オープンβテストまでに直せるところは全部直すつもりです!「DreamDrops(ドリームドロップス)」運営ディレクターインタビュー

現在10月9日15:00より実施予定のオープンβテストに向けて準備が行われているガマニアデジタルエンターテインメントの「ドリームドロップス」。本作の運営ディレクターにオープンβテストでの改善点などについてのお話を伺ったので、その様子をお伝えしよう。

9月21日にクローズドβテストを無事に終了し、10月9日火15:00からのオープンβテスト実施に向けて様々な取り組みが行われている「ドリームドロップス」。先日掲載した開発会社・PlayCooインタビューに引き続き、今回はガマニアデジタルエンターテインメント(以下、ガマニア)の運営ディレクター・武内友希氏にオープンβテストなどに関するお話を伺った。

ディレクター・武内氏(左)と広報・大原氏。
「ドリームドロップス」に登場するアリスと白雪姫のコスプレで、OnlineGamer編集部を訪問してくれた。

「ドリームドロップス」ディレクターインタビュー

様々な修正要望が届いたクローズドβテストと今後の修正について

――コスプレですね。

武内氏:アリスちゃんです。

――もうお一方もコスプレですね。

武内氏:広報で立ち会役の大原です。こちらは白雪姫コスチュームです。ちなみに今回のコスプレ展開の黒幕です。

――なるほど(笑)。それでは、まずはクローズドβテスト(以下、CBT)を終えて、テスターの皆さんの「ドリームドロップス」に対する反応を教えてください。

武内氏:テスト中にいただいた改善のお願いや要望の数がかなり多かったので、テスターさんにはかなり熱心に参加していただけたかな、という印象です。本当にありがたいです。

――運営チームとしては、CBTを終えてどのような感想を持ちましたか?

武内氏:細かい不具合やプレイする上で不便だという点を指摘していただけましたし、そこから見えてきた改善点もあったので、しっかりと修正していければ、さらにいい作品になるんじゃないかな、という手応えを感じました。

あとは、チャンネル障害などが頻発してしまい、テスターの皆様にはかなり不便な思いをさせてしまったので…そこを今後どうやって改善していくかを検討中です。

――運営チームで改善できる問題でしょうか?

武内氏:いえ、基本的には社内のシステム関連部署が対応することになります。ただ、運営チームでもしっかりと状況を把握して、関連部署と連携をとってガンガンつっこんでいく必要があると思っています。

――では、テスターさんから届いた要望や改善点について、具体的に教えてください。

武内氏:CBT中に自分もゲームにログインして、ユーザーさんと座談会を開いたことがあったのですが、そこで直接テスターさんから意見を伺う機会がありました。その時にとにかく言われたのが、プレイヤーと一緒に戦ってくれる「童話人形劇団」のグラフィックを何とかしてくれ、という意見でした。

「童話人形劇団」は、プレイヤーキャラクターのそばにいる戦闘ペットのような存在なのですが、グラフィックが意外と大きいのですよね。街などの人口密集地帯に行くと、とにかくグラフィックがわずらわしかったり、「童話人形劇団」でNPCなどが隠れてしまって全く見えなくなってしまったり…。

これに対して「表示のオン/オフを手動で切り替えられるようにしてほしい」という要望が、一番多かったですね。なので、この機能を追加します!

――言い切りましたね。

武内氏:はい。OBTで追加します!!実は、この修正に関してPlayCooとはかなり検討を重ねた部分でもあります。というのも、「童話人形劇団」は本作における大きな特徴の1つでもあるので、開発側としては「一番の特徴をわざわざ表示オフにする必要がどこにあるのか」という考えがありました。

今後「童話人形劇団」のドールたちは種類も増えていく予定なので、開発側としては他のプレイヤーのドールを見て、盛り上がってほしいという意図があったそうなんです。

とは言え、運営側の人間としてはゲームを始めたばかりのプレイヤーさんがゲーム内にログインして、いきなりすごい混雑っぷりを目にしたらと考えると…たとえ特徴だとしても、プレイヤーの皆さんの立場で考えたら、改善案として言わざるをえない部分でした。

