ネクソンは、日本でサービスを予定している新作FPSタイトル「シャドウカンパニー」について、メディア向けの先行体験会を実施した。
「シャドウカンパニー」とは?
ネクソンの新作FPSタイトル「シャドウカンパニー」は、アンリアルエンジン3を搭載し、コンソールゲーム並みのグラフィックスや多種多様なモードを準備。傭兵たちがメインとして描かれる戦争を舞台に、今までのゲームに多かった対テロリストといったコンセプトを脱し、個性のあふれる自由度の高い傭兵が活躍できるゲームデザインとなっている。
24人参加のマルチプレー対戦、天候や爆発の閃光などを忠実に再現したエフェクト、実際に即したプレイヤーキャラクターの動作など、PCオンラインFPSにおいては、最高レベルのクオリティを提供していると言える。
また、通常2チームに別れての対戦が主流であるFPSにおいて、本作では4チームで対戦する戦闘システムを用意されており、オンラインFPS市場に新風を巻き起こすことが予測される。
2012年4月23日~25日に韓国ソウル特別市内「COEX」において開催された「NDC 2012(Nexon Developer Conference 2012)」期間中に開発会社である「Doobic Game Studios」を訪問した際の記事もぜひ参考にしていただきたい。
武器やスキルを購入して装備
既存のFPSタイトルと同じように、ショップでメイン・サブ武器、衣装などは購入してインベントリで装備することができる。武器にはアサルトライフル、スナイパーライフル、ショットガンなどが用意され、投擲武器はグレネード、特殊武器には戦術手榴弾や携帯用対空ミサイルなどバラエティー豊かなラインナップとなっていた。
また、本作の大きな魅力の1つとして「スキルシステム」が挙げられるが、スキルは習得して初めて戦場で使うことができる。また個々のスキルにはレベルも設定されており、保有しているスキルポイントを消費してアップグレードすることが可能。スキルの大まかな種類は「個人戦術」「武器運用」「戦術要請」の3つに分けられる。
「個人戦術」
このジャンルのスキルは、プレイヤーのアクション能力を補助してくれるものが多く、全力疾走時にスタミナの消耗量が減少する「マラソナー」、スライディング中に敵を攻撃できる「強行突破」など、危機的状況でうまく使用して攻撃を回避したいところだ。体力がギリギリの時には迷わず隠れて「応急処置」で回復を。
「武器運用」
このジャンルのスキルは、主に武器を使用する際の補助となってくれるものが多く、手榴弾やロケット弾などの爆発系武器のダメージが増加する「火力向上」、装備している武器の交替速度が上がる「スワップ」、射撃速度が上がる「早撃ち」など、FPSに慣れてきた頃にはしっかり使っていきたいものが多い。
「戦術要請」
このジャンルのスキルは、いざというときの必殺技のような強力なものが多く、戦闘爆撃機を呼び出し、クラスター爆弾で空中爆撃を行う「クラスター爆弾」、無人偵察機を呼び出し、敵の情報を自軍のミニマップに転送してくれる「無人偵察機」など、一発逆転のチャンスを作り出すことができる。ただ、呼び出してから時間が経たないと発動しないのが難点のスキルも。
「チームデスマッチ」
まず最初に体験したのが「チームデスマッチ」。ALPHAチーム・BRAVOチームに分かれて対戦する。マップは機材や重機などが複雑に重なり合う「ホーンテッドハウンド」。FPS初心者はまずこのモードで他のプレイヤーと対戦しながら感覚を掴むといいかも。倒されても一定時間でリスポーン(復活)するのでガンガン攻めていける。
このマップで一番気になったのが「隠れる場所の多さ」。特に初心者は曲がり角やちょっと開けた場所で出会い頭に殺されることが多い。障害物が多いこのマップではうまく隠れながら進行することができるので慎重に敵を視認して冷静に撃てるように準備しよう。空中から爆撃をしかけるスキル「スペクターガンシップ」などは、室内マップなのであまり有効ではない様子。
「爆破ミッション」
FPSゲームを楽しむ人なら良く知っているモード「爆破ミッション」もプレイ。こちらもALPHAチーム・BRAVOチームに分かれて対戦。ATTACK側は目標の爆破、DEFECE側は爆弾設置の阻止・解除を実行する。マップは海外の街並みを再現した「ウィザードワンド」。見晴らしも良く、空中からの援護も期待できそうだ。
最初は仲間とともに行動し、マップ構造を頭に叩きこんでおきたい。また建物の屋根に登り敵の行動を監視したり、グレネードでふっ飛ばしても可。もちろん攻撃すれば自分の居場所もバレてしまうので迅速に移動しよう。出会い頭の撃ち合いも多いので落ち着いてヘッドショットを狙う腕も磨いておきたい。ちなみにこのモードでは一度倒されてしまうと次のラウンドまではリスポーンできないので、万一倒されてしまったら仲間の動きをチェックしてみよう。
「ブラックマネー」
このモードはALPHA・BRAVO・CHARLIE・DELTAの4チームに分かれて対戦することができ、マップに出現するマネーバッグを取り合うとても分かりやすいルールになっている。今回使用したマップは砂漠の街並みを再現した「デザートサベージ」。
ゲームがスタートするとすぐにマネーバッグ出現するわけではなく、落下地点が表示されるのみ。いかに出現する際に近くで警戒して待機できるかがポイント。制限時間終了後にマネーバッグを持っていたチームが勝利となる。
このモードの特徴として、敵をノックダウンさせると、一定時間這いずりまわるのでEキーでトドメを刺すことができるところ。逆に自分がノックダウンさせられたらEキーで近くの仲間に助けを求めることができ、救助が成功するとすぐに復活して戦いに参加できるのだ。
スキルを発動した直後を激写!?
