【韓国】ワールドオブウォークラフト:パンダリアの霧、開発陣インタビュー―初心者とコアゲーマーの両方が楽しめるコンテンツを実現

ドイツで開催された「GAMESCOM 2012」で初公開となったBLIZZARD ENTERTAINMENTのMMORPG「ワールドオブウォークラフト:パンダリアの霧」。本作の開発陣へのインタビューを敢行したのでその様子をお伝えする。

2012年9月25日に全世界同時サービスを控えている「ワールドオブウォークラフト:パンダリアの霧(以下、パンダリアの霧)」は、「ワールドオブウォークラフト」の拡張パック第4弾。

この拡張パックでは新たな種族「パンダレン」、新職業「修道士」の追加、そしてレベルキャップが90に解放され、新たに冒険することになる広大な新大陸の登場など、ユーザーに多様なコンテンツを提供するものとして期待を集めている。

今回は、この「パンダリアの霧」について、BLIZZARD ENTERTAINMENTの開発陣にインタビューを実施したのでお伝えしよう。

John Lagrave/シニアエンカウンターデザイナー(左) John Lagrave/シニアゲームプロデューサー(右)

――まずはじめに、エンカウンターチームの開発における役割を教えてください。

エンカウンターチームは、主にインスタンスダンジョンに登場するモンスターのデザインと制作を担当するチームです。

――「パンダレン」という新種族について教えてください。今回、敵対する両陣営で「パンダレン」の選択が可能ですが、その理由は?

新種族「パンダレン」は、とても静かなエリア「パンダリア」という地域に暮らしています。ただ、アライアンス(Alliance)とホード(Horde)という2つの敵対陣営の登場により種族の間に葛藤が生まれ、「パンダレン」はどちらの種族に加わるかを選ばなければならないというバックグラウンドを持っています。そういった理由から、両陣営での選択が可能となっています。

――「ワールドオブウォークラフト3」で初めて登場したパンダは、エイプリルフールのネタ扱いということで、コミカルな内容でした。そういったユーモラスなキャラクターを、本作の新種族として本当に採用するようになった理由は?

「ワールドオブウォークラフト3」に登場したパンダはあくまでエイプリルフール用のいたずらでしたが、実は意外とマジメに作ったヒーローでもありました。しっかりとした設定もあり、「ワールドオブウォークラフト」のユーモラスさを象徴するキャラクターでもあるため、今回新種族として登場させることになりました。

――今回の拡張パックの最終ボス「Garrosh」や彼らを取り巻く状況について教えて下さい。

拡張パックのプレイを始めると、プレイヤーは「Garrosh Hellscream」がアライアンスと激しく対立している状況を目にすることになります。「パンダリアの霧」では、なぜ彼らが「Garrosh」と対立するのかを、様々なコンテンツを通して理解できるような構成になっています。

ドイツの「GAMESCOM 2012」では、トレーラー映像が公開された。

――ちなみに、「パンダリアの霧」のターゲットユーザーというのは?

「パンダリアの霧」は、様々なタイプのゲーマーのためのコンテンツが用意されています。ハードコアゲーマー向けのコンテンツではチャレンジモード、そしてカジュアルゲーマーの皆さんが楽しめるの内容としては「ペットの戦闘」や「シナリオモード」などが上げられます。

――一部では「パンダレン」という種族は、中国市場を意識して制作されたというというお話があります。次期拡張パックでは、韓国的なキャラクターを登場させる計画などはありますか?(インタビューアーは韓国籍のため)

残念ながら、現時点では韓国的なコンテンツの導入に関する計画は一切ありません。ただ、「ワールドオブウォークラフト」に関わる開発者たちは多数の国の出身のため、個々人の多彩な意見がゲームに大きな影響を与えています。

私たちは様々なゲームや文化に接して新たな考えを受け入れ、種々のアイデアについてのリストを持っています。これらをどのようなタイミングで登場させればいいのかをいつも思案していますので、適切な時期に適切なコンテンツをリリースできると判断した際は、今後も多彩なコンテンツが実装されるでしょう。

トレーラー公開に合わせて、中国的な雰囲気の舞台イベントも行われた。

――拡張パックがリリースされるたびに、BLIZZARD ENTERTAINMENTでは新たなレイドシステムを導入しています。「パンダリアの霧」でも、新たに導入されるレイドシステムはありますか?

もちろん!「パンダリアの霧」でも、新レイド機能が追加される予定です。例えば、風が吹く方向に移動する際、キャラクターの移動速度が増加するような要素です。

――公開テストサーバーでは「ペット戦闘」が人気のようです。ペットの戦闘から得られる特典などは?

ペットはレベル1から25まで育成することができますが、この過程で実績と報酬を得ることになります。ペットはゲーマーに直接的に恩恵を与えることはありませんが、ペットの戦闘を通じて報酬が得られます。

ペット同士の対戦はダンジョンへの入場を待っている際などにも楽しめますので、プレイの付加的なコンテンツですね。

ペット対戦のゲーム画面。

――女性「パンダレン」は、開発陣の中での人気はいかほどでしょう?

開発チームでも女性「パンダレン」にキャラクターとしての魅力を感じて、とても素敵な女戦士だと思っています。女性「パンダレン」には非常に満足しておりますので、外形的な変更はないでしょう。

――「パンダリアの霧」で、開発陣としてお二人からオススメしたいポイントなどを教えてください。

Ion氏:プレイヤーの皆さんから、相当難易度の高い5人向けダンジョンがほしいという意見をたくさんいただき、これを反映してチャレンジモードを実装しました。このチャレンジモードには、開発陣としても大きな期待をしています。

John氏:私は「シナリオモード」ですね。キャラクターや職業に関係なく、すぐに挑戦して楽しむことができるということ自体がゲームとして魅力的であり、それにふさわしい報酬を受けることもできますし。

――「パンダリアの霧」で、既存シナリオに関連しているシナリオなどはありますか?

実際、以前に登場したキャラクター「HEMET NESINGWARY」と考古学者「Bronze Beard」、「Garrosh」の新シナリオが従来のシナリオと関連性を持つように設計されているので、そういった関連性を、今回も感じることができるでしょう。

――では、最後にプレイヤーの皆さんにコメントをお願いします。

John氏:プレイヤーの皆さんが、新しい経験をすることになるということを考えると、非常にエキサイティングな気持です。ぜひ「パンダリアの霧」に、ご期待ください。

Ion氏:苦労して開発したコンテンツの数々を、プレイヤーの皆さんにお届けできることに大きな期待をしています。新しい世界で新しいコンテンツを楽しんでいただきたいですし、皆さんの「パンダリア」とお会いできることを願っています。

コメントを書く

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

ゲーム配信情報

おすすめオンラインゲーム情報

おすすめオンラインゲーム情報