カプコンは、「モンスターハンター フロンティア オンライン」について、2010年4月18日に埼玉・さいたま市「アプレシオ北浦和西口駅前店」にて、「VS.クエストチャンピオントーナメント in Spring 2010 埼玉大会」を開催した。
本大会では、公式サイトから申し込んだハンターたち100名以上が集合し、2人1組のチームを組んで、クエストのクリア時間を競い合うというものだ。
公認ネットカフェで開催された埼玉大会は、春の暖かさも手伝ってなのか、会場前には歩道いっぱいにプレイヤーが押し寄せていた。
まずは予選クエスト!最速でイャンガルルガを討伐せよ!
予選は2人1組のチームとなり、タイムアタックにチャレンジする。クリアタイムの早い上位4チームが決勝トーナメントに進出できるのだ。
今回のターゲットとなる「イャンガルルガ」は「イャンクック」と同じ鳥竜種ではあるのだが、その攻撃パターンは狡猾。さらに尻尾を回転させたり、リオレイアのようなサマーソルトには毒付加の効果もあり、侮れないのだ。有効な属性は水や氷、頭を狙っていくのもいいだろう。
神速!あっという間に狩られるモンスター…
予選は全部で9巡目で終了。かなりに手練なハンターが集まったようだ。一回の予選では約4~5組が同時にプレイでき、その模様は会場に設置された大型プロジェクターに映し出された。それぞれの組のプレイ映像は順番にモニターに映るのだが、スタートしてカメラの順番が来る前に討伐してしまった強者もいたのだ。
予選のハンターが選んだ武器は圧倒的に「ハンマー」が多かったのが印象的だ。ハンマーは打撃の武器で、リーチは短く、ガードは不可というもの。近接武器の中でも攻撃力はトップクラス、溜め攻撃は3段階可能なので、積極的にイャンガルルガの頭部を狙って気絶させたたみかける戦法も多かった。
またアイテム「劇薬」を使って体力を減らし、スキル「火事場」を発動させて戦うハンターも多かったぞ。
そして上位4組が決定!
100名以上のハンターがついに予選を勝ち抜いた。タイムアタック上位4組はなんとすべて30秒以内というすごい記録をたたき出していたのだ。
予選結果とタイム
- 「ららぱるざ」使用武器/ハンマー・ハンマー…0:33:90
- 「月の音」使用武器/ハンマー・ハンマー…0:35:50
- 「ホッハ支部」使用武器/ランス・ランス…0:35:73
- 「ちんとん亭」使用武器/ハンマー・ハンマー…0:39:93
MHF シーズン8.0プレゼンテーション
予選の熱気が冷めやらぬ中、MHF運営プロデューサー杉浦一徳氏より、「MHF シーズン8.0」のプレゼンテーションが発表された。今回のプレゼンはほとんどの映像が撮影禁止となっており、会場に来たハンターのみに知らされる情報も多かったのだ。ここではお伝えできない公開情報もあるので、続報を楽しみに待っていよう。
大剣に新たなスタイルが!?
まず発表された「新スタイル」について。画面が掲載できなくて残念だが、大剣の新スタイルが動画で公開されていた。名称は「ガード斬り」。溜め3の替わりに使えるようになるとのこと。「ガードしてからしっかり斬る」ということを実践できないと使用するのは難しいようだ。
秘伝書のここがポイント!
- 1.1つ目の新スタイル及び秘伝書はHR500で獲得
- 2.新スタイルは1武器種につき1個。獲得したらキャンセルできない
- 3.新スタイルは秘伝書を装着した時だけ使える。但し無理に使わなくても既存のスタイルを選ぶことも可能
- 4.秘伝書を装着すると表示がHRではなくSR(スキルランク)になる
- 5.SRは最初は1~始まる。HRと近い概念で成長レベルもHRと同じなので、SR1になったらHR1のハンターが受注できるクエストだけ受注可能
- 6.2つ目以降のスタイルはSR200で獲得
- 7.SR1になると防御力と耐性に大幅なマイナス補正が…
- 8.マイナスの補正はSRが上がると緩和される
- 9.ハードコアクエストで作れる武器もある
- 10.クエストのHR制限はそのままSR制限に
- 11.SRとHRは切り替え自由(武器工房やマイハウスなどで)
- 12.SRでクエストをクリアしてもSRP以外にHRPも入手可能
「シーズン8.5のアップデート」は?
その他、アイテムボックス問題やゲームのバランス調整のプレゼンテーションもされ、ハンターたちはしっかりと内容を確認していた。
また、今後のアップデートの話や会場限定の秘密のお話もあったのだが、残念ながらそれはここでは公開できないので、乞うご期待ということで…。
協賛にはたくさんの企業が!
大会参加者や会場となるネットカフェのPC、推奨ゲームパッドなど、本大会にはさまざまな企業の協賛が確認されている。
協賛企業(順不同)
株式会社ウェブマネー
ドスパラ(株式会社サードウェーブ)
株式会社ロジクール
さあ!決勝大会!埼玉大会を制するのはどの組か!?
