スクウェア・エニックスは4月28日、幕張メッセにて開催された「ニコニコ超会議2」の日本マイクロソフトブースにて、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のステージイベントを実施した。
2日目のステージでは、出張プロデューサーレターLIVEのPart3およびPart4、田中理恵さんを招いてのスペシャルトークショー、そして“ひろゆき”こと西村博之氏と「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」プロデューサー・吉田直樹氏の対談などが行われた。
ここでは、出張プロデューサーレターLIVEの内容をまとめてお伝えしていこう。
出張プロデューサーレターLIVE Part3&Part4
――リムサ・ロミンサのNPCが銃を使っていましたが、プレイヤーも使えますか?
吉田氏:いつかやらないといけないと思っています。バトルチームと顔を合わせるたびに、お互いいつ出そうかとか、どうしようといった検討をしています。
――水田さん(水田直志氏)にも参加してほしいです。
吉田氏:同じ会社ですし、祖堅(祖堅正慶氏)だけが曲を書く資格を持っているわけではないので、いろんな作曲家さんに書いてもらおうと思っています。(祖堅氏から耳打ちされて)ローンチで2、3曲入ってみるみたいです。
――プレイヤーの身長ぐらいある大盾が欲しいです。
吉田氏:アートで見ましたね。何かのコンテンツ報酬だったと思います。大きいとモデルに刺さってしまったりして難しいので、どこまで皆さんのイメージ通りになるか分かりませんが、大きい盾はあります。
――SLIに対応しますか?
吉田氏:製品版までには対応します。クロスファイアもです。
――天気予報はどうなりましたか?
吉田氏:開発から「こんな仕様でどうですか?」ときたんですが、確認したらローンチだと難しいということになったので、仕様は切った上で、できるだけ早く入れようと話をしました。スラッシュコマンドを入れたら出てくるようなシステマチックなものは嫌なので、ちゃんとNPCにしてねと話をしています。ただ、NPCだと毎回話を聞かないといけないので、利便性も考えて、ある程度何人か配置して、やるならちゃんとやろうと話をしています。
――松田新社長は和田社長のようにプロデューサーレターLIVEに出てくれますか?
吉田氏:先週の夜にご飯を食べていたんですけど、ワインをがぶ飲みさせて「ライブでますよね?」と言ったら、微妙に嬉しそうな顔をして「えっ、いいの?」と言っていたので、たぶん次か、その次ぐらいには出るんじゃないでしょうか。
――蛮神バトルやダンジョンなどのコンテンツで、クリアタイムを競うタイムアタック的なものはありますか?
吉田氏:タイムアタックはコンテンツファインダーが浸透するまでなしにしようと話をしています。じゃないと、せっかくマッチングされても、ゲームを初めて間もない人と組んだ時にキック(パーティーから除外)したくなってしまうことがあると思うので、あんまりやりたくないと言っています。
フリーカンパニーに「今週フリーカンパニーポイントを稼いだトップ100」みたいなランキングを用意しています。今は、個人ランキングでグランドカンパニーに貢献した上位何名までを表示させるか話をしています。僕はコアゲーマーなので500位以下でランキングされてもあんまりモチベーションにならないのですが、自分の名前が載っているだけでコツコツやれる方もいらっしゃるので、300か500か1000か、まだ数字は決めていないのですが、ヒヤリングをかけようとしています。
――ミンフィリアさんは服を着ますか?
吉田氏:下着で出すなよという話ですよね(笑)。ちゃんとオリジナルコスチュームで出ますよ。かなりの重要キャラになっていますので、セクシー衣装ですけどいい活躍をします。楽しみにしていてください。
――蛮神バトルの曲は変わりますか?
吉田氏:基本的には同じですが、新蛮神には新しいテーマが入ります。蛮神に見合った曲を作ったので、あれ以上の曲はないですし、「旧FFXIV」でのイメージを崩さないよう、元からいる蛮神はしっかりとテーマを踏襲しています。
――武器にマテリアを付ける時、アイテムのアイテムレベルは変動しますか?
吉田氏:アイテムレベルは絶対に超えないです。クリスタルタワーと大迷宮バハムートの報酬は完全にアイテムレベルが違うので、ここを超えられるのはコンテンツだけです。コンテンツが変わることで得られるアイテムレベルも変わるので、この間をマテリアクラフトで詰めてもらうという考えです。
――モンクはどうなりますか?
吉田氏:連撃をひたすら回し続けるタイプです。ミスせずにひたすらコンボを続けるとDPSがどんどん上がって、でもリスクも高くなるみたいな感じです。ミスするとまた最低ダメージからやり直しなので、かなり動きが早いですね。グローバルクールダウンが長いという意見もありますが、どのクラスもそんなこと言っていられないぐらい忙しいです。
あと黒もかなり違います。魔法系統は、連続して使うことで系統が偏り、ダメージは高いけどMPもメチャメチャ消費するとか、ダメージを抑えるかわりにMP効率が良くなるとか、使っていくアクションによって系統が寄るので、結構面白いですよ。これはβテストのフェーズ3で試せると思います。
――ワールド名はどうなりますか?
吉田氏:新ワールドは今までアイテム名で付けていましたが、幸いなことにβへの応募数が多くて、グローバル共通のアイテムだけじゃ足りなくなったので、モンスター名など「ファイナルファンタジー」を感じられるキーワードでワールド名を作っていこうと思っています。レガシーについては思い入れがあると思いますので、データセンターは分かれますが、そのまま残すかどうか検討しています。海外ワールドにも移動できますよ。
ワールドに関しては、今でも「言語別なの?」という質問をいただきますが、データセンターが置いてある場所が違うだけです。日本の皆さんが海外プレイヤーと遊びたいとか、逆に海外出身で日本に住んでいるけど、母国の人が多いワールドで遊びたい人は、海外のデータセンターに繋ぎにいