【ぶるてぃあ強化月間】スイカデザインの苦労話や韓国での状況について語られた「ブルーティアーズ」韓国開発会社NextPlayにインタビュー前編

エヌ・シー・ジャパンが運営する、爽快ドミノ狩りアクション「ブルーティアーズ」。8月7日より実装されているアップデート「ぶるてぃあスイカの名産地」を中心に韓国の開発会社NextPlayに電話インタビューを実施したので紹介しよう。

インタビューを快く受けてくれたのは、開発会社NextPlay 開発本部長「キム ヨンモ」氏、プロデューサー「エイドン リム」氏、企画室長「ムン ジソン」氏、プロジェクトマネージャー「シン ピョソブ」氏の4人となる。ちなみにNextPlayの開発チームは我がOnlineGamerをいつも韓国で見てくれているとのことで、終始フレンドリーにお話を聞くことができた。

日本独自イベント「ぶるてぃあスイカの名産地」について

開発本部長「キム ヨンモ」氏
開発本部長「キム ヨンモ」氏

――武器やアバターもすべてスイカ三昧ですが、開発時に苦労した点を教えて下さい。

NextPlay:デザインチームでの苦労が特に多かったのですが、スイカという「固さ」のない果物を「武器」として作るためのコンセプトを設定することが大変でした。

――ブルーティアーズのキャラクターは等身が小さいですが、そのアバターを作る際に苦労した点を教えて下さい。

NextPlay:デザインをする際には拡大をして作成していますが、実際のキャラクターに着せてもしっかりとプレイヤーに分かるように気を使って開発しました。

――日本から「スイカだらけのアイテムを作ってほしい」と提案が来たときに社内ではどんな反応がありましたか?

NextPlay:開発側でも日本独自のコンテンツを導入しなければならないと考えていた時に、ちょうど日本からこの企画を提案され、とても夏らしい、ということで同意しました。

――韓国で夏といえば何ですか?

NextPlay:やはりスイカですかね(笑)。ゲーム内では水着とかも夏っぽいですよね。

――「スイカグレートソード」は日本で売っているスイカのアイスと似ているんですが(笑)。

NextPlay:もちろん知っていました。実は韓国でも売っているんですよ!

――スイカの実の部分以外を武器に反映させるのは大変だったと思いますが。

プロデューサー「エイドン リム」氏
プロデューサー「エイドン リム」氏

NextPlay:「スイカ」をモチーフにするというコンセプトが決まれば、どの部分をどうやってデザインに組み込むといったことは、そんなに大変ではありませんでした。

――デザインに使うイラストの数などを教えて下さい。

NextPlay:それぞれの武器に対して2~3枚のイラストが用意されていました。

――マップに設置されている「スイカ」の効果音にこだわった理由を教えて下さい。

NextPlay:今回サウンドの担当者が同席していないので詳しいことをお話することはできませんが、スイカが割れる時の「パカっ」という音を再現するのは難しく、いろいろなサンプルを合成して作りました。

――テストプレイの際に気持ちいいのでずっと割っていました(笑)。

NextPlay:ありがとうございます!サウンド担当者に伝えておきます。

――騎乗アイテム「スイスイカー」のデザインについて苦労した点を教えて下さい。

NextPlay:最初にデザインしたのはシンデレラに出てくる「かぼちゃの馬車」のようなものだったんです。でももっと夏らしく、涼しげなものが良いということで、果物とソーダを入れた「フルーツポンチ」をイメージして作り直しました。「フルーツポンチ」は韓国では良く食べますよ。

――ボツになったアイデアなどはありますか?

NextPlay:スイカの剣について、現在は三角に切ったスイカのデザインを使っていますが、最初は半月に切ったものでした。皮だけを使った武器のデザインも初期にありましたよ。

――スイカは夏をイメージしていますが、今後日本独自のアップデートはどんなものを予定していますか?

NextPlay:レベル55にジャンプできるイベントを準備しています。

ブルーティアーズ日本運営チームについて

――ブルーティアーズ日本運営チームについてどう思いますか?

NextPlay:日本運営の担当者は、自分たちのパートナーです。彼ら、彼女らがいないと運営はできませんし、自分たちの分身みたいな感じです。

――ブルーティアーズ日本運営チームの直して欲しいところはありますか?

NextPlay:特にないですよ(笑)!

――逆に素晴らしい部分を教えて下さい。

NextPlay:良いところは、自分たちの作ったゲームを、完全ではない状態で送ってしまっても、しっかり日本でデバッグやテストプレイを重ねてくれているのでとても助かっています。もし何かありましたら電話で話してくださいね。

――普段カンファレンスコール(電話会議)でどのくらいのタイミングで話しますか?

