乗り物や陣形システムが戦闘のカギ―クローズドβテスターの募集もスタートした「イルミアナイツ」先行プレイレポートをお届け！CBTは200名分のOnlineGamer枠も用意

CJインターネットジャパンは、新作オンラインゲーム「イルミアナイツ」のクローズドβテスト参加者募集を、本日8月9日より開始した。今回、CBT開始に先駆けて本作の序盤をプレイする機会が得られたので、その内容をお届けする。

「イルミアナイツ」は、イルミアと呼ばれる世界を舞台にしたMMORPG。絵本の世界のような色とりどりのパステルカラーで描かれた可愛いグラフィックが特徴となっており、プレイヤーはその世界で闇の勢力に対抗する騎士の一人として、72の魔神を倒すための旅に出ることとなる。

今回のテストプレイでは、その72体いる魔神のうちの1体に挑戦することもできたので、ゲーム序盤でプレイできるシステム周りを含め、本作のプレイインプレッションをお伝えしていこう。

また、クローズドβテスターの募集には、200名分のOnlineGamer枠をいただいたので、奮って応募してほしい。

「イルミアナイツ」クローズドβテスター募集に応募する

まずは世界観を紹介！

神を含め多くの超越者たちが見守る世界、イルミア。
主神ジェニーを筆頭とした神々は、秩序によって保たれる世界として命を吹き込んだ。
最初に精霊を創造し、2番目に妖精、3番目に巨人族を創造し、そして4番目に人間を創造した。

イルミアは秩序によって規律正しき世界として、悠久の時を経ていくはずだった。
だが、世界の創造主のひとり「貪欲と破壊の神ルード」は、人間に自身だけを崇拝する闇の力を吹き込み、力に支配された人間は暴力的に変貌し、イルミアはルードの望む「破滅」へと駆け上がり始めた。

危機を感じた神々は、神から離れ「善と悪」を自ら見極めさせるよう、人間に自律的意思と理性を与えた。
闇の力による支配に限界を感じたルードは72の魔神を従え、イルミアを恐怖と破壊で支配しようと到来。
神々の主神ジェニーは、闇の力を砕く4大武器の所有者シグルドと妖精リジェを主軸として、闇の力に抵抗できるようになった人間たちを集結させる――。

キャラクタークリエイトと選択可能な4つのクラス

ゲームスタート時には、自分の分身となるキャラクターを作成することができる。本作ではナイト、メイジ、アーチャー、ランサーという4つのクラス（職業）から好きなものを選択することができる。クラスごとにキャラクターの性別が決まっているので、その点にちょっと不満を覚える人がいるかもしれないが、フェイスのバリエーションなどは世界観に合ったものが多く、可愛らしいものが多いのは魅力だろう。

なお、キャラメイクの際にプレビューで表示されるイルル（一緒に戦ってくれるペットのような存在）や乗り物については、クラスごとに固定されているものではなく、あくまで一例を見れるというだけなので安心しよう。イルルや乗り物については後ほど紹介していくので、ここでは各クラスのポイントをチェック！

ナイト

重厚な装備による高い防御力を武器に、戦闘の最前線で味方の盾として戦う。

使用武器

メイン武器：片手剣
補助武器：盾

代表スキル

プロテクション：自分の回避率とブロック率を上昇させる。
シールドロア：盾を打ち鳴らして対象を気絶させる。

メイジ

高い魔力を活かした攻撃魔法と治癒魔法で、遠距離からの支援を担当する。

使用武器

メイン武器：杖
補助装備：ルーン

代表スキル

イグ・ルベル：火の力を集めて火球を打ち出す。
アクア・ヒーラ：水の力で対象の体力を回復する。

アーチャー

精巧な弓技で遠距離から敵を攻撃し、さまざまなトラップと毒攻撃で敵を混乱させる。

使用武器

メイン武器：弓
補助装備：矢筒

代表スキル

荊棘のトラバサミ：鋭い棘が飛び出す罠を足元に設置する。
猛毒の矢：毒矢を放って継続的なダメージを与える。

ランサー

強力な物理攻撃と強靭な肉体を活かした突進攻撃で、戦場を制圧する。

使用武器

メイン武器：ランス
補助装備：バンプレート

代表スキル

極上大胸筋：クリティカルダメージを上昇させる。
ヒラメ筋オーバーラン：強烈な突進攻撃を繰り出して相手の背後に回る。

基本操作とプレイヤーの相棒となる「イルル」

今回はテストプレイということもあり、事前にレベル10程度まで育ったキャラクターを用意してもらっていたので、そのキャラクターを使い、本作の特徴的な部分に一通り触れてみた。

