【ハンゲームの夏・後編】誰でも気軽に、そして安全にオンラインゲームを楽しんでもらいたい!手探りだが手作り感いっぱいのNHN Japanからの想いが見えるインタビュー

NHN Japanは、「ハンゲーム」にて、夏休みを楽しく快適に遊ぶために4つの取り組みを実施、安心・安全キャンペーンも同時に開催している。後編ではワンタイムパスワード推奨や見まわり強化などセキュリティに関するインタビューを中心にお届けしよう。

ポータルサイト「ハンゲーム」では、大富豪やパズルなど気軽に遊べる「かんたんゲーム」や、「TERA」「ドラゴンネスト」「エルソード」など本格的なゲームが楽しめる「じっくりゲーム」など、さまざまな年齢層がオンラインで交流することができる。

ハンゲームでは楽しくお得に「安心・安全」なゲームライフを送れるようなイベントやキャンペーンを用意しており、後編となる本記事ではワンタイムパスワードや見まわり強化、ゲーム内で被害に遭わないためには、そしてハンゲーム、NHN Japanとしてのユーザーへの想いを語っていただいたので紹介していこう。

安心・安全キャンペーンで誰でも楽しめるオンラインゲームポータルを

「ハンゲームの夏・前編」記事では、のんびり楽しく過ごせる「ハンゲームの夏休み」の遊び方を紹介してきたが、キャンペーンのもう一つのテーマ「安心・安全」について、NHN Japan「春木 博史」氏と「国京 正樹」氏に、今までとこれからのハンゲームの方向性や、セキュリティに関する話も聞くことができたのでお伝えしよう。

――実際にどのような犯罪や問題が起きていたのでしょうか?

国京氏:なんらかの金銭的価値のあるアイテムを他人のIDを盗用して、自分のIDに送ることですね。こちらについてはゲーム内アイテムだけでなく、アバター盗用の被害も出ています。もちろん物的証拠がなかなかつかめないので、状況証拠だけでは動けないことも多いんです。また、少額の被害だとユーザー様が気付かない場合もあります。原因としては、高額取引が可能なアイテム所持者へのソーシャルハッキング、あるいはパスワード設定が安易で乗っ取られことが挙げらることができます。盗まれたものを補填することはなかなか難しく、入口を固めるため、自衛の手段として「ワンタイムパスワード」を利用するのが、現在は一番良いと思っています。

――トラブルに遭わないためのポイントを教えて下さい。

国京氏:まずはゲーム内で「パスワード」など個人情報を他人に教えない、定期的にパスワードを変更する、分かりやすいパスワードを設定しない、「ワンタイムパスワード」を利用する、などが重要となっています。ただ、ハンゲームが推奨している「ワンタイムパスワード」は非常に安全ですが、利便性の向上を目指して、今後いろいろなバリエーションを提供しようと思っています。その取り組みの一つとして8月29日よりハンゲームのパスワードの仕様が変更になります。今まで8文字までの半角英数字記号のみですが、16文字まで半角英数字を必ず使わなければいけなくなります。最初はユーザー様にお願いするんですが、変更してくださったユーザー様に何か楽しい仕掛けができればいいと思っています。ユーザー様に「楽しみながらセキュリティの知識をつけてもらう」ような施策も考えています。その他にも「秘密の質問」やワンタイムパスワードだけではないセキュリティの展開も考えております。

――現在までにどのような通報が多かったですか?

国京氏:さまざまな通報がありましたが、安心・安全に関わるものではIDの盗用と、迷惑行為が多いです。迷惑行為ではチートやBOTが多く、ゲーム内でユーザー様同士のトラブルも発生しており、デリケートな対応が求められています。

――ログインする時間や回数などユーザーの属性は関係していますか?

国京氏:はっきりとした違いはないのですが、「ブルートフォースアタック」のように他社で盗むことが成功したパスワードをハンゲーム上でもアタックされ、何度も被害に遭う方もいます。

――ワンタイムパスワードや見まわり強化によって、どの程度改善しましたか?