NextPlay:週に一度くらい、しっかりと話しています。

韓国について

企画室長「ムン ジソン」氏
企画室長「ムン ジソン」氏

――韓国ではサービスが終了していますが、その理由を教えて下さい。

NextPlay:サービス終了に関しては、本社も関係しているので詳しくお話することはできませんが、売上などの数字が悪いことが原因の一つともなっていました。ただ、韓国で終了したことで「日本でのサービスも終わるのではないか?」と危惧しているプレイヤーさんも多いと思いますが、「ブルーティアーズ」は中国や台湾ですでにサービスしており、これからヨーロッパや南アメリカなどで展開していく計画も予定していますので、心配しないでください。

――韓国でサービス終了のアナウンスがユーザーにされたときの反応はどうでしたか?

NextPlay:やはり反応は良くなかったと思います。特にコアプレイヤーもいましたので、残念だという意見を掲示板で見ることがありました。何がゲームに足りなかったかという意見では「コンテンツの開発・提供が遅かった」「覚醒や二次転職なども早く導入して欲しかった」といったものがありました。

――NextPlay社内での反応はどうでしたか?

NextPlay:サービス終了の話を受けて、当時はもちろん良い雰囲気ではなかったと思います。ですが他の国でのサービスも継続しており、頑張ろう!という雰囲気にだんだん変わって行きましたね。

――中国や台湾など、他国ではどんなアップデートを予定していますか?

NextPlay:その国独自のコンテンツを取り入れたのは今回の日本のスイカアップデートが初めてとなります。中国と台湾でレベル60で入場できるダンジョン「天空の妖怪城」です。特にアジア文化を意識して開発をしており、ボスモンスターにドラゴンが登場したり、武器や装備などもオリエンタルなデザインとなっています。今後の日本独自のコンテンツとして「サムライ」や「忍者」の導入を検討しています。

日本のメディアについて

プロジェクトマネージャー「シン ピョソブ」氏
プロジェクトマネージャー「シン ピョソブ」氏

――日本のゲームニュースメディアに持っているイメージを教えて下さい。

NextPlay:個人的な意見としては、ほとんどのゲームメディアがコンシューマ向けのタイトルを取り上げているイメージがあります。最近になってからはオンラインやモバイル向けのゲームの記事が増えていると思います。

――OnlineGamerはどうでしょうか?

NextPlay:オンラインゲームを探すにはもちろん「OnlineGamer」を使っていますよ(笑)!またユーザーのレビューやランキングも役に立っています。現在遊んでいるプレイヤーさんの意見なども含め、オンラインゲームのトレンドをしっかりとつかんでいると感じます。

――韓国のプレイヤーがゲームニュースを入手する場合、どんなメディアを使っているんですか?

NextPlay:韓国ではPCゲームを遊んでいる人が多いので、Webで情報を探す人が多いです。クリエイターは「This is game」で情報を入手する人も多いですね。

――日本では「ドラゴンクエストX」が発売されたばかりですが、開発チームで流行っているゲームなどはありますか?

NextPlay:日本のゲームだと、日本語がわからないのであまり遊んでいる人は多くないですが、「PSO2」「ディアブロ3」「ブレイドアンドソウル」などが人気です。

――OnlineGamerでどのように「ブルーティアーズ」を扱って欲しいか教えて下さい(笑)。

NextPlay:今回直接インタビューしてもらっているので、心配することはありませんが、ジャンプアップイベントを企画しているのでぜひこの情報も一緒に伝えてもらえれば嬉しいです。「天空の妖怪城」についてもぜひ紹介してもらいたいです。

――その他、極秘情報などはありますか?

NextPlay:ワールドボスに関することなど、日本のユーザーさんからいろいろ意見をもらっていますので、それを改善・反映したアップデートも予定しています。日程などは未定となっています。

――最後にNextPlay開発チームより、日本のユーザーに向けてメッセージをどうぞ。

キム ヨンモ氏:開発に最善を尽くしておりますので、「ブルーティアーズ」を愛してください。そして楽しく遊んでください。

エイドン リム氏:一生懸命、頑張って作っております。ユーザーの皆さん、愛しています。

ムン ジソン氏:驚くべき変化、新しい世界が待っていますのでもう少しお待ちください。

シン ピョソブ氏:ユーザーさんからのご意見をしっかりと聞いていますのでよろしくお願い致します。

――ありがとうございました。

今までの実施してきたイベントや、エスパー伊東さんの登用も実は日本独自の企画なのだが、今回は直接開発チームに日本独自の「スイカ」アップデート内容を中心に話を聞くことができた。さらに違う質問について、未公開の資料やビジュアルワークなど満載でお答えいただいたので、特集最終回でそちらをドーンと全部紹介しちゃいます!お楽しみに!

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