まず基本的な操作方法として、移動はクリックもしくはキーボードの「W」「A」「S」「D」「Q」「E」で行え、「W」と「S」で前後移動、「Q」と「E」で横移動、「A」と「D」で回転して向きを変えられる。敵を攻撃する際はクリックでターゲットして、再度クリックするか、ショートカットに設定したスキルを発動させることで攻撃するといったオーソドックスなものだ。

基本操作をチェックした後には、本作のポイントとなる“3つのキズナ”のひとつ、イルルと共に戦闘をこなしてみた。イルルはペットのような存在であり、プレイヤーと共に戦い、プレイヤーと同じようにモンスターを倒すことで経験値を獲得してレベルアップしていく。

イルルを入手する方法は複数あるが、基本となるのは、フィールドに存在するイルルの卵を各街にいる“イルルマスター”の元に持っていくことで仲間にするという手段だ。卵を持っている状態でモンスターから攻撃を受けると割れてしまうので、ダンジョンの奥で拾った場合などは、仲間と協力したりワープポイントを活用することが無事に卵を運ぶポイントとなるだろう。

また、イルルに餌として装備品を与えると、経験値が増加したり、“イストゲージ”と呼ばれるものが溜まっていく。このイストゲージが最大まで溜まると、武器や防具に付けられる、属性を強化できるアイテム「イスト」を生み出してくれるぞ。そのほか、今回試すことはできなかったが、イルルが一定以上のレベルまで育つとイルル同士を融合して強化することもできる。

戦闘にも深く関わってくる“乗り物”の存在

イルルと同じぐらい本作で重要な存在となるのが「乗り物」だ。乗り物に騎乗することで移動速度が格段に上昇するだけでなく、戦闘でもさまざまな恩恵が得られるぞ。例えばメイジであれば、歩きの状態だと詠唱中に移動すると魔法がキャンセルされてしまうが、騎乗状態だと魔法を唱えながら移動できるので、敵から逃げ回って回復したり攻撃することも可能だ。

本作では、歩きで出来ることは騎乗中でもできるように、というコンセプトで制作されているという。そのため、普段から乗り物に騎乗しながらプレイすることになるだろうし、その状態でも行動にほとんど制限がないため、プレイしていて気分がいい。唯一、卵を運ぶのは歩きだけとなっているが、騎乗中でもジャンプが可能なところからも、自由度の高さが伺えるだろう。

なお、乗り物にもレベルがあり、レベルアップに伴ってステータスが上昇したり、スキルを習得・強化することができる。乗り物はイルルと違って直接戦闘に参加してくれるわけではないので、レベルアップにはフィールドに存在する草を食べさせる必要がある。さらに乗り物にも装備を付けることができ、この装備でもプレイヤーの能力が上昇するといった恩恵が得られる。もちろん、装備を変えれば乗り物の外見も変化するぞ。




乗り物の能力やスキルは、プレイヤーキャラクターのステータスに影響してくる。

戦闘でのいいスパイスとなってくれる陣形システム

続いては、戦闘でカギを握る陣形と、キャラクターの成長要素についてもお伝えしていこう。まずは陣形について。本作では最大5人でパーティを組むことができ、パーティ内で陣形を組むと能力アップなどのボーナスを得ることができる。

陣形を組む方法は、パーティリーダーが陣形の命令を出すと出現する、白いサークルにパーティメンバーが集結するだけ。陣形を揃えるための制限時間が存在するものの、失敗してもデメリットはないので、上手く陣形が組めるまでやってみよう。事前にチャットでどの陣形の命令を出すのかを伝えておけば、パーティメンバーもスムーズに移動できるだろう。

陣形によって得られるボーナスは、陣形の形が整っているほど効果が高いが、メンバーが離れてしまっていてもある程度は効果を発揮するようになっている。そのため、普段は自由に戦いつつ、ボスを相手にする際には陣形を保つことに意識を向けながら戦うなど、状況に応じて立ち回るのがポイントとなりそうだ。

なお、すでに陣形を組んでいる状態であれば、別の陣形の命令を出しても自動で切り替わるため、再度サークル内に入るという手順を踏まなくても済むようになっているぞ。

使用できる陣形とその効果

ウインドランナー

パーティメンバーの移動速度が上昇する。

ライジングフォース

パーティメンバーのSTRが上昇する。

アサルトストーム

パーティメンバーのAGIが上昇する。

コンセントリックファイア

パーティメンバーのDEXが上昇する。

ディフェンスサークル

パーティメンバーの防御力が上昇する。

そして敵と戦ってレベルアップすれば、当然キャラクターを成長させることができる。本作ではレベルが上がると「タレントポイント」を獲得でき、これを「ナイトタレント」「メイジタレント」「アーチャータレント」「ランサータレント」の4つに自由に振り分けていくことができる。

