カプコンが2012年10月19日から正式サービス開始を予定している空前絶後の戦国シミュレーションRPG「鬼武者Soul」。今回は、アニメPV第2弾に登場する幻魔王・織田信長を演じた声優・大塚明夫さんのインタビューをお届けする。
「鬼武者Soul」は、戦国時代を舞台に青年剣士が敵を倒し、謎を解きながら進んでいく戦国サバイバルアクションゲーム「鬼武者」シリーズに登場するキャラクターをもとにした戦国シミュレーションRPG。プレイヤーは戦国武将の1人となり、内政による自国の発展や武将の育成、他のプレイヤーとの合戦を行うほか、「鬼武者Soul」独自のストーリーも楽しめる作品だ。
今回インタビューを行った声優・大塚明夫さんは、歴代「鬼武者」シリーズに登場する織田信長のボイスを10年以上にわたり務めており、本作でもゲーム内や近日公開を予定しているアニメPV第2弾に登場する幻魔王・織田信長のボイスなどを担当している。また、本作ではCMのナレーションも務めているのだ。
大塚さんが織田信長や「鬼武者」シリーズにかける思いや、今回の収録の感想などを聞いてきたので、その内容をお伝えする。
「鬼武者」シリーズに深く関わり続けてきた大塚さんへのインタビューをお届け!
――大塚さんは歴代の「鬼武者」シリーズでも織田信長を演じてきていますが、「鬼武者Soul」に対してどのような印象をお持ちですか?
大塚さん:1作目や2作目のときはPS2で発売されましたが、「鬼武者Soul」はPCでゲームソフトのダウンロードやインストールをせずに遊べるゲームとあって、かなり手軽になった印象ですね。手軽になった分、誰でも遊べる作品になったことは有難い点だと感じています。
――これまでの「鬼武者」シリーズは実際にプレイされてきたのですか?
大塚さん:ええ、もちろん。1作目から3作目までの、メインとなるシリーズはすべてプレイしていますよ。
――なるほど。ですが、今回の「鬼武者Soul」はジャンルが変わって、シミュレーション要素を取り込んだRPGになっています。そのことに関してはどう思われましたか?
大塚さん:まだ実際にプレイしていないのでなんとも言えませんが、シミュレーションということは、戦う相手に合わせて細かいセッティングをしながらゲームを進めていくんですよね。
――そうなりますね。
大塚さん:そういったジャンルをプレイした経験はほとんどないので想像もつきませんが、「鬼武者」がどのような変化を遂げたのか興味がありますし、プレイしてみたいです。
――今回の収録では、ゲームとアニメPVという、2通りの織田信長を収録していましたが、ゲームとアニメの収録で、意識の違いはありましたか?
大塚さん:他の声優さんに関しては分かりませんが、僕はジャンルによって意識することは変わらないですね。ゲームもアニメも基本的には役がしっかりとあるので、「役を演じきる」ということだけを意識しています。なので、はっきりした役がないナレーションですとまた変わってきます。
――ゲームやアニメPVの収録と同時に、本日はCMの収録も行われましたね。CMならではの難しさはありますか?
大塚さん:アニメやゲーム、ナレーションならば、大体のターゲットを予想して収録することができます。ですが、CMは不特定多数の人が見るので、必要な情報をいかにシンプルに伝えるかを意識しています。
――アニメPVでは、線画を見ながらの収録になっていました。映像が出来上がる前の収録に難しさは感じますか?
大塚さん:線画ですと、状況や距離感といった情報が少ないので、難しさは感じますね。例えば、舞台が草原なのか海なのか山なのか、はっきりと話す相手の顔が見えているのか、状況によって話し方や声量も変わってきます。このようなときは、制作スタッフから情報をもらい、空間をイメージしながら収録に臨んでいます。
――収録の合間には、大塚さんからセリフの修正を提案する場面も見受けられました。普段からこのような提案はするのですか?