国京氏:このような取り組みは一過性で完結するような性質のものではなく、長く続けていくことが重要だと思うので、本インタビューの内容は途中経過だと認識して欲しいのですが、ワンタイムパスワードはこれまでに10万人ほど登録されており、その中からID盗用などの被害報告はほとんど出ていません。ぜひユーザー様に使って欲しいシステムだと思いますね。

――見まわりとはどのような体制でどのようなことを行うのでしょうか?

国京氏:今後も細かいチューニングが必要だと思いますが、2012年1月からは15%ほど違反報告の件数は減っています。これから問題の多い箇所を重点的に監視したり、未成年のユーザー様が夏休みで遊ぶことも多いと思うので、しっかりと注意したいですね。8月1日に「見回りを強化するよ!」と公表したところ、現在は少し違反行為は減っています。犯罪抑制効果ですかね。

――あまり見回りなど監視がきついとユーザーは窮屈に感じますよね?

国京氏:そうですね。そこも細かいチューニングと、状況によってバランスを考えて基準を設け、判断も慎重にしています。

――各タイトルのユーザー属性も関わってきますよね?

国京氏:ええ。ゲームタイトルごとに独自のツールが必要となり、サイト全体とゲーム内のモニタリングに関しても、まったく別になってしまいます。大型タイトルなどは開発会社内ですでに監視やセキュリティに関しても考えて開発をしてくれており、対応も柔軟にしてくれる傾向はありますね。

――かんたんゲームとじっくりゲームどちらが被害に遭いやすいのでしょうか?

国京氏:やはり換金しやすいアイテムを入手しやすく、比較的遊んでいる人数も多く、特にゲーム内での流通が発展しているタイトルは狙われやすい傾向にあります。

春木氏:犯罪については「やる価値がある」「やっても見つからない」「やっても罰がない」という3つの要素が関係しています。かんたんゲームでは、愉快犯も「それが愉快ではない」ことに気づくと、何もしなくなるんです。掲示板を荒らす人がいて、その掲示板自体を誰も見れない場所に隠してしまうと、荒らし自体の件数は減りますね。監視を続けながら「しっかり見ている」ことを伝えるようにしています。罰則の追加や強化なども考えています。

国京氏:ハンゲームのトップページから行くことができる「あんしんガイド」のページでは、ハンゲームの安全のための取り組みや、利用ルール、マナーの心がけなどが分かりやすく載っており、小学生向けに漢字にルビを振って読みやすくしたページも用意されています。また、定期的に学校をまわって講義をしています。また、各タイトルのトップページからは自分のログイン履歴を閲覧することができます。

春木氏:「犯罪をしようとする人に警告を与える」ことも大事ですね。ログイン履歴ではアクセスしたIPアドレスも確認することができます。

――スマイルコミュニティ大作戦では、現在までにどのような効果がありましたか?

国京氏:この取り組みは中期的なもので、ユーザー様といっしょにコミュニティを作っていくにはどうしたら良いか、という思いから生まれたもので、有志で結成された街のパトロール隊のようなイメージです。現在は協力してくださっているユーザー様が「どのようなスタンスでハンゲームに関わりながら、今後活動していくのか?」といったことを現在模索しているところです。ゲーム内だけでなくオフラインイベントなども協力してもらおうと思っています。

――どのような流れで活動をしているのか教えて下さい。

国京氏:現在はハンゲームのWeb上のみの活動となっており、応募してくれた方へ審査を実施、合格した方へは特別なIDを発行し、見回りをしてもらっています。禁止事項も多いのですが、そのユーザー様たちは常に待機しており、見回り・通報をしてもらっています。

春木氏:さすがに報告の内容の精度は高いです。今後も積極的に見回りをしてもらうことも期待していますね。

国京氏:応募してくださるユーザー様は、ハンゲームに詳しい方も多く、報告の精度は運営側の想像を超えていました。

――オフラインイベントで彼らが登場したら面白いですよね。

国京氏:彼らを見て「自分もなりたい!」というようなヒーロー的に見てもらって参加して欲しいと思いますが、それをいきなり感じてもらうのは、なかなか難しいですね。

――通報や見回りっていうのはちょっと強制的なイメージがありますからね。

国京氏:ハンゲームの見回り・通報活動は、サービスの1つだと思っており、それをユーザー様と一緒に作り上げていくことは素晴らしいことだと思っています。ネット上のネガティブなイメージをうまく払拭することが課題でもありますね。

春木氏:みなさんボランティアでやってもらっていることも、とても嬉しいですし、今後に期待できますね。インセンティブを付けてしまうとまた別のものになってしまいますしね。

国京氏:自分たちはゲームの中でいろいろなヒーローが生まれればいいと思っています。その中で「自分がハンゲームを守っている!」というヒーローが生まれてくれたら嬉しいです。

――ゲーム内でユーザーが気を付けなければいけないことは?