各タレントは、あくまでそのタレントに向いた能力が上昇する仕組みになっているだけなので、最初にナイトを選んだ場合でも、ほかのメイジやアーチャー、ランサーのタレントを上げることも可能だ。タレントレベルが上がると、そのタレントに対応したスキルも習得できるようになる。

この要素を活用すれば、最初にランサーを選んでもメイジのタレントを上げて回復魔法を習得すれば、近接向きのタレントでありながら回復魔法も使える、ソロでも十分に戦えるキャラクターにすることができるのだ。

ただし、スキルを使う際には、回復魔法であれば杖といったように、どのタレントでも各スキルに対応した種類の武器を装備している必要がある。一見手間がかかるように思えるが、装備品にはサブウエポンの項目があり、これを設定しておくことで、スキルを使った際に対応した武器に自動的に持ち替えてくれるぞ。

インスタンスダンジョンに潜り、魔神に挑戦！

基本的なゲームの要素に一通り触れたところで、スタッフの方と共に72体いる魔神のうちの1体に挑戦することに。ボスがいるのはインスタンスダンジョン内で、今回プレイしたのは適正レベル10ほどの「裂け目の森」という場所だ。

道中は、ゴブリンのようなモンスターが3体1グループで行動しているのがポイント。今回は最大人数の5人で挑んだため、1グループぐらいであれば難なく倒せたが、複数のグループを相手にすると苦戦を強いられるため、立ち回りに気を付けたい。

なかには、近接、魔法、射撃と役割の異なるモンスターが集団になっている場合もあった。今回のダンジョンでは、魔法を使うモンスターの攻撃が脅威らしいので、プレイする際にはそいつを優先的に倒すのがいいだろう。

また、ダンジョン内にはトラップゾーンのような場所も存在する。ここでのトラップは、一定間隔で地震を発生させ、地震が起きたタイミングでトラップゾーン内にいるとダメージを受けてしまうというもの。しかもそのダメージを何度も受けると、トラップゾーン内での移動速度が徐々に落ちてしまうというマイナス効果付きだ。

トラップゾーン内には、地震が起きてもダメージを受けない安全地帯が存在するので、タイミングを見計らって安全地帯を渡り歩けるかが重要となる。何度もダメージを受けると、次の安全地帯に行くまでに必ず地震を受けてしまうぐらい移動速度が落ちるので、その際は味方に回復魔法を使ってもらってゴリ押ししながら進むなど、パーティ内で協力するといいだろう。

ちなみに筆者はここで一度力尽きてしまったのだが、デスペナルティでは装備品の耐久値が下がるだけで、経験値やレベルが下がるといったマイナス効果は存在しないとのこと。耐久値がゼロになっても装備本来の性能が発揮されなくなるだけで、壊れることはなく、修理もゲーム内の通貨だけで行えるというので、力尽きることにあまり不安を感じなくてよさそうだ。

トラップゾーンを抜けるとボスが待ち構えており、早速戦闘に突入！今回戦ったのは「ラモクス」と呼ばれる、パワータイプのモンスターだ。ラモクスは通常攻撃のほか、ハンマーを使って広範囲に地震を引き起こす攻撃を行ってくる。

ただし、広範囲に地震を引き起こす攻撃の前に“溜め動作”があるので、相手の動きに注目しながら戦おう。また、体力が減ってくると、HPを回復する「回復の球」を出すので、素早く球を破壊して回復のチャンスを与えないようにしたい。

まだまだ見逃せない機能も

ボスを撃破した後には、ほかにも色んな機能がないかと試してみた。まず目についたのが、キャラクターの表情が多彩に変化する、豊富なエモーションだ。本作ではチャットが画面左下に表示されるだけでなく、キャラクターの上に吹き出しでも表れるので非常に見やすく、こういったコミュニケーション要素にも期待が持てそうな印象を受けた。

「決闘」と呼ばれるPvP（対人戦）システムも搭載されているが、こちらは何かを賭けたりするのではなく、模擬戦のような感覚で楽しめるような内容になっていた。

アイテムがなくて実践はできなかったのだが、キャラクターの見た目を変えるアバターアイテムも存在した。ステータスに影響のある装備を変更してもキャラクターの見た目は変わるのだが、アバターアイテムはそれよりも優先してキャラクターの見た目を変更できるというもの。しかもアバターアイテムの見た目を反映させるかは、装備の部位ごとに個別に設定できるので、アバターのカスタマイズ自由度も高いものになっている。

ほかにも、騎士団（いわゆるギルド）機能など、今回のプレイでは紹介しきれなかった部分もあるので、8月24日から始まるクローズドβテストでは、ぜひそれらの要素も含めて楽しんでほしい。