シーアンドシーメディアは本日12月24日、東京・ベルサール秋葉原にて開催されている「秋葉原PCゲームフェスタ2012」にて、「LOCO」の発表会および「ダークブラッド」PvP決勝大会を開催した。
「LOCO」紹介プレゼンテーションステージ
イベントでは、まず来春にサービス開始が予定されている新作タイトル「LOCO」の発表会が行われた。本作は5人1チームでパーティを組んで5対5の対戦を行う、AOS(Aeon of Strife)タイプのゲームとなっている。
リアルタイムに戦況が変化してプレイヤーの行動が勝敗を左右するRTS(リアルタイムストラテジー)のゲーム性や戦略性に加え、PCでオンラインゲームをプレイしている人が違和感なく遊べるよう、MMORPGやFPS(ファーストパーソンシューティング)に近い操作性が採用されているのが特徴だ。
ゲームの流れなどについては以前にαテストのプレイレポートで紹介しているが、ステージではプレイヤーがチームごとに集まるロビーや、MMORPGのようにプレイヤー同士でチャットができるシティと呼ばれる場所など、コミュニティ機能の紹介が行われた。キャラクターの着せ替え要素も搭載されるようで、シティでは自分のキャラクターを披露することも可能になっているとのこと。
「ダークブラッド」PvP決勝大会前半
「LOCO」発表会の後は、「ダークブラッド」のPvP決勝大会「DARK BLOODOFFICIAL CHAMPIONSHIP 2012(DBOC 2012)」へと移った。本大会は、予選を勝ち抜いてきた8名のプレイヤーたちで「ダークブラッド」の頂点を決めるというもの。
まず決勝大会前半では、4名1ブロックで選手が2グループに分けられ、各ブロックでリーグ戦が実施される。そして各ブロックの成績上位2名が大会後半へと進み、ダブルイリミネーション形式によるトーナメントで優勝を争うという流れだ。
リーグ戦Aブロックからは、3勝0敗で堂々の1位通過を果たしたalfal選手と、1勝1敗が3人という三つ巴の熱い戦いを制したマリアローダ選手の2名が後半戦へ進出した。Bブロックも波乱の展開となり、勝率約93%という驚異的な強さを誇るたいやき選手が1勝2敗でまさかの敗退。1試合目でたいやき選手に勝利したみーたん選手も続く2試合を連続で落としてしまい、やまーだ選手とみるくまん選手が勝ちあがる結果となった。
「ダークブラッド」のプレイ状況とアップデート情報
決勝大会後半へと進む前に、プロデューサーの平山氏から今後のアップデート情報と、本作でプレイされている職業割合やPvPの職業別勝率などが公開された。現在一番多く使われている職業はロードナイトが22%で1位となっている。その次に高いのがウォーロックの13%、一番低いのがスナイパーの9%と、かなり均整がとれてきていることが伺える。
特に正式サービス前は、ロードナイトとパラディンの2職業で半数を占めていた状態だが、その偏りがなくなりつつあるという。一番使用率の低いスナイパーは、今回のPvP大会決勝に勝ち上がってきた選手の中にもスナイパー使いがいることもあって、決して弱いわけではないようだが、初心者には取っつきにくい面があるのも事実で、今後はその辺りのサポートをしていきたいとのこと。
続いては職業別のPvP利用割合が公開された。このデータでは、PvPで強力だと言われており、一番使用率の伸びが高かったというトリックスターが17%で1位となった。逆にウォーロードは、レベルキャップで習得できるスキルがほかの職業と比べてPvE寄りなところがあるため、一番PvP利用率の伸び率が低下しているようだ。
次いで職業別のPvP勝率も公開された。PvPで有利な職業があるという意見が寄せられているようだが、データで見ると平均勝率が一番低いパラディンが46.55%、一番高いトリックスターでも52.82%と、どの職業でも平均勝率は50%のプラスマイナス5%の枠内に収まるという結果に。職業バランスなどについては、今後も様子を見つつ調整していきたいとした。
アップデート情報では、12月26日に実装されるシーフの紹介が行われた。シーフは二次転職でアサシンとアウトサイダーのどちらかになることができる。アサシンは防御力が低い反面、攻撃力や起動力が高く、攻撃速度も速いため、攻撃に特化した近接タイプの職業となっている。
一方のアウトサイダーは、魔法攻撃を得意とする職業だ。口寄せや異常状態で相手を追い詰めていったり、口寄せの攻撃では離れている相手にも攻撃できるリーチの長さが特徴となっている。どちらも動画が公開されているので、その動きを実際にチェックしてみてほしい。
