【韓国】「マビノギ英雄伝」新キャラクター「ベラ」などボリュームたっぷりのシーズン2アップデート情報が明らかに

ネクソンコリアは、7月18日、ソウル江南にあるネクソン広報館で「マビノギ英雄伝」のシーズン2のアップデートについての記者説明会を開催し、新しいコンテンツの内容を公開した。

「マビノギ英雄伝」シーズン2アップデートは、夏と冬に分けて、6ヶ月ごとに合計5つのエピソードにわけて公開される。今回のアップデートでは、「三日月島(Crescent Island)」「船の墓(Tomb of Ships)」などの新しい地域と「リッキーオーラ」「クラーケン」といったボスモンスターが登場する。

シーズン2では、既存のトークンシステムを廃止し、新たな疲労度システムを導入する。疲労度システムは、一日に1回自動的に回復し、回復するときに残った疲労度に応じてボーナスが付与される。

プレイヤーの最高レベルが70レベルから80レベルに引き上げられたシーズン2アップデートは、韓国で最初に8月2日に1回の更新を行った後、次期アップデートを適用する予定だ。新たに登場するキャラクター「ベラ」は、8月9日の2次アップデートで公開される。

「マビノギ英雄伝」開発者 ファン・ソンハ、ギ・ヒョンウ、バク・ソンソプ、ジョン・スンウ、ハン・ジェホ(写真左から)

本説明会では、開発者へのインタビューも行われた。

インタビューの参加者

ファン・ソンハ 企画者(以下、ファン)
ギ・ヒョンウ 技術パート長 (以下 ギ)
バク・ソンソプ 美術チーム長 (以下 バク)
ジョン・スンウ ライブチーム長(以下 ジョン)
ハン・ジェホ ディレクター(以下 ハン)

――新たな地域は、初心者でも入ることができるのでしょうか?

A(ジョン):初心者と高レベルプレイヤー、どちらも入ることができます。新しい戦闘地域でも、一部のマップではレベルが低いプレイヤーも楽しめるでしょう。

――シーズン2は、どの程度のボリュームになっていますか?

A(ハン):シーズン2は、6ヶ月単位でアップデートが行われるので、そのたびにコンテンツが増えていきます。シーズンでは1つのエピソードに1つの戦闘地域を追加していましたが、シーズン2では、1つのエピソードに2つの区域を更新する予定です。エピソードの更新間隔は、多少長くなる場合もありますが、2~3回程度の更新を行う予定です。

――シーズン1とシーズン2は、完全に別のストーリーとなっているのでしょうか?

A(ハン):シーズン1と時間軸は共有しますが、直接は結びつかない別の話となっています。しかし、同じ時間軸でストーリーが進行することで、関連のあるストーリーが登場する可能性もあります。シーズン1の続きは、シーズン3のアップデートの頃に考えたいと思っています。

――シーズン2の実装にあたって、最も苦労した部分は何ですか?

A(ギ):戦闘では、自由に地域を往復することができるシステムを実装する点が、技術的にとても苦労しました。プレイヤーが以前のマップに戻った場合でも、現在の進行状況がそのまま維持されている必要があったので。

――シーズン2のレイド戦闘はどの程度の難易度ですか?

A(ジョン):シーズン1よりも難しくすることは、困難だと思います。「マビノギ英雄伝」のレイド戦闘は、単にモンスターの攻撃を避けながら、攻撃を加えれば成功するものではないからです。難しいというよりは、違った感じの戦闘として楽しんでもらいたいです。

A(ハン):広いレベル帯のプレイヤーが戦闘を体験できるようにすることが開発の方向性です。簡単な難易度のレイド戦闘も追加する予定ですので、今回のシーズン2アップデートは、プレイヤーにとって面白いコンテンツになると思います。

「マビノギ英雄伝」シーズン2のゲーム紹介

新しい背景、新たな物語

「コルヘン町」で傭兵団員となったプレイヤーが王国騎士団に成長し、様々なエピソードを経験する話だったシーズン1。シーズン2では、新しい地域「モルバンの村」で、新しいストーリーに沿って任務を引き受け進行する。

海岸沿いにある「モルバンの村」は、宝を探すためにトレジャーハンターたちが滞在する地域だ。「モルバンの村」の近くの海には様々な環境の島が存在し、プレイヤーは、シーズン1では味わえなかった、多様で派手な冒険を体験できる。

シーズン2はシーズン1と同様、一定の周期で、エピソード単位を更新する予定。ただし、シーズン2の内容は、シーズン1を完遂しなくても進行することができ、シーズン1とシーズン2を相互に往来して進行することも可能だ。

シーズン2で経験することになるサブストーリーには、シーズン1のストーリーに関連した隠れた要素もあり、2つのオリジナルストーリーとの関連性を見つける楽しさも感じることができる。

新規地域「三日月島」と「船の墓」

「ラキオーラ」の背景原画
「ラキオーラ」の背景原画

「三日月島(Crescent Island)」は、人間の足が届きにくく、様々なモンスターたちが棲息している島である。「緑豊かなジャングルと原始的な生物がいっぱいの島」をコンセプトにして、「ラキオーラ(巨大ヘビ)」、 「原始トロール」、 「原始蜂」、「原始カメ」で構成されたパーティーモンスターが登場する。

