストーリーの部分で感情移入してもらいたいので、テキストだけではなくて、重要なシーンでは声を当てていただいてます。

実は、第1章の3話の部分はもうすでに収録が終わっています。秘蔵のものなので、ここでは明かせませんが(笑)。楽しみにしている方も多いのでなるべく早めに情報を出せればと考えています。

Q：ウェブゲーム「グランディアオンラインクロス」との連動は？

「グランディアオンラインクロス」はパートナーの育成の補助として連携できるように調整したもので、ブラウザゲームはほぼソロプレイですので、新しいコンセプトにも近いのではないのしょうか？今後連携を強化して、パートナーの強化以外にも何かに使えるように考えています。たぶん「冒険王」とからめるのが一番わかりやすいと考えています。

Q：オンラインゲーム初心者やライトユーザーへ向けてのメッセージ

横内氏：今回のソロプレイ化宣言について、いままでオンラインゲームに抵抗のあったユーザーに方も、気軽に「グランディアオンライン」に触れて、気が付いたらオンラインゲームの要素にはまっていた、という状況になっていればうれしいと思います。またその流れを演出していくのが今後の運営の課題だと思っています。

岩田氏：ログインしていくつかのイベントを追っていくだけで、レベルが自然に上がっていくという導線を引いていたつもりだったのですが、コンシューマなどをやっているユーザーにとってはまだまだサポートができていなかったのかなと。今回の冒険者手帳では手とり足とり教わることができるなどバランス調整を実施していますので、そんなにゲームで長い時間拘束はしませんので、初期はサクサクと進められて、オンラインの世界を体験することができるので、ぜひ未経験の方に遊んでいただければと思います。

小野氏：私、ほとんど話してないんですが…(笑)。初心者の皆さま、そしてソロプレイ好きのユーザーの皆様、本当にお待たせしました！本作がリニューアルしてやっと手軽に楽しめる調整ができたな、と思います。今年1年間をかけて「飛竜への道」「ソロプレイ」など、皆様にお楽しみいただけるゲームをご提供できる様に頑張ってまいります。今後とも「グランディアオンライン」をよろしくお願いします。さらに新規ユーザーに向けて、ゲームとは違う切り口でプロモーションの秘策を考えているのでお楽しみにということで…。