さきほどの予選でタイムアタック上位4組が選出された。決勝大会はVS.クエストトーナメントとなり、1回戦・3位決定戦は1本勝負、決勝トーナメントは2本先取したほうが勝ちとなる3本勝負だ。
そして、このVS.クエストのターゲットは、飛竜種「ベルキュロス」!雷属性の攻撃を主体とし、古龍に匹敵するほどの高い攻撃力と素早さでハンターを苦しめる舞雷竜だ。
弱点属性は氷、電気を帯びた鉤爪で空中から薙ぎ払ったり、電撃ビームを放ったりと簡単には倒すことのできない強敵なのだ。
1回戦目は4組同時にスタート
ステージは峡谷、全チームともアイテムボックスからアイテムを取ったらすぐにダッシュを始めた。VS.クエストでは討伐することと、相手を3回倒すことが勝つ条件となっているので、いかに早くターゲットを見つけ出して攻撃を開始するかも、重要な要素になっている。
ベルキュロスは、最初は空中で待機してハンターを待ち受けている。今回の大会では、ハンマーを使うハンターが多く、溜め攻撃で頭を狙いスタンさせてからゆっくりと攻撃するという戦法が有効だと思われる。
試合前のコメントではみな「楽しみたい」と言っていたが、全組ともVSアイテムの罠を仕掛けまくっていた…(笑)。本モードでは相手に罠をしかけて足止めをすることが可能なのだ!
慣れたハンターでも苦労するベルキュロス、しかし緊急回避と武器の特性を生かしながらどんどん体力を削っていく。だがもちろん罠の設置も怠らない。通路に設置したり、待機している相手の足もとに設置したりと…。実況では全部言えないのがつらいところのようだ。
そして4組とも先にベルキュロスを討伐した「ちんとん亭」と「月の音」が勝利を収めた。3位決定戦では「ららぱるざ」が「ホッハ支部」を下し、3位に決定した。
結果
×「ららぱるざ」VS「ちんとん亭」○
○「月の音」VS「ホッハ支部」×
決勝
ここまでかなりの時間がかかると思われた決勝大会。制限時間も50分あるのだが、ハンターのプレイヤースキルの高さと、相手との連携、そして日ごろの練習の成果で、あっという間に勝負がついてしまった。
ついに決勝を迎え、「月の音」と「ちんとん亭」、両チームのハンターは多少緊張しているようだった。決勝は3試合中の2試合先取で勝負が決まるので、アイテムの選択や相手との連携も重要になってくる。
やはり罠の仕掛けあいも計画的になっており、峡谷の特徴となる風が吹き出して上のエリアに飛ばされる亀裂の真横に罠を置いたりと、考えて設置していた。
しかし、やはりベルキュロスが出現するとハンマーの溜め攻撃でしっかり頭を狙い、スタンさせて追い込む、その隙に遠距離から攻撃する、といった高度な連携をとるハンターもいた。
一番驚いたのは各ハンターのプレイヤースキル。ベルキュロスは空中からトリッキーな動きで電気を帯びた攻撃を仕掛けてくるモンスター。その攻撃を紙一重で回避しながら攻撃していたのだ。会場からも驚嘆の声があがるほど。筆者のまわりで観戦していたハンターは「すごい!」を連呼していた。
そして1戦・2戦目では一進一退を繰り返し、最終戦で地道にランスの手数でヒット&アウェイを繰り返していた「ちんとん亭」が勝利を飾った!
1戦目
○「月の音」VS「ちんとん亭」×
2戦目
×「月の音」VS「ちんとん亭」○
3戦目
×「月の音」VS「ちんとん亭」○
VS.クエストチャンピオントーナメント in Spring 2010 埼玉大会結果
優勝
「ちんとん亭」
- 2位/「月の音」
- 3位/「ららぱるざ」
- 4位/「ホッハ支部」
大会を終えて
約4時間にわたって予選・決勝を戦ったハンターの祭典が終了した。やはり個人のプレイヤースキルが高いことと、モンスターの情報をしっかり勉強して動きの特性や属性の違いを理解していること、武器の扱いや特性、さらに相手との連携をばっちり練習してきていることが勝敗のカギを握っていたのではないか。
上位3組のコメントを簡潔に掲載したので、これから頑張るハンターは参考にしてほしい。
優勝「ちんとん亭」コメント
「優勝するならちゃんとした名前にすればよかったです(笑)。勝てると思ってなかったので嬉しいです。勝因はずばり罠ですね。印象に残ったのは予選でギリギリだったので優勝できるなんて思いませんでした。Nポイントはいい防具に使います。」
2位「月の音」コメント
「嬉しいのと悔しいのと半々です。敗因は罠に対する対策が甘かったのかなと。皆さんの武器の選択が特徴でした。Nポイントはアップデートを待って使い道を考えます。」
3位「ららぱるざ」コメント
「練習はあまりできなかったのですが、罠を仕掛けているときに会場が盛り上がって自分も盛り上がったところが勝因ではないでしょうか?賞品のNポイントは塊とかに使おうかなと思っています。」
デュラガウアと遭遇!シーズン8.0体験会
また大会終了後、表彰式のあとには、来場したハンターが先行で「MHF シーズン8.0 氷撃、デュラガウア」をPCブースで体験できた。さっそく初登場の氷狐竜と呼ばれる「デュラガウア」がハンターたちをバサバサと倒していた。怒り時の氷をまとった攻撃には、凄腕ハンターも苦戦を強いられていたぞ。
もうすぐこのモンスターに会える、キミは討伐することができるか!?
(C) CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.