キューエンタテインメントが12月5日にプレオープンサービス予定の「ナインティナイン・ナイツ オンライン」。サービス開始前に本作のプレイする機会が得られたので、ゲーム紹介を交え、プレイレポートをお届けしよう。
「ナインティナイン・ナイツ オンライン(N3O)」とは
本作は、Xbox 360で展開している「ナインティナイン・ナイツ」シリーズの世界観を継承した、横スクロールタイプのオンラインアクションゲーム。「ナインティナイン・ナイツ」シリーズの特徴である奥深いストーリーと、多くの敵をなぎ倒す爽快なアクションがポイントだ。
オンラインゲーム初心者でも安心してプレイできるよう、移動・攻撃だけの簡単なアクションでプレイの敷居を下げている一方で、カード収集やトロフィー、アイテム作成といったやりこみ要素も兼ね備えているぞ。
ストーリー
“集え、冒険者たち!”
城壁に高らかに掲げられた横断幕。ここは冒険者たちの国、エフォー公国の王城。国王ウィラハ公が運営するトレーニング・アカデミーへの参加条件は不問。老若男女、種族、一切を問わず、ただ冒険への情熱があればいい。
世界は広い。
貿易国のマルトー共和国――
魔道を司る“契約守護者(誓約者)”たちが治めるザイリング連邦――
獣人族との戦いに勝利した人類の英雄が治めるフォルティシア王国――
しかし、未だ開かれていない辺境域には、人類が支配する文明の転覆を目論む獣人族が息を潜め、旧文明の遺産をその足掛かりにしようと不穏な動きを見せる。
そして、平和を司る“オーブ”の力を不正に利用し、世界を支配しようとする者が後を絶たない。わけても危険な、かつて世界を蹂躙したという“夜の王”と呼ばれる邪神の一族。この世界の歴史とともに破壊を繰り返してきたにもかかわらず、文明が消滅する度に人々の記憶から消し去られている。
幾多の戦士、冒険者たちが“夜の王”に挑み、散っていった。“夜の王”は前文明の戦いで滅んだとされるも、くすぶり続ける復活の噂――。
“集え、冒険者たち!”
ウィラハ公が君たちを、トレーニング・アカデミーで待っている。
世界観
「N3O」の舞台「ヴァールムンダス」
そこは神族のミールドンが創造し、かつてドラゴン族が支配した。邪神である闇の一族“滅ぼす者のナーガ”に滅ぼされ、旧文明が消滅。現在は人類が支配するも、混在する獣人族と戦いを繰り返している。
パティナ大陸、南フェルクルム大陸、北フェルクルム大陸からなる。サービス開始当初は数十マップが用意されています。
海や森、遺跡にダンジョンなど、多彩なバトルフィールドが登場
背景は2Dで詳細に描かれ、様々なアニメーションで演出されたオブジェクト、エフェクトが存在します。 バトルフィールドはパーティメンバーのみ入ることができるMOフィールド、各国の街マップはMMOフィールドとなり、他のプレイヤーと集う場所になります。
まずはキャラクターメイキングと職業選択
ここからは、ゲーム紹介を交えつつ序盤の流れを紹介。まず最初に行うキャラクターメイキングでは、職業、容姿、ボイスを決めていくことになる。職業は「ナイト」「ハンター」「アサシン」「バーサーカー」「マジシャン」の5つが用意されているので、近接系がいいか遠隔系がいいかなど、自分の好みに合わせて選択しよう。容姿は「髪型」「髪色」「顔」「肌色」の項目が設定でき、今回のプレイでは3パターンのボイスが選択できた。
キャラクターデザインはFALCOON氏が担当―各職業のイラストを紹介
チュートリアルでクエストの流れや基本システムをチェック
キャラクター作成が終わると、早速ゲームスタート!チュートリアルでクエストの進め方や操作方法が学べるので、ここでゲームの基本を押さえておこう。
本作はノンターゲッティング戦闘となっているが、難しい操作は必要なく、移動と通常攻撃の「小攻撃」「大攻撃」のみで様々なコンボが可能だ。コンボの何段目に大攻撃を放つかによってアクションが大きく異なるので、操作に慣れてきたら、状況に応じた攻撃を繰り出して敵を蹴散らす、といったことも狙っていきたい。
さらに、敵を攻撃するとスパークポイント(SP)ゲージが溜まっていき、SPが一定量溜まると強力なオーブスパークを放つことができる。ほかにも、通常攻撃と一定のスキルを組み合わせることでコンボが発動したり、敵を打ち上げたり追加攻撃するとアイテムがドロップすることもあるので、簡単操作とはいえ、深い戦略性はあなどれない。
なお、ゲーム内ではコンボをマクロ登録することができ、ボタン一つで様々なコンボが楽しめる。PC用のゲームパッドにも対応しているので、自分にあった操作方法やプレイスタイルを模索していくといいだろう。
目的地まで自動移動するため初心者でも安心
チュートリアルが完了すると、その続きで自動的にクエストを受けることができる。クエストを受け、画面に表示される「クエストガイド」からキャラクターの名前やモンスター名をクリックすると、対象のキャラクターがいる場所まで自動で移動してくれるので、「依頼人がどこにいるかわからない」といった不安もなくプレイできた。
クエストは「メインクエスト」と「サブクエスト」が存在し、メインクエストを進めていくことでストーリーが進行していく。基本的にこのメインクエストが途切れず進行していくため、ゲーム進行で迷うことは少なそうな印象を受けたが、サブクエストでは経験値やアイテムなどを獲得できるので、できれば寄り道もしておきたい。
難易度導入により、クリア済みダンジョンにも再挑戦したくなるゲーム設計
クエストを進めていくと、バトルフィールドへ進んでいく。「N3O」は街ではMMO形式となっているが、バトルフィールは個人、もしくはパーティーごとに生成されるMO形式となっているのが特徴。攻略状況によってフィールドの難易度が選べるので、一度クリアしたダンジョンでも、より難易度の高い内容に挑戦してみるといった楽しみ方もできる。