見解の相違もあり相当アツい議論にはなりましたが、出た答えは「表示の手動切替はできるけど、インスタンスダンジョンなど童話人形劇団が一番活躍できる場所でのパーティーメンバーの童話人形劇団の表示オフは不可」でした。

これならば他の方のドールも見られるし、混んでる場所では邪魔にならないし、なんとか落とし所が見つかってよかったと思っています。また、PlayCooにはとても感謝しています。

――まさに開発側と運営側のスタンスや事情の違いですね。では、それ以外にテスターさんからの改善要望などはありましたか?

武内氏:プレイヤーキャラクターの動作の遅さについての要望が多かったです。すごく動作がモッサリしていて、移動や攻撃のモーションなども「よっこらしょ」といった感じで。

これは運営チームでも気になっていて、PlayCooにも改善を提案しようと考えていたのですが、ある時の開発会議でPlayCooから「日本のテスターさんから動作についての要望が出ていますよね」と先に言われたことがありました。

実はPlayCooの開発陣も、日本の様々な掲示板などを見て独自に情報を集めていたんですよ。これには驚きつつも、本当に日本のユーザーの意見を汲み取ろうとしているんだと感じました。

ですので、その点についてはしっかりと話し合って、モーションの改善と移動速度を上昇させることが決定しています。

――では、戦闘やダンジョンなどに関する要望はありましたか?

武内氏:インスタンスダンジョンのボスとして登場するピノキオが強すぎてかなりのテスターさんから不満が上がっていたので、魔法詠唱速度を若干ですが長めにすることで難易度を下げる修正を行います。

その他には、ダンジョンの適正レベルとアイテムドロップ率の関連値を修正します。ダンジョンには適正レベルが設定されているのですが、現時点では適正レベル+10以上のキャラクターで挑戦するとアイテムドロップ率が低下するようになっています。ただ、これだと生産に必要なアイテムを後々集めに行った際、いくら頑張ってもほしいアイテムがドロップしないという状況が生まれることになってしまい…。

ですので、ドロップ制限がかかるレベル上限を現在の+10からを+15まで引き上げます。これにより、レベルの離れたキャラクター同士での狩りでも、CBT時よりはアイテムをドロップするようになります。

――テスターさんからはどれくらいのレベル上限がいいという意見はありましたか?

武内氏:明確には届いていませんが、OBTの状況を見て随時調整はしていきたい部分です。

――装備の生産やエンチャントなどについての要望などはありましたか?

武内氏:装備のエンチャントは、3段階以上から高確率で対象の装備が壊れてしまう可能性があるのですが、この条件が厳しいのではないかという意見がありました。テスターさんとしては、失敗によりエンチャント段階が0に戻ったとしても、装備自体は手元に残してほしいと。

ですので、装備エンチャンを6段階までしても装備が壊れないように修正しました。

――あとはどういった要望がありましたか?

武内氏:ここまでにお伝えした内容以外ですと、とにかく細かい部分の不具合報告や修正要望が多かったです。数にすると数百件レベルで、これはもうOBTまでに優先順位を設定して、クリティカルなものからガンガン修正していく形になると思います。

テスターさんには細部にわたりレポートしていただき、重ね重ね感謝していますね。

大原氏に話せる内容を確認しつつも、質問に対して明確に返答してくれた武内氏が印象的だった。

自身も使用するリトルヒーローの人気がないのが悩み…

――運営チームとして、CBTから判明したテスターさんの傾向などはありましたか?

