【G-STAR 2011】Ndoors「三国志を抱く」「アトランティカ S」、NEXON Mobile「コンバットアームズ:ゾンビ」開発インタビュー

2011年11月10日~13日まで韓国・釜山で開催されていた「G-star 2011」NEXON出展ブースにて出展されていた「三国志を抱く」「アトランティカ S」「Combat Arms:Zombie」について、開発社インタビューを実施したのでお伝えしよう。

開発クリエイターインタビュー

Ndoors 常務「キム・テゴン」氏
Ndoors プロデューサー「オ・ジュンギョン」氏

「三国志を抱く」は戦略と歴史を主題としたゲーム開発を得意とする、Ndoorsプロデューサー、キム・テゴン氏の開発哲学を盛り込んだ最新作。今回、初めてウェブブラウザ及びスマートフォン、タブレットPCでプレイできる3D MMORPGになる。

「アトランティカ S」は、戦略RPG「アトランティカ」をモチーフに製作されたソーシャルネットワークゲーム(SNG)。MMORPGのゲーム性をSNGに搭載しており、傭兵を成長させて、より強い装備で武装しながらアトランティス大陸を冒険する旅の物語を描いている。

「三国志を抱く」について

――編集部:なぜ、三国志をテーマに選んだのですか?

キム氏:三国志を題材にしたゲームはすでにたくさん発表されていますよね。その中には、三国志の世界観が人物を主体にしたゲームばかりだと思います。戦争に重要な要素「戦略」を重視したゲームを作りたいと思い、「三国志を抱く」を開発しました。日本も三国志のゲームは多いですよね。子供の頃からコーエー(現コーエーテクモゲームス)の三国志のタイトルが好きでプレイしていました、その影響があったとは思います。

――編集部:三国志のアクションゲームなども遊んでいるんですか?

キム氏:アクションも遊んでいましたが、やはりシミュレーションが一番好きです。

――編集部:カンファレンスでタブレットを使って他のユーザーと遊べると発表がありましたが、リアルタイムで遊べるのですか?

キム氏:接続したときに戦えることもできますし、接続していない時もアイテムを奪ったりできます。基本はRPGですが、ブラウザゲームの要素も加えています。

――編集部:村や街を建設することができるようですが、生産や兵力に特化した建設もできるのですか?

オ氏:可能ですが、効率を重視する場合はバランス良く建設することをお勧めします。

――編集部:1回のプレイ時間はどの程度を想定していますか?

キム氏:何時間も連続してプレイすることもできますし、数十分単位でも楽しめます。

――編集部:Android版のリリース予定はありますか?

キム氏:現在は、iOS版に集中して開発していますが、Android版も開発しています。

――編集部:日本でのサービスは予定していますか?

キム氏:まず韓国でのサービスを目標としていますが、なるべく早い段階で日本でもサービスをしたいと考えており、2012年を想定しています。日本でサービス中の「アトランティカ」でのノウハウを「三国志を抱く」に活かし、さまざまな戦略を練っています。

――編集部:今後、アジア圏以外の欧米などでサービスする予定はありますか?

キム氏:現在は、三国志に馴染みのある韓国・日本・中国を中心としたアジア圏がターゲットです。アメリカでもオリエンタル文化に興味を持っているユーザーが増えているので、次のターゲットとして検討しています。

――編集部:日本のプレイヤーへメッセージをお願いします。

キム氏:日本の人でも、はじめてプレイするような感覚の「三国志」ゲームを提供する予定です。ぜひ愛情を持ってプレイしてもらえると嬉しいです。

「アトランティカ S」について

――編集部:すでにサービス中の「アトランティカ」との違いと連動について教えて下さい。

キム氏:「アトランティカ S」は、Facebook向けのゲームとなり、アトランティカをライトにしたタイトルです。連動については、さまざまな視点で検討していますが、サービス前に発表する予定です。アトランティカの連動を重視してしまうと、(アトランティカの)プレイヤーばかりになってしまうため、新たに始める人にとっても、楽しめるような内容で検討しています。

――編集部:Facebookから新たに始めプレイヤーにも配慮しているわけですね。

キム氏:はい、両方のプレイヤーが楽しめるコンテンツを生み出すことを望んています。

――編集部:プラットフォームとして、Facebookを選んだ理由は?

キム氏:、売上やロイヤリティも高いSNSサービスを研究するために開発を決定しました。アメリカやインドネシアでアトランティカの人気が高く、それらの地域で普及しているFacebookを選びました。現在は、Facebookがもっとも大きいネットワークで、安定していますが、各国で流行っているSNSサービス向けに開発することも考えています。

――編集部:日本のGREEやMobageに対応する可能性は?

キム氏:もちろん、可能性はあります。コンテンツを好きなユーザーがいれば、プラットフォームはあまり関係無いと考えています。

――編集部:世界ではどの地域を重視してますか?

キム氏:韓国と英語圏を重視しています。Ndoorsが直接サービスする場合もありますし、地域での経験のある会社と提携するかも検討しています。

――編集部:1つのアトランティカSの世界を複数の言語で遊べるわけですよね?

キム氏:はい、さまざまな言語に対応できるよう設計しています。

――編集部:正式サービスの時点でさまざまな言語に対応しているのですか?