国京氏:やはり「パスワード」が一番大事だということを認識してもらうことが大事です。個人で意識して管理することもできますし、楽しく遊んだり、資産を守るためにはまずはしっかりと理解してくれたらと思います。

――このようなキャンペーンや取り組みは今後も続けていきますか?

国京氏:こういう取り組みは「はい、やりました!」と言うだけではなく、同じような取り組みを続け、新しい方法を投じていく事が大事だと思っていますので、これからも続けていきたいと思っています。また、親子で安全に遊べるように地道に頑張らないと思っています。

――ありがとうございました。

安心・安全ワンタイムパスワードキャンペーン

「ハンゲーム」では、安心してゲームを遊ぶために、ハンコインやアバターアイテム、ゲーム内アイテムにワンタイムパスワード(※)の設定を常におすすめしている。今回、夏休み期間を利用したワンタイムパスワード強化期間としてキャンペーンを実施する。

見まわり強化

夏休みを快適に過ごせるようにハンゲームではチャットとミニメールの見回りを強化している。

スマイルコミュニティ大作戦

ユーザーに公認専用IDを貸与し、サイト内のパトロールを実施。

ログインパスワード強化

2012年8月29日(水)より、ハンゲームログインパスワード強化として、ログインパスワードの仕様変更を実施。

夏の安心・安全キャンペーンの実施内容

期間

2012年8月1日(水)15:00~8月31日(金)23:59まで

内容

期間中にワンタイムパスワードを設定すると、ゲームをより楽しめるアイテムや抽選でノートパソコンをハンゲームの会員にプレゼント。

プレゼント1

Prime Note Galleria ドラゴンネスト 推奨モデル QF655 1台とキーホルダー型のワンタイムパスワードトークン1個をセットでプレゼント。

プレゼント2

期間中に新規でワンタイムパスワードを設定し、チョコットランド、ドラゴンネスト、エルソードの各ゲーム内でキャラクターを作成している人にもれなくゲームアイテムをプレゼント。

プレゼント3

期間中に新規でワンタイムパスワードを設定し、上記ゲームの利用規約に同意していない人より、抽選でハンコイン商品券100円分を1000名にプレゼント。

ワンタイムパスワードとは

ワンタイムパスワードとは通常のID、パスワード以外に設定する使い捨てパスワードの意味で、オンラインバンキングなど高いセキュリティが求められる業界で導入が進められているもの。

「使い捨て」の名のとおり、一度利用したパスワードは無効になるため、万が一他人にパスワードが知られてしまっても安全にサービスを利用することができる。ログインパスワードが誰かに知られてしまっても、ワンタイムパスワードは、毎回変化するので安心なのだ。

ハンゲームの想いを受け取った人へ、オリジナルグッズをプレゼント!

Web上でノスタルジックな田舎の村での夏休みを満喫できる「ハンゲームの夏休み」、そしてNHN Japanが考えるどんな年齢層でも気軽に、そして安全にオンラインゲームを楽しんで欲しいという思いは、前後編の記事でしっかりと伝わっただろうか?

最後に、前後編の記事をしっかりと読んでくれた読者に、NHN Japanからオリジナルバッグとコースターのセットを3名に、日本ベリサイン株式会社からはワンタイムパスワードVIPトークンを5名にプレゼント。ぜひドシドシ応募して欲しい!

賞品

ハンゲームオリジナルデザインバッグ&コースターセット(3名)
ワンタイムパスワードVIPトークン(Symantec Validation & ID Protection 対応トークン)(5名)

提供

NHN Japan株式会社
日本ベリサイン株式会社

当選数

合計8名

応募期間

2012年08月13日~2012年08月20日

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