ネクソンは、2012年4月23日~25日韓国ソウル特別市内「COEX」において「NDC 2012(Nexon Developer Conference 2012)」を開催、日本でもサービスを開始した「EVE Online」を手がけるCCP Gamesの講演内容をお届けする。
One Universe、Many Games「CCP Games Kjartan Pierre Emilsson」氏
セッション要約
Overview on how CC envisions multiple games running within a single universe.(CCPが一つの世界で実行される多くのゲームを計画する方法)
EVE Online
登壇した、アイスランドのゲームスタジオ「CCP Games」Kjartan Pierre Emilsson(サルタン ピエール エミルソン)氏は、今までたくさんの事業所を増やしながら、FPSなどをメインに開発を手がけていたと話し、「EVE Online」は、独特なシステムによってさまざまなコロニーなどで戦争、惑星や宇宙船だけではなく、ゲーム内でのネットワークを作り出すことができる特徴的なゲームだと話した。
「EVE Online」の開発については、惑星の中で決まった概念を取り入れ、長い時間をかけ、かなりの時間を要して組織を作るの楽しみを追求、もちろんカジュアルゲームでも長く遊ぶことができるタイトルもあるが。同じブランドで違うIPを作るのではなく、同じ世界観で違うタイトルを共存させることを考えたと話した。
サンドボックス(砂のつまった箱)
あるサイズの箱に敷き詰められた砂(サンドボックス)。その自由な空間の中では、自分で足跡をつけたり、穴を掘ってみたりと、そこのあるものをプレイヤーが自分で考えて何かを生み出す。リソースを与え、プレイヤーに勝手に遊んでもらうことを前提とした。
艦隊
2000人のユーザーがいないと作れない、巨大な艦隊。たくさんのピースを作り、サンドボックスという自由な空間を与え、たくさんの人数がその中で好きなように作業を行うことができるようになったのが「EVE Online」。だんだんとプレイヤーは、1つの大きな組織を作り、さらに多くのプレイヤーが複雑な構造を生み出し、ゆくゆくは巨大な艦隊を生み出す。
そのように、プレイヤーが創りだしたマップではさまざまな戦闘地域や派閥、分布が生まれ、プレイヤーごとのコミュニケーションが形成されていくのが魅力の1つだとEmilsson氏は語る。
リアル感
リアルを追求すると、開発時に注意すべき点がたくさんあり、グラフィックだけでないもの、自分の行動が今後そのような影響を及ぼすのか、バタフライ効果についての動画を利用して紹介された。その行動が後にどのような影響を生み出すのかといったことが説明されていた。建造や設計と同じく、時間を客観的に整理することも大事だと話している。
サンドボックス(砂のつまった箱)では、その砂を使っていろいろなものを作り出すことができる。そのサンドボックスが構築されていったものがデータボックスとなり、これが積み重なり、互いに影響しあい、予想もできない世界がゲーム内で広がっていく。創りだしたすべてのものが世界に影響する。それを長い時間かけて構築していくのがプレイヤーの楽しみとなる。
PS3「DUST 514」との連動
サンドボックスやデータボックスを重ねていき、複数の違うIPが同時に重なっていくことも開発の一環と語るEmilsson氏。自分の決断した行動が、その周りに影響していき、展開が変化する「EVE Online」。
コミュニケーションを取りながら他プレイヤーと競争がはじまり、それによって流通が発生。さらに侵略のために武器や兵器の開発が始まり、その後に宇宙戦争が勃発、それがどんどん広がっていくことをFPSとして楽しめる、現在開発中のPS3「DUST 514」。
人々がプレイするたびに変化し、コミュニケーションや情報の交換などをしあい、概念も連動されながら、自然のサイクルが生まれ、時間が経つほど形が次々と変わっていくこのプロジェクトを楽しんで期待してほしいと最後に語った。
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