エヌ・シー・ジャパン、月額課金制タイトルの大幅無料化と新課金モデルを発表―「リネージュ2」と「タワー オブ アイオン」で11月20日より導入開始

エヌ・シー・ジャパンは、同社が提供する月額課金制タイトルのうち「リネージュ2」と「タワー オブ アイオン」において、11月20日より大幅な無料化と新課金モデル「ゲージ」の導入を行うと発表した。

今回の発表は、同社が実施したプレスカンファンスにて明らかにされたもの。新課金モデルの「ゲージ」については後日詳しくお伝えするが、ここではその概要と、無料でプレイ可能な範囲や既存ビジネスモデルの変更点についてお伝えしていこう。

パク ジェフン氏
パク ジェフン氏

カンファレンスではまず、エヌシージャパン Game Unit シニアマネージャーのパク ジェフン氏が登壇。パク氏は、同社では2001年9月の創立以降、着実にタイトル数を増やして日本国内サービスを続けてきたが、その間にも事業モデルや課金モデルが多様化してきたと業界の変化について説明した。

その変化に対応するため、当初は月額課金制でサービスがスタートした「リネージュ」はアイテム課金にシフトし、「リネージュ2」や「タワー オブ アイオン」も月額課金のモデルをベースにしつつ、アイテム課金を並行する「ハイブリッド課金」モデルを採用するなど、試行錯誤を行ってきたという。

同社ではなぜタイトルによってアイテム課金と月額課金を使い分けているのかについては、それぞれにメリット・デメリットがあるためだという。例えばアイテム課金では、基本無料で始められる気軽さがあるものの、アイテムに依存してしまうようなバランスになってしまうことがある。一方の月額課金制は、安心感を持ってプレイできるが、毎日ゲームにログインしなければもったいないという面がある。

今回発表する新モデル「ゲージ」は、その2つの課金モデルのメリットは活かし、デメリットは可能な限り抑え、気軽さと安心感を共存させるのが趣旨になっているとのこと。基本的には月額課金制から大きな変化はないようだが、それに合わせ、月額制の一番のデメリットである「気軽に始められない」「ゲームをプレイするためには最初に課金しなくてはいけない」ところをなくすため、ゲームを無料でプレイできる「無料体験区間」も導入される。

具体的には、「リネージュ2」ではレベル84まで無料プレイが、「タワー オブ アイオン」ではレベル50まで無料プレイが行えるようになる。これにより、まずは無料でコンテンツを経験できるようにしていくという。

また、プレイ料金は「リネージュ2」と「タワー オブ アイオン」のどちらも既存の30日コースは3000円から30ゲージ(30日プレイ相当)2000円に、90日コースは7000円台から90ゲージ(90日プレイ相当)6000円に値下げが行われ、1日プレイできる「1DAY FREE(仮称)」は100円と、それぞれ改定が行われる。

そのほかのコースについては、ユーザーのニーズに応えるために用意していた反面、現在は利用者数が少ないため、混乱を避けるためにも全面的に撤廃するとのこと。撤廃されるコースを利用していたユーザーは、今後は30日コースもしくは90日コースに移行する形となる。

先述の通り、11月20日よりこれらの新課金モデルが「リネージュ2」と「タワー オブ アイオン」において適用される。新課金モデル「ゲージ」の具体的な内容については、後日パク氏へのインタビューと合わせてお届けする予定なので、そちらをお待ちいただきたい。

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