キム氏:リリース時に複数言語に対応するか、順次追加していくのかは、まだ決定していません。

――編集部:どのような課金アイテムを考えていますか?

キム氏:まだ決まっていませんが、プレイヤーの負担を軽減するものを考えています。

――編集部:Facebookならではのゲームシステムを教えて下さい。

キム氏:Facebookのゲームは、簡単な育成が楽しめるシミュレーションが多いのですが、ややハードなゲーム内容になっています。戦争をすることが基本となり、自分の傭兵を使って他のプレイヤーの城を攻撃し、アイテムを奪うことができます。

――編集部:現在の完成度はどの程度ですか?

オ氏:80~90%まで開発が終わっています。現在は、課金アイテムまわりを開発しており、年末に最終テストを行う予定です。もちろん、リリース後もアップデートを続けていきます。

――編集部:日本からも最終テストに参加できますか?

キム氏:まだ決定していません。Facebookタイトルのため国を限定してサービスをすることはできませんが、シリアルナンバーの配布をどこで行うのか次第とになります。

――編集部:日本のプレイヤーへメッセージをお願いします。

キム氏:Facebookで今までにはないような本格的なシミュレーションゲームになっています。期待して待っていてください。

――編集部:ありがとうございました。

開発クリエイターインタビューその2

NEXON Mobile CEO「イム・ジョンギョン」氏

ネクソンモバイルの新作「コンバットアームズ:ゾンビ」はヨーロッパ、北米、ブラジルなど世界各国で人気を集めているネクソンのグローバルオンラインFPSゲーム「コンバットアームズ(Combat Arms Online)」のPvEモード(ファイアチームモード)を基盤として開発されたスマートフォン用FPSゲーム。

「コンバットアームズ:ゾンビ」

――編集部:今回コンセプトにゾンビを取り入れたきっかけは?

イム氏:カジュアルゲームでもコアなファンが多いタイトルでもゾンビが今だに人気であるため、取り入れました。

――編集部:他のプレイヤーと対戦はできますか?

イム氏:今回の試遊ではシングルプレイのみですが、今後のアップデートを通してプレイヤー同士で対戦できるように調整する予定です。

――編集部:同時に何人まで遊べるようになりますか?

イム氏:まだ決定していませんが、今後のテストを通して考えていきます。

――編集部:同時に何体のゾンビが出現しますか?

イム氏:現在は15体まで可能です。今後の調整を通じて、もっとたくさんのゾンビが出現するようになります。

――編集部:シングルプレイにメインストーリーはありますか?

イム氏:基本的なシナリオは、制限時間の中でゾンビの群れと戦うものですが、地下の水路と地上の牧場の空間が基本エリアとなり、プレイをしながら自然にストーリーがわかるようになっています。

――編集部:プレイヤーが使用できるキャラクターは追加されていきますか?

イム氏:3人の主人公キャラクターが用意されています。今後キャラクターやアイテムを追加していく予定です。アサルトライフル、スナイパーライフル、マシンガンなどのメイン武器、拳銃やマインなどのサブ武器もあります。通常、3種類の武器を持って遊ぶことができますが、カバンを手に入れることで、より多くの武器を携帯することができます。

――編集部:武器を買うお金はゲーム内マネーですか?

イム氏:ゲーム内マネーでも、課金することで手に入れることもできます。

――編集部:操作方法について教えて下さい。

イム氏:FPSゲームの中で最も難しいのがコントロールですよね。現在は5種類のコントロールを用意しており、プレイヤーの好みで選択して遊べるようになっています。

――編集部:難易度はゲームプレイの途中でも変更できるのですか?

イム氏:はい、変更可能です。マップごとに4段階の難易度が用意されています。最も難しいインフィニットモードでは、ゾンビが限りなく出てきます(笑)。

――編集部:部位によってダメージは変わるのですか?

イム氏:はい。ヘッドショットや急所攻撃などもあります。

――編集部:ボスキャラクターは出てきますか?

イム氏:普通のゾンビのほか、死ぬときに爆弾を設置したり、爆弾を勝手に爆発させるタイプ、毒ガスを吐くゾンビや、もちろんボスなど合計5種類用意されています。

――編集部:武器のプレイヤーの好みのチューンナップは可能ですか?

イム氏:銃をカスタマイズすると弾の数や装填速度なども変化します。

――編集部:端末のジャイロを利用したコントロールはありますか?

イム氏:可能ですが、人によって難しく感じる人もいるので調整中です。

※動作はしていないものの、すでに、オプションにはジャイロのメニューが表示されており、正式サービスでは選択可能になるとのことだ。

――編集部:親指と人差し指、どちらでの操作を想定していますか?

イム氏:iPhoneであれば親指の方が良いと思いますが、iPadの場合は、重いため人差し指の方が良いと思います。

――編集部:正式サービス後のアップデート内容は?

イム氏:今は安定して遊べるためのバランスを重視して開発していますが、今後はコンテンツを充実させていきたいと思っています。iPhoneやタブレットの各バージョンに合うように調整していき、iOSの次は、Androidを予定しています。

――編集部:日本でのサービスは?

イム氏:欧米、韓国の順でリリースし、その次を予定しています。

――編集部:ありがとうございました。

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