ネクソンは、3月22日から4月4日までの期間、「NAVYFIELD2」クローズドアルファテストを実施した。今回、ゲームの基本的な流れや戦闘システムなどを体験できたのでテストの模様とあわせてレポートしよう。
「NAVYFIELD2」は、第1次世界大戦と第2次世界大戦で使用された戦艦や航空機を操り戦う、海戦バトルアクションゲームだ。オンラインゲームの主流といえるMMORPGやFPSとは一味違ったタイトルになっている。
前作「NAVYFIELD」は、2002年からサービスが行われており、オンラインゲームの中でも歴史のあるタイトルだ。今回、3月22日から実施されたクローズドアルファテストに参加する機会を得たので、ゲームの基本的な流れや戦闘システムをレポートしよう。
キャラクター作成
ゲームを開始すると、国家を選択しキャラクターを作成する。アメリカ、イギリス、日本、ドイツと4つの国家があり、それぞれ特性を備えている。キャラクターは複数作成できるので、国家に迷っても安心だ。なお、艦長イメージは、各国16種類(男性8種、女性8種)用意されており、好みのイメージを選択できる。
アメリカ
航空機性能・長距離戦闘能力(視野、艦砲射程距離)により、離れた場所からの攻撃を得意とし、拠点占領能力に長けている。
イギリス
強力な防御力による拠点防衛や、対潜水艦能力を活かした索敵に優れているので、拠点防衛や味方の支援に向いているだろう。また、高い命中率を誇る艦砲射撃精度も魅力だ。
日本
魚雷性能と艦砲火力が優れており、前線での攻撃を得意とする。また、将校の成長速度が高い点も見逃せない。
ドイツ
エンジン性能・艦砲射撃速度・潜水艦性能と機動力を活かした攻撃を得意とする。
リアルなグラフィックで描かれたドック
港の街並みがジオラマのように再現されたドックでは、艦船のカスタマイズや将校の管理、ショップが利用可能。ショップでは、艦船、艦載機、将校、装甲、補助を購入できる。
艦船の種類と将校
主に砲台で戦う艦船は、規模の小さい順に、駆逐艦、軽巡洋艦、重巡洋艦、装甲艦、巡洋戦艦、戦艦の6タイプ。艦載機で戦う空母は、護衛空母と正規空母の2タイプ。海中から敵を仕留める潜水艦。合計9タイプの艦船を操ることができる。
これら9タイプそれぞれに多様な艦船が用意されているので、砲門数や魚雷発射管の数など、プレイスタイルに合わせた艦船を選べるだろう。さらに、一部の艦船には拠点制圧時に使用する揚陸艦や偵察・戦闘・雷撃・爆撃・輸送を行う艦載機を搭載できる。
装甲で魚雷ダメージを軽減するバルジや側面を補強することも可能だが、艦船が重くなってしまい速度が遅くなるため注意が必要だ。
艦船を指揮する艦長のほか、艦船を操る兵器・補助・特務・艦載機の将校を乗船されることができる。将校はレベルが上がることで能力にポイントを振り分けることができ、能力が高いほど連射速度や修理速度などで恩恵を受けられる。
バトルルーム
バトルルームには、ドックから3隻の艦船を持ち込むことができる。1隻目がやられてしまっても、別の艦で再度出撃が可能だ。出撃の際に艦船や出撃場所を選ぶことができるので、戦況に合わせて選択しよう。3隻全ての艦船がやられてしまった場合、ルームに残るか退出するかを選択する。退出することも可能だが、もらえるポイントが減ってしまうので注意したい。
ゲームを開始した時点で、3隻の艦船を持っており、全ての艦を持ち込むことができる。
ルームは、敵の殲滅を目指す「敵全滅」と拠点制圧でポイントを競う「ポイント獲得」の2種類。この他、ルームの検索画面で「フラッグ争奪」「司令船撃沈」も確認できたため、今後のアップデートに期待したい。
マップは、「The Ocean(Small)」「4 Death(Small)」「Equilibrium」の3種類をプレイすることができた。いずれもシンプルなマップになっており、艦隊戦を思う存分楽しめる。
艦船の基本操作
艦船は、右クリックで移動、左クリックで攻撃、数字キーで武器選択と、簡単に操作できる。これらの基本操作は、序盤のチュートリアルで習得可能だ。もちろん、キーボードで砲台の向きや角度の調節も可能。
実際に操作してみたところ、左クリックによる自動照準の精度が高く、十分通用するものだった。手動照準の方が集弾が良いので、慣れてきたら試してみてもよさそうだ。また、前作で斜め見下ろし固定だった視点だが、本作では、ALTキーとマウス操作で向きや高さなどを自由に変更できるようになった。島影に隠れた敵を発見する際に重宝するだろう。
戦闘方法
射程を表す緑の線の届く範囲に砲撃ポイントを入れ、その場所を左クリックするだけで砲撃できる。敵艦の進行方向のやや前方を狙うと当てやすくなるだろう。砲撃後は再装填に時間がかかるため、1~3の数字キーで主砲と副砲を切り替えて連続攻撃しよう。
駆逐艦などに搭載されている魚雷は、数本を同時発射することが可能。魚雷の速度や検知方式を設定して発射する。砲撃に比べ、着弾までの時間が長いため、敵艦の行動を推測して狙おう。
空母などから発進できる航空機も操作可能だ。偵察を行う偵察機、魚雷を放つ雷撃機、直接爆撃を行う爆撃機、そして、航空機を攻撃する戦闘機のほか、詳細は不明だが、輸送機の表示を確認することができた。
航空機は、艦船が視界外になってしまうため、通常は、安全な場所に艦船を停泊させての操作になる。空母は潜水艦に狙われやすく、駆逐艦のソナーを活用して防衛するなどチームプレーが重要だ。
開発会社SD ENTERNETに気になるポイントを聞いてみた
今回、クローズドアルファテストで気になった点を開発会社SD ENTERNETに聞くことができた。
――兵装の実装予定はありますか?
前作「NAVYFIELD」のように、艦砲や魚雷などの兵装を任意で装備させる事はできませんが、CBTで追加を予定している改装システムにて、好みのタイプ(攻撃型・防御型およびその他姉妹艦など)を選択する事ができます。
――広い範囲が見えるよう視野を広げる予定はありますか?
ズームアウトの高度を上げる事は、簡単ではないですが、協議を進めております。視野を広くすることは、技術的に難しいということだけでなく、艦級間のゲームバランスを崩すことにもつながってしまいます。
前作「NAVYFIELD」からの課題でもある、ゲームバランスを崩さずにレベルの低い人でも楽しんで頂けるようなゲームを作り上げるということを考慮しながら、プレイ時の不満を軽減できるよう検討していきたいと思います。
今後の改善に期待
今回は、クローズドアルファテストということもあり、「ゲームが起動できない」「チュートリアルを進行できない」「強制終了する」といった不具合も発生していたが、随時修正作業が行われており、大きなトラブルは見られなかった。
前作に比べ操作が簡単になっており、プレイのハードルが低くなっていると感じた。海戦ゲームには近寄りがたいと感じている人も一度触れてみると印象が変わるかもしれない。
前作にあった兵装や艦船ツリーが無くなったことにより、物足りなく感じたプレイヤーも多いと思うが、グラフィック向上や視点変更、地形の概念など今後に期待できる点も多々あったのではないだろうか。
攻撃型や防御型といったタイプを選択できる改装システムの追加、視野の改善なども検討されているそうなので、今後のアップデートに期待したい。
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