また、難易度やクリア回数によってモンスターからのアイテムドロップも変化するぞ。ドロップアイテムはフィールドに入る前に確認できるため、ほしいアイテムを狙ってプレイできるのもうれしい要素だ。
いざバトルフィールドに突入してみると、「N3O」の魅力である多対一の戦闘が堪能できるよう、モンスターたちがワラワラと出現する。単に攻撃を連発しているだけでもモンスターを蹴散らせる爽快感を味わえるのだが、間をおかずに敵を攻撃し続けることで「COMBO」が繋がり、経験値増加のボーナスを得られるようになっている。
COMBOはフィールド上に存在するオブジェクトを攻撃することでも加算されるので、エリア移動中にモンスターがいない場合は忘れずにオブジェクトを壊しておくなど、エリアの攻略方法にも思わず力が入る。
工夫次第で強敵も倒せる?!ボスバトルに挑戦
フィールドの最奥にはボスが待ち構えており、序盤のクエストでは「妖精王パパピィ」と戦うことができた。なんだかホラー映画に出てきそうなインパクトある見た目のパパピィは、ジャンプして飛び上がってからのヒップアタック攻撃が特徴的。
この攻撃を受けてしまうとスタン状態になり、隙だらけとなってしまうほか、どこからともなくトマトが落ちてくる。中にはHPが回復するトマトがあり、パパピィがそのトマトを摂取するとHPが回復してしまうので、ボスの攻撃後すぐに反撃せず、HPを回復されないよう先にトマトを破壊するといった戦略性も重要となってくるぞ。
なお、移動ボタン(キーボードであれば横方向の矢印)2回押しでダッシュすることができるので、プレイしてみてヒップアタックがうまく避けられないようであれば、ダッシュを活用してみるのがオススメ!
ターン性のゲームとは違ってアクション要素があるので、キャラクターのレベルが低い場合でも、ボスの動きに注目して攻撃を避けて戦うなど、ある程度ならプレイヤーの腕で補うこともできそうだ。
ボス撃破後が重要―OKDでレアドロップを狙え
「N3O」では、オーバーキルドロップ(OKD)によってボスモンスターからのドロップアイテムが変化する。このOKDは、HPがゼロになったボスを攻撃し、与えたダメージ量にOKDのゲージを達成するとアイテムのレア度が変化するというもの。
OKDの時間は思いのほか短いので、チャンスを逃さず仲間と協力して多くのダメージを与えよう。一人でプレイしている場合には、スキルには冷却時間があるので、ボスのHPが減ってきたら強力なスキルをOKDまで温存しておくなど、ドロップを狙うために戦術を工夫するのも面白い。
いらなくなった装備はコレクションブックに
クエストやダンジョンクリア後の報酬からは、装備品を獲得できることがある。通常、強い装備が手に入ったら、それまで装備していたものは売却したり、あるいはバザーに出すといったことが多いだろう。
しかし「N3O」では、装備をコレクションブックに登録することができる。コレクションブックに登録してポイントを貯めると、キャラクターのステータスをアップすることができるので、不要な装備も再利用することができるのだ。
コレクションブックには装備レベルや装備部位別に装備を登録でき、装備のレアリティによって獲得できるポイントが異なるので、コレクションブック用に装備を集めるといったやりこみ要素も楽しめるぞ。
ただ、「N3O」では装備を変えると見た目にも反映されるため、オシャレにこだわりたい人は気に入った装備を取っておくのもアリ。Xbox 360版「N3」シリーズに登場するキャラクターの衣装もあるようなので、アバターのカスタマイズも楽しめそうだ。
カード、トロフィー、クラフト、豊富に用意されたやりこみ要素
もちろんコレクションブックのほかにも、モンスタードロップやクエスト報酬で手に入る「カード」の収集要素や、様々な条件をクリアするとステータスアップや称号、ポイントを獲得し、そのポイントでアイテム交換が行える「トロフィー」、装備を強化できる「クラフト」機能など、豊富なやりこみ要素が用意されている。
また、カードは単に収集するだけにとどまらず、カードセットを揃えたり、プレートに設置するなど、集めてからも使い道を試行錯誤しながら楽しむことができるのだ。カードを多く集めることでステータスなどにもボーナスが付与されるし、実際にプレイしてみると、このボーナスの存在が大きいことが感じてもらえるだろう。
トロフィーも、どこどこのダンジョンをHardモードでクリアするといった単純なものから、“「キノコの香り」をまとった状態で虫に倒される”といった一風変わった内容まで用意されている。「ほしいアイテムがでない…」なんて時には、気分を変えてトロフィーを狙ってみるのもオススメだ。
プレオープンテストではぜひパーティープレイを
今回はプレオープン前のテストプレイということもあり、体験できたのはソロプレイだけだが、一定の条件を満たすことでギルドを設立できたり、プレイスタイルによって3種類のPVPが楽しめるなど、オンラインゲームならではの要素も当然盛り込まれている。
さらにパーティー編成も気軽に行えるよう、ボタンを押すだけで自動的にパーティーに参加できる機能が搭載されていたりと、パーティープレイに対する敷居が低めに作られているぞ。もちろん、レベル別や難易度、アイテムの分配方法、募集方法なども設定できるので、目的に合わせたパーティー編成も可能だ。プレオープンテストが始まった際には、これらの機能を使って積極的にパーティープレイを楽しんでみてほしい。
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