「ファンタシースターオンライン2」は2012年初夏にサービスイン―スマートフォン版の展開も発表された第2回メディアブリーフィングの内容をお届け!

セガは本日3月26日、東京・秋葉原 UDXシアターにて「ファンタシースターオンライン2」第2回メディアブリーフィングを開催、料金に関するサービス形態や今後のサービススケジュール、新たにスマートフォン版でのサービスなどについての発表を行った。

酒井智史氏
酒井智史氏

発表会の冒頭では、「ファンタシースター」シリーズのプロデューサーを務める酒井智史氏が登壇。酒井氏は、2011年7月に行われた第1回メディアブリーフィングや、9月の東京ゲームショウで日本ゲーム大賞フューチャー部門を受賞したこと、2012年1月に実施されたα2テストなど、これまでのトピックを振り返って紹介した。

そして今回、場所やプラットフォームの境界を超えて「ファンタシースターオンライン2(以下、PSO2)」を楽しむため、第1回のブリーフィングでも発表された“3つの革命”に続く第4の革命として、「境界を超えるRPG」というコンセプトが新たに掲げられた。

その内容として、フラグシップとなるPC版、先日発表されたばかりのPS Vita版に続き、スマートフォン版のサービスも提供されることが明かされた。スマートフォン版は、PC/PS Vitaと世界観やプレイデータを共有しつつも、より簡単なキャラクタークリエイトやアクションが、一人プレイの別ゲームとして楽しめるとのこと。PC/PS Vitaのサブデバイスとしての使い道もあり、フレンドとのメールやショップ売上の確認、フレンドのキャラクターを仲間にして冒険に出かけることも可能だという。

これでPC/PS Vita/スマートフォンの3つのプラットフォームでゲームが提供されることになったわけだが、酒井氏はPC版がフラグシップ、最も重要であることは変わらないとしている。そのため、PC版に全力を注いで2012年初夏のサービスインを目指し、意見・要望の反映やコンテンツの拡張といったアップデートを継続しつつ、その後スマートフォン版を今冬に、そしてPS Vita版を2012年春と、順に展開していくとした。

この後は、いよいよビジネスモデルの発表へと移った。先ほど紹介した第4の革命を実現するためにはロングスパンでサービスを継続していく必要があり、多くの人にプレイしてもらうためには気軽さも欠かせないため、3プラットフォームすべてにおいて、ゲームソフトを無料でダウンロードできる方式が採用となった。

プレイに必要な料金も、すべて基本無料で一部有料アイテムありという、一般的なPCオンラインゲームや昨今増えているソーシャルゲームの料金形態になることが明かされた。「ファンタシースターオンライン」や「ファンタシースターユニバース」も当初は月額課金制を採用していたこともあり、酒井氏は「月額料金を希望する人が多いことや、この形態に不安を感じる人がいると思うことは理解しています」と前置きし、プレイ料金に対して以下のようなポリシーを発表した。

プレイ料金のポリシー

・無料でプレイする場合でも、クラスレベルの制限等を設けない
・性能の高い武器などのアイテムを高額で販売するようなことは行わない
上記のように、ゲームのおもしろさの根底にかかわる部分に料金は発生しません。

そして、
・時間のない方が、少しだけ効率的にゲームを楽しめるように
・よりさまざまな機能を使って、ゲームを楽しみたい方のために
・キャラクターの容姿やコスチュームのバリエーションをさらに楽しみたい
といった方々のために、有料アイテムを購入していただく形になります。

有料アイテムの購入はアークスキャッシュ(AC)と呼ばれる仮想通貨を用いることとなる。このACは、一部の例外を除き、3プラットフォーム共通で使えるという。

なお、現在テスター募集を行っているクローズドβ(CBT)テストでは、基本となるゲームシステムの最終テストに加え、ACを使ったアイテム購入の動作チェックが大きな目的となる。それに伴い、実際に有料コンテンツとなるものの大筋はCBTでチェックできるというので、気になる方はテストの際にじっくり確かめてみるのがいいだろう。

この後は、CBTで追加される主な新要素が映像で公開された。本映像は今後公式サイトなどで公開されるかもしれないが、現段階では会場のみの上映となっている。ここでは新要素が映った場面を掲載しておくのでチェックしてほしい。

映像上映後は、こちらでもすでに告知しているCBTのテスター募集のほか、CBTの開催時期が4月下旬の予定であることや、今回のテストはメンテナンスがない限り24時間プレイ可能であることが発表された。

さらに4月5日には、要望が多かったというキャラクタークリエイト体験版が配信されることも明かされた。この体験版はネットワークにつなげることなく動作し、作ったキャラクターを保存しておけばCBTでも使用可能なだけでなく、PCで「PSO2」がどれだけ快適に動作するかの目安となるベンチマーク機能も搭載されている。

また、体験版をプレイして応募できるキャラクターコンテストの実施も予定しているという。詳細は今後発表とのことだが、「PSO2」ならではの副賞も検討しているとのこと。そのほかにも、展開として各種キャンペーンなどの情報が公開された。