また、来春にはシーフに続く新職業として、ファイターも実装される予定だ。二次転職ではスピーダーとバランサーに分かれていく。スピーダーは通常状態では攻撃力が低いが、コンボを繋げていくと200~300%の攻撃力になるアクセルシステムが採用された職業だ。
そしてバランサーはタメ攻撃を使うことができ、タメの状態でタイミングよく攻撃を放つことで大ダメージを与えられるのが特徴。どちらもテクニカルなタイプとなっているので、操作にはやや慣れが必要になるかもしれない。
なお、ファイターのほかにも、既存キャラクターの異性も開発を進めているという。異性のキャラは根本的なスキルは同じなようだが、当然見た目が違うほか、その見た目に合わせたスキルも加えていく予定とのこと。さらなる情報については、来年の早い段階で報告できそうだというので、楽しみにしていよう。
「DBOC 2012」決勝トーナメント
決勝トーナメントは前半のリーグ戦と異なり、2ラウンド先取、決勝戦のみ3ラウンド先取で進められた。
1回戦1試合目「alfal選手 VS みるくまん選手」
決勝大会後半最初の戦いは、果敢に先制攻撃を取りに行ったalfal選手が強力なコンボを叩き込み、一気に相手のHPを削り取るという展開で1ラウンド目を勝利。2ラウンド目ではコンボの途中で木人の邪魔が入ってしまい、1:1のタイに持ち込まれるが、3ラウンド目でもalfal選手の勢いは衰えず、順調な試合運びで次の戦いへを駒を進めた。
1回戦2試合目「やまーだ選手 VS マリアローダ選手」
2試合目は、緊急回避でコンボを抜け出した相手を逃さず追撃したり、いったん反撃を受けてもうまく逃げだして押し切るなど、危ない状況に陥りつつも、しっかりと相手を仕留めることに成功したやまーだ選手が2連勝で勝ち上がった。
2回戦1試合「alfal選手 VS やまーだ選手」
後半一回戦の勝者同士による戦いは、果敢に攻めて先制を取りに行くやまーだ選手の攻撃を受けてしまうものの、その後の反撃でフルコンボを叩き込み、一気にHPを削り取るというalfal選手が、見事な試合運びで2連勝。続く3ラウンド目は、逆にやまーだ選手の反撃を受けてピンチに陥ってしまうものの、決勝用に取っておいたのか、強力な召喚獣を呼び出したalfal選手が勢いを止めないままストレートで勝利した。
2回戦2試合「みるくまん選手 VSマリアローダ選手」
これ以上の負けが許されない者同士の戦いとなった2回戦2試合目は、試合開始後にマナバリアとサモンピクシーを使うプレイスタイルを崩さないマリアローダ選手が、まずは1勝。しかし2ラウンド目はバリアのおかげでHPは残ったものの、マナが少ない状態でみるくまん選手に押し切られて1:1のタイに。
3ラウンドも非常に拮抗した戦いとなり、お互いじわじわとHPを減らしていく。最後に短いコンボを決めたみるくまん選手がHPではリードするものの、マナが尽きてしまう。しかし残り時間もわずかとなっており、そのまま逃げ切ったみるくまん選手が優勢勝ちで勝利を掴む結果となった。
2回戦3試合「やまーだ選手 VS みるくまん選手」
どちらもalfal選手に負けてしまい、雪辱を果たしにいきたいやまーだ選手とみるくまん選手の戦いは、お互い譲らず1勝ずつのタイに持ち込まれた。最終戦への進出をかけた3ラウンド目は、出だしからやまーだ選手が仕掛けるも、いったん相手の反撃を許してしまう。負けじと追撃に出るも、相手のHPを削りきれず、お互い反撃を繰り返す白熱の展開に。最後は果敢に攻めていく場面が多かったやまーだ選手が勢いに乗り、見事最終戦へと進む形となった。
決勝大会最終戦「alfal選手 VS やまーだ選手」
2回戦目と同じカードとなった決勝戦。先制攻撃を決めることが多かったやまーだ選手だったが、相手から短いコンボを決められ、その後も緊急回避で避けた先を読まれてしまったりと、リードを許してしまう。2ラウンド目は相手の動きを読んで反撃に出るも、alfal選手の強力なコンボを食らってしまい、早くも王手をかけられる。迎えた3ラウンド目も、alfal選手が順調な試合運びを見せ、決勝をストレート勝ちという実力を見せて優勝の座に輝いた。
表彰式の後は、「ダークブラッド」のエンディングを歌う小西美香さんのミニライブや、賞品を賭けたじゃんけん大会、出演者とコンパニオンたちが勢ぞろいの状態でトークが行われ、ちょっぴり混沌としつつも最後まで盛り上がりを見せていた。
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