「原始トロール」は、女性で構成され種族的に危険な島が生き残るために素早く進化したハンターの姿であり、「原始蜂」は、ハチが進化した昆虫類に強い毒性を持っている。レイドボス「ラキオーラ」は、巨大な蛇に変身するなど、さまざまな攻撃パターンが用意されている。

三日月島
「クラーケン」の背景原画
「クラーケン」の背景原画

海の上に数多くの難破船が集まって一つの島を成している「船の墓(Tomb of Ships)」も登場。雨が降る海、難破船、墓、死などをキーワードとするコンセプトをもとに設計作業が行われた「船の墓」には、「クラーケン」「海賊ゾンビ」「タコ人間」など風変わりなモンスターたちが登場する。

その中でボスモンスターとして登場するタコの大型モンスター「クラーケン」は、石のように堅い皮の部分と、見えるようで見えない6つの偽装の目を持っており、戦闘空間である船自体を攻撃して戦闘を終了させたりと、緊張感あふれる戦闘を味わうことができるだろう。

船の墓

デュアルソードを使う新しい女性キャラクター「ベラ」

「マビノギ英雄伝」の6番目の英雄「ベラ」は、デュアルソードを使用している女剣士だ。西の海港都市出身の「ベラ」は、剣に対する天性の才能をもち、新しい冒険を求めて彷徨い、海を渡って英雄伝の舞台に登場した。

「ベラ」は、シャープで大きな目と高い鼻、厚い唇で、他の女性キャラクターの「フィオナ」「イビー」と違って西洋的な雰囲気をもっている。また、がっちりした体つきでありながらも、瞬発力のある機敏な動きを見せ、同じデュアルソードを使う「リシタ」とは、別の戦闘スタイルとなる。

「ベラ」の原画デザイン

新たに公開された「戦闘循環システム」

一つの戦闘を行うとき、一度訪れた地域に再び戻ることができなかった点が改善され、さまざまな地域を自由に往復できるシステムが導入される。既存の戦闘では、ボスを倒せば終わる一方通行のシステムだったが、シーズン2では、様々な地域を移動しながら戦闘を楽しめる。

システムの主な目的は、地域を往復することで生じる面倒な要素を排除しつつ、戦闘の楽しさとゲームプレイヤー間のコミュニケーションを強化することだ。「戦闘循環システム」を使って戦闘を進行すると、複数のクエストから必要なものを選択し、完了した場合に報酬を受けられる仕組みになっている。

「戦闘循環システム」は、全3種類のシステム「マッハの試練」、「海賊の宝箱」、「モリアンの祭壇」で構成される。

最初の「マッハの試練」は、戦闘中に一定の条件が加味された戦闘を行い、成功した場合に特別な報酬が与えられるシステムだ。たとえば、召喚されたモンスターを制限時間内に倒すと成功という試練など、さまざまな条件の試練がある。

2つ目の「海賊の宝箱」は、プレイヤーが戦闘終了後に報酬として得た宝の地図を使用して、宝箱を見つけるとアクセサリー類のアイテムが得られる。

3つ目の「モリアンの祭壇」は、戦闘中に習得した「モリアンの聖物」を「モリアンの祭壇」に置くと、ボスと戦う時に大きな助けとなる効果を受けられるようになる。

これらのシステムは、それぞれ別々に使用するというわけではなく、「マッハの試練」を使用して「モリアンの聖物」が手に入り、「モリアンの祭壇」を使い新しい宝箱の位置を知ることができるなど、さまざまな形で連動している。この3つのシステムを使ってプレイヤーが、常に新しい目標を見つけ、戦闘を楽しめる。

出港方式の再編

船で移動する際に、シーズン1では船着場で「戦闘」を選択すれば船が出港したが、シーズン2では、船着場で「地域」を選択する方式に変更される。

シーズン1では「シェドオパン」、「チプチン」などのモンスターたちが、それぞれ独立した戦闘で最終ボスとして登場するのに対し、シーズン2の戦闘では全てのボスがひとつの戦闘に登場することになる。そのエピソードの全てのボスがひとつの地域にいるため、戦闘は1回のみで、その戦闘の中で目的のボスを探して戦う方式となる。この戦闘方式の変化で、シーズン2では、 ”戦闘”ではなく ”地域”を選択するように変更される。

レイドの戦闘は、戦闘だけでも多くの時間を必要とするコンテンツとなるため、従来のようにすぐにボスモンスターの前で起動できるようにする予定だ。

新しいアクション「リアルジャンプアクション」

シーズン2では、プレイヤーにジャンプ、登るといった新しいアクションが追加される。

ジャンプと登るアクションは、既にXEサーバーで導入されていた要素で、シーズン2の戦闘では、多彩な行動パターンをもったモンスターが登場し、これらのモンスターと迫力ある戦闘を行うためにジャンプアクションが導入された。たとえば、飛んでいるモンスターに対しては、ジャンプして攻撃することができ、低い攻撃は、ジャンプで回避が可能となった。

新しいグラフィック技術の導入

シーズン2では、新しいグラフィックス技術を導入し、より一層アップグレードされたビジュアルになる予定だ。「三日月島」に茂った葉の隙間から入ってくる強い光の効果、「船の墓」で波の動きに応じて揺れる画面演出、カメラへの雨水の効果、特殊なスキルやカットシーンなどの場面でのフォーカス効果は、より臨場感にあふれて、没入度の高い戦闘を楽しめるようになる。

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