本作では独特のスキルを使ったバリエーション豊かな戦闘が楽しめるが、なかなか大がかりなスキル発動を目撃することは難しい。ぼやぼやしていると爆撃を食らってしまうし…。そこで今回は練習モードを使用して自分でスキルを発動しスクリーンショットを撮ってきたぞ!
参加してくれたクランマスターKaminage氏&Matcha氏にプレイ後の感想を聞いてみました。
今回のメディア先行体験会には、オンラインFPSをプレイしている人なら一度はその名前を耳にしたことがあるであろう、「サドンアタック」強豪クランメンバー「Kmn-Gaming」クランマスター「Kaminage氏」と「NabD」クランマスターが、「Matcha」氏が今回の先行体験会に参加してくれた。テストプレイを終えた直後に、2人にお話を聞くことができたので紹介しよう。
――既存のFPSゲームと比べてどうでしたか?
Matcha氏:「シャドウカンパニー」はスキルも特殊なものが多く、「ブラックマネー」モードではノックダウンさせた敵を踏み潰すなど、今までMMORPGなどをプレイしている人でも楽しめる要素が多いですね。またオフラインイベントや公式大会などで観戦している人にも分かりやすいと思います。どちらかというとカジュアル寄りだと認識しています。スナイパーライフルは扱いが難しかったです。
Kaminage氏:やはりく一番面白かったのは「ブラックマネー」モードでの敵への攻撃ですね。決めたときは気持ち良いですし、自分にやられたときは本当にムカつきますしね(笑)。またスナイパーがあまり強力ではなかったので残念でした。
――独特なスキルを含め、本作は深く楽しめると思いますか?
Matcha氏:本作はカジュアルでありながら、やりこみ要素もしっかりとあるゲームだと感じました。スキルに関してもレベルを上げないと使えないものもありますし、スキルがどのマップで有効か、という分析も必要だと思います。
Kaminage氏:スキルはかなり重要ですね。屋根の多いマップで航空機の爆撃支援はあまり意味が無い、などマップごとに付け替えて戦わないといけないですね。
――クランでどのスキルを使うか悩むのも楽しいですね。
Kaminage氏:そうですね。クラン内で誰がどのスキルを付けるか、スキルの使用の仕方の上手な人を集めたりも楽しいですね。
――本作の操作した感触はどうでしたか?
Matcha氏:M4A1に関しては割りとまっすぐと弾が飛びやすくて初心者にも使いやすいと感じました。AK-47はスコープを覗かずに撃つと2発目であさっての方向に飛んでいってしまいます。スコープを覗いても3発目くらいからはリコイルという動作が必要になります。スナイパーライフルは無料オンラインFPSでは強いイメージがありますが、本作ではそこまで強くは感じませんでした。サブ武器のショットガンが意外と強かったですね。もちろん正式サービスが始まってからプレイをしてみないとわからないこともありますが。
Kaminage氏:M4A1は使いやすかったですね。スキル「狙撃術」をレベル最大にして装備したんですがスナイパーはクセが強く、Shiftキーできちんと狙いを定めないと命中させられないかも知れません。
――ありがとうございました。
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