大塚さん:それは今回に限らず、あらゆる作品で提案していますよ。私としても「より良い作品にしたい」という思いは常に持っているので、収録の最中でもセリフに違和感があればすぐに報告しています。
――織田信長を演じるうえで、こだわっている点はありますか?
大塚さん:織田信長自体はシリーズ全てに登場していますが、そのスタイルや特徴は作品によって様々です。なので、むしろ一貫したこだわりを持つのではなく、作品に合った織田信長を柔軟に演じるようにしています。
――それでは、「鬼武者Soul」の織田信長にはどのような印象を持ちましたか?
大塚さん:今回がシリーズの中でも最も収録ボイスのパターンが多かったと思います。これまでは、重要なキャラクターとはいえ、ゲーム終盤で少しだけ出るだけ、というパターンが多かったですし。中には、今までの織田信長では言わなかったようなセリフもあって、面白かったです。
――「鬼武者」シリーズにおける織田信長は悪役という位置づけですが、悪役を演じる際に気を付けている点はありますか?
大塚さん:悪役ということは、もちろん相手となる主人公がいるので、その人物との位置関係には気を使っています。悪役が主人公と敵対するまでに、様々な感情の変化があるはずです。
ただ憎らしいイメージで演じるだけでは、聞いている人も感情移入してくれない。細かい感情の変化を汲み取らないと、悪役を演じることは難しいですね。
――そうなると、特定の主人公がいない「鬼武者Soul」は難しくなかったですか?
大塚さん:主人公がいないといってもそれはゲーム内の話で、「鬼武者Soul」ではプレイヤーの皆さんが主人公なのです。ですから、プレイヤーの皆さんをイラッとさせることを考えて演じました。イラッとさせたほうが、倒したときの喜びも大きくなると思うので(笑)。
――シリーズ全体を通して、印象に残っているシーンはありますか?
大塚さん:「鬼武者」では敵の幻魔を倒したときに出る魂を吸い取ることで能力を上げることができるのですが、魂を吸い取る時の「スポッ」となる感覚がたまらなく好きでしたね。ですから、1作目で幻魔を最初に倒した瞬間が一番印象に残っています。
――イベントシーンというよりも、ゲームプレイの感覚のほうが印象に残っているのですね。
大塚さん:そうですね。それと「鬼武者2」では、アイテムを仲間キャラクターにあげて好感度を上げる場面がありましたが、その時のキャラクターの反応が印象に残っています。アイテムによっては喜ぶだけではなく、困ったり、怒ったりと様々な反応を見せてくれて面白かったです。
――初期の「鬼武者」ともなると、10年以上も前の作品になりますが、シーンをすぐに思い出せるものですか?
大塚さん:発売された当時は相当やり込みましたからね。今でも鮮明に覚えていますよ。
――仕事として関わっていたことを抜きにして、1プレイヤーとしてファンだったのですね。
大塚さん:そうですね。「鬼武者」は操作方法が独特で、最近の他のゲームではなかなか味わえない心地良さがありました。
――最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。
大塚さん:もう間もなく「鬼武者Soul」のサービスが開始となりますので、あとほんの少しだけ我慢して、サービスが開始されたらぜひ楽しんでください。
――ありがとうございました。
正式サービスに向けて、事前登録キャンペーンを開催中
現在「鬼武者Soul」では、カプコンオンラインゲームズ(COG)、ハンゲーム、MSNゲームのそれぞれで事前登録キャンペーンを開催している。COGで登録(※)すると特典武将「島津貴久」(幻魔陣営)が全員に、ハンゲーム/MSNゲームで登録(※)すると「島津貴久」に加えて「ハンコイン商品券」が抽選で手に入るので、正式サービスが始まる前に、ぜひ登録しておこう!
(※登録期間は、COGは2012年10月18日(木)14時まで、ハンゲームとMSNゲームは2012年10月19日(金)14時まで。詳しくは「鬼武者Soul公式メンバーサイト」でご確認ください。)
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