武内氏:実は、4職業のうちリトルヒーローの人気があまり高くないことがわかりました。なぜかリトルヒーローだけが隅っこに追いやられる事態になり(汗)。攻撃力も高く意外とHPもあるので職業としては優秀なのですが、いざパーティを組むとトイソルジャー、ピクトメイジ×2、パティシエ×2という構成がメジャーになってしまったんです。

――見た感じではリトルヒーローを使用しているテスターさんも多かった印象ですが?

武内氏:使っている人は多いですが、いざパーティプレイになると入れてもらえないという状況になっています。これについては早急にPlayCooと相談して、リトルヒーローにしかできないことや、リトルヒーローがいることでダンジョン攻略が楽になるようなバランス調整を行いたいと考えています。

なにより、自分もリトルヒーローを使っていますので、パーティプレイがしたいです!(苦笑) ですので、そのうち素性を隠して、一般ユーザーさんに理由を聞いて回るかもしれません。

――職業全体の人気はどのような感じでしょう?

武内氏:人気が高い方からパティシエ、ピクトメイジ、トイソルジャーの順番で、最後がリトルヒーローです。やはり、パティシエは珍しい職業でしたので、それを理由に使ってみるテスターさんが多いみたいですね。

でも、リトルヒーローもすごく人気がないってわけじゃないんですよ!個人的にお気に入りなので、ここでちょっとオススメしておきます(笑)。

――それでは、PvPやダンジョンについて今後の展開を教えてください。

武内氏:CBTでは最大200人で行うバトルロイヤル形式のPvPがありましたが、今後はさらに2種類追加する予定です。ただ、OBTでの実装は難しいかもしれません。OBTでは「デイリークエスト」やインスタンスダンジョン「白雪コレクション」を実装するので、新PVPはその次のアップデートでの実装を予定しています。

――では、OBTで実装される白雪姫ダンジョンはどういった内容になるのでしょう?

武内氏:プレイヤーが白雪姫に変身して進めていく、適正レベル10程度のダンジョンになります。白雪姫は本作におけるボスキャラなのですが、レベル50くらいにならないと出会えないため、別の形ではありますがOBTの時点で触れていただきたいと思い、実装することにしました。ちなみに、ユーザーは白雪姫に変装することで、白雪姫のスキルも使用できるようになります。

今回のコスプレでも使用しているように、宣伝展開などでも白雪姫を全面に押し出しているのに、かなりゲームを進めないと出会えないのも残念ですので、ぜひOBTでは彼女になりきってプレイしてみてください。

一足先に、現実世界で白雪姫に変身した大原氏。ポーズは作中で白雪姫が行なっているもの。

――では、デイリークエストについて教えてください。

武内氏:本作では、レベル30過ぎくらいからレベル上げがきつくなってきて、それがプレイするうえで負担になってしまうのですが、デイリークエストは1つクリアするたびに次回レベルアップに必要な経験値の1%が獲得できるようになっています。

高レベル帯ですと1%の経験値でもかなり重要なので、レベルアップ速度の緩和になればと考えています。

――では最後に、今後の開発や修正要望への対応について教えてください。PlayCooさんとは、今後どのような体制でユーザーの意見を取り入れていくのでしょう?

武内氏:運営チームとしては、自分たちがテスターさんやユーザーさんに一番近いと思っていますし、意見などもダイレクトに受け取れる場所にいると考えています。そういった立場を最大限に生かし、随時寄せられる意見は毎週一度行われるPlayCooとの開発会議で素早く、かつ確実に伝えていくようにします。

PlayCooもテスターさんの意見にはかなりの注意や関心を払っているので、運営チームとしては、テスターさんからの意見がプレイにとってどれだけ重要かを把握して、改善を行うことでどれだけ快適になるかをテスターさんの目線で伝えていくことが大切だと考えています。

――ありがとうございました。

オープンβテストは10月9日15:00から実施予定!

OBTの日程も決定した「ドリームドロップス」。今後はハロウィンイベントも予定されており、イベントにちなんだ装備なども登場するとのことなので、そちらにも注目しよう。

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