ベクターが2013年1月中旬よりサービス開始を予定している、新たなブラウザタイプのMMORPG「デーモンハンティング」。本作をいち早くプレイすることができたので注目のポイントを紹介していこう。
「デーモンハンティング」は中国のBeijing Leeuu Technology Co. Ltd社が開発を手がけた、ファンタジーテイストのMMORPGだ。2012年12月20日より参加募集が行われており、2013年1月中旬よりサービス開始予定となっている。
最大の見どころはシームレスで展開される3D映像。水、草木、空といった背景のグラフィック、キャラクターやモンスターの動きなどが細やかに描かれており、ブラウザタイプながらクライアント型に劣らないクオリティの映像を楽しめるのだ。それでいて動作は非常に軽く、かなり古いタイプのマシンでもストレスを感じることなく気軽にプレイできる。
もちろん、多種多様なペットの育成、武器の強化、ほかのプレイヤーとの協力プレイや対人戦といったMMORPGならではの要素も盛りだくさんで、やり応えはたっぷり。今回のテストプレイでは序盤の展開やペットに乗っての飛行、ボスとのバトルなどを体験できたので、それらの内容を中心にレポートしていく。
自分だけのキャラクターを作ってファンタジー世界を冒険
まずはキャラクターメイキングだ。選べる職業は戦士、法術師、錬金術師、アサシン、神官の5種類で、それぞれの概要は以下のとおりだ。
戦士
武器による近接攻撃で敵と戦う攻守に優れたオールラウンダー。
法術師
多彩な魔法を操る後方支援タイプで、複数の敵をまとめて攻撃するのが得意。
錬金術師
召喚器からさまざまな機械を召喚して戦う遠距離攻撃のスペシャリスト。
神官
復活、治癒などの回復スキルと状態異常を発生させる術を操る。
アサシン
近接攻撃を得意とする素早い動きが持ち味の暗殺者。
キャラクターは性別、顔の形、髪の形のカスタマイズも可能。以下の写真を見てのとおり、かなり細かく外見を変えられるので自分だけのキャラクターを作り出せる。ちなみに、今回のプレイで筆者は攻撃魔法を操る法術師を選択した。
使用キャラクターの設定が終了するとオープニングムービーが開始。ゲームの舞台となるのは精霊大陸と呼ばれるファンタジー世界だ。かつてこの世界では風、水、氷、土、火の五大精霊と地獄から出現した魔王との戦いが繰り広げられたが、英雄の犠牲によって魔王は聖剣とともにエルフの地下遺跡に封印されたという。
それから8年、魔王の双子の弟は兄の封印を解いて地上の人々に復讐しようとしていた。プレイヤーは魔王復活の危機を防ぐため、勇者となって精霊大陸を冒険していくことになるのだ。
序盤はチュートリアルを兼ねていて、順番にクエストをこなすことでゲームの進め方や戦闘方法、武器・防具の装備といった基本的なシステムを学べるようになっている。ワンクリックでキャラクターが目的地まで自動的に移動するので迷うことなく進められるだろう。クエストをクリアするたびにレベルもどんどん上がっていくので、経験値稼ぎなどをする必要もなしだ。
モンスターはフィールド上に表示されていて接近すると自動的に戦闘になる。一定時間内に敵を続けて倒すとコンボが成立し、敵を倒すごとにコンボ数が加算されていく。コンボの数が多いほど経験値を稼げるようになっているので、戦闘時にはできるだけ連続で敵を倒すようにしたいところだ。また、使用するスキルを設定してオートで戦うことも可能で、目的地に自動的に向かうようにしておけば途中にいるザコ敵を勝手に倒していってくれる。
クエストを進めていくとペットも手に入る。ペットはプレイヤーのパートナーというべきもので騎乗したり、バトルに参戦させていっしょに戦ったりすることができる。さらに、プレイヤーと合体させることも可能。合体するとプレイヤーのステータスが大幅にアップするので強力なモンスターと戦うときなどに利用したい。
アイテムを使ってペットの能力を強化することもできる。どの能力を上げるかはプレイヤーの自由なので好みのタイプに育てられるだろう。ただし、ペットは強くなるにつれて能力が上がりにくくなっていく。強化を実行したとき能力が下がる確率もアップしていくため、無制限に強くなるというわけではなさそうだ。
また、プレイヤーは最大で3体のペットを同時に持つこともができる。いずれかと合体した状態で別のペットに騎乗し、もう1体を戦闘に参戦させるといったことも可能なので、冒険に欠かせない貴重な戦力になってくれるだろう。
クエストを進めて、狼のモンスターのボスを倒したところで序盤戦は終了。かかった時間は30~40分くらいだった。筆者は法術師でプレイしたが登場する敵モンスターはいずれもかなり弱く、接近されてもさほど苦戦することはなかった。ペットに騎乗すれば逃げることもできるので初心者でも手軽にサクサク進められる。
さまざまな楽しいシステムがてんこ盛り
ここからは特徴的なシステムの数々を紹介していこう。もっとも注目すべきはドラゴンやフェニックスといった強力なペットに騎乗しての飛行システムだ。上空高く舞い上がったり、地上すれすれを滑空したりと上下左右に飛び回れるので爽快な気分を味わえる。また、ルートを設定してオートで飛行させることも可能になっている。
ドラゴンとフェニックスは戦闘力も破格。どちらも恐ろしく強く、地上を移動する際にザコを軽々と蹴散らしながら進むことができた。もちろん前述の合体も可能になっているので、これらの強力なペットの入手・育成も目標のひとつになるだろう。
武器の強化システムも見逃せない。武器には段位と呼ばれるレベルがあって、これを上げることによって強化できる威力の上限があがっていく。さらに、「会心5%アップ」といった、さまざまな強化アイテムをはめこむこともでき、これらのアイテムを装備する穴の数を増やすことも可能になっている。初期に手に入る弱い武器でも時間をかければかなりパワーアップするので、その気になればお気に入りの武器で戦い続けることもできるわけだ。
ボスモンスターとのバトルも特筆すべき要素のひとつ。本作の世界には6種類の強力なボスがおり、ほかのプレイヤーと協力してこれらと戦うことができるのだ。倒すとほかでは入手できない特殊な装備品が手に入るので、ぜひ参加したいところだ。ただし、経験値は参加者全員がもらえるが、装備品を入手できるのはトドメを刺したプレイヤーだけ。早い者勝ちなので恐らく互いに協力するというよりも、われ先に襲いかかる大争奪戦になると思われる。
水晶システムについても紹介しておこう。本作ではショップやモールで「水晶」を購入できる。この水晶をマップ内にあるクリスタルに置いて成熟させると、そのたびにお金、経験値がもらえる木の実やプレイヤーの能力を上げるルーンなどが得られるのだ。
気になるのは「拠点争奪」という項目があったこと。詳細は不明だが、恐らくほかのプレイヤーとの水晶の奪い合いが発生するものと予想される。だとすれば、PvPがさらに熱くなること間違いなしだ。
そのほか、多彩なダンジョンの攻略、装備アイテムの生産、衣装の着せ替え、課金による強力な奥義スキルの習得など、さまざまな要素が用意されているとのこと。複数のプレイヤー同士が戦う大規模な攻城戦も楽しめるそうなのでオープンβテストの開始を期待して待とう!
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