「ファンタシースターオンライン2 トリニティキャンペーン」

日本マイクロソフト&インテル共同主催「PSO2」推奨製品購入特典キャンペーン。

キャンペーン期間

2012年4月19日(木)~2012年7月31日(火)まで

対象製品とオリジナル武具の組み合わせ

・「PSO2」推奨PCをご購入の方
→ロケットパンチ/ナハトとアンチAライフル/ナハトを差し上げます。

・「PSO2」推奨PC+「PSO2」ロゴ入りワイヤレスコントローラーをご購入の方
→ロケットパンチ/ナハト、アンチAライフル/ナハトと、ピコピコハンマー/ナハトを
差し上げます。

・Microsoft Windows 7 Ultimate DSP版をご購入の方
→ロケットパンチ/ナハトとアンチAライフル/ナハトを差し上げます。

・ボックス版インテル Core i7-2600/2600K/2700/2700K プロセッサーをご購入の方
→ロケットパンチ/ナハトとアンチAライフル/ナハトを差し上げます。

推奨PC参加企業(括弧内はショップ名またはブランド名)

アプライド株式会社(アプライド)、株式会社クレバリー(クレバリー)、株式会社KOUZIRO(Frontier)、株式会社サードウェーブ(ドスパラ)、株式会社サイコム(Sycom)、タワーヒル株式会社(アーク)、株式会社Project White(Tsukumo) 、株式会社マウスコンピューター(G-tune)、ユニットコム株式会社(TOW TOP、Faith、パソコン工房)

オリジナル武具

ロケットパンチ/ナハト

ある特殊な敵を想定し開発されたアサルトライフルの試作モデルの一つ。
無骨な傭兵の気分を満喫したいなら、ぜひ持っておきたい。

アンチAライフル/ナハト

両手が巨大な拳となり、どんな敵を粉砕できるワイヤードランス。
戦場を乱舞するその鉄拳は、大量のエネミーがいても心強い味方となってくれる。

ピコピコハンマー/ナハト

見た目はオモチャのハンマーだがロッドとして立派に使用可能。
女性アークスにも人気で、パーティーメンバーに和やかな雰囲気を演出できる。

ALIEN WARE ファンタシースターオンライン2推奨モデル

ネットカフェ展開

発表会は以上となるが、最後に酒井プロデューサーへの質疑応答の時間が設けられていたので、その内容も紹介していこう。

――CBTは4月下旬からとのことですが、いつ頃まで実施するのでしょうか?

酒井氏:現状ではゴールデンウィークに少しかかるぐらいを予定しています。

――CBTでの仮想通貨テストはどんな形式になるのでしょうか?

酒井氏:いくつか仮想通貨を使う局面があるのですが、ユーザー様にあらかじめ仮想通貨を渡して置き、それぞれの箇所で使っていただくというテストになります。

――仮想通貨で購入できるものの具体例を教えていただけますか。

酒井氏:ブリーフィングでも少し触れましたが、コスチューム関係ですね。あとはシステム的な部分でもお金をいただくようになっていますが、CBTで大体が見れるかなと思っています。

――ユーザー間で課金アイテムの取引は行えるのでしょうか?

酒井氏:できるものとできないものが存在します。コスチュームであれば、ユーザーショップで取引ができるようになっています。

――仮想通貨のチャージ方法で現状予定されているものがあればお聞かせ下さい。

酒井氏:基本的にほかのオンラインゲームでやられているものはほぼ使えると思っていただければいいと思います。

――Vita版についてですが、3GとWi-Fiでの差異はあるのでしょうか?

酒井氏:基本的にパーティプレイはWi-Fiのみと考えていただきたいと思います。3Gについては、別途何か対応を考えています。

――ゲームを立ち上げず、ユーザー同士がコミュニケーションを取れるコミュニケーションスペースのようなものの設置は考えていますか?

酒井氏:現状は考えていません。

――Vita版発表でオブジェクトの表示やPC版のネットワークプレイの足かせになるのでは、とユーザーが不安に感じていると思いますが、その点はいかがでしょうか。

酒井氏:変な話をしますと、ある意味ではVita版のことを考えて作っていません。PC版がメインプラットフォームというのはそういう意味でもあります。我々としてはできるだけ同期プレイを目指していますが、Vitaでできるところとできないところを割り切るのもひとつかなと思っています。ただ、それらはユーザーテストをしてみないと分からないことですので、今は同期プレイができますといった言い方をさせてもらっています。

――ストーリーモードに出てきたマターボードについてもう少し具体的な内容をお聞かせいただけますか。

酒井氏:マターボードの話をすると長くなるのですが(笑)、アイテムを手に入れることをストーリーの中にも取り込んだものになっています。ストーリークエストは一人でプレイすることになりますが、マターボードの中に「このアイテムを取ってこい」といった指定があり、それが普段のプレイの中にも出てくるようになっています。その指定にあるアイテムを取ることでストーリーが進んでいくという形なのですが、実際にプレイしてもらうのが一番わかりやすいと思います。

――最後にユーザーへのメッセージをお願いします。

酒井氏:ゲームを無料でダウンロードする、基本プレイ無料ということに賛否あると思いますが、「PSO2」をより多くの方にプレイしてもらいたいという、ひとつの覚悟の象徴だと思っています。セガ全体として「PSO2」を広めていきたいという決意の部分を感じていただければと思います。これからも色んな情報を公開していきますし、CBTの募集も今日から始まっていますので、今後もご期待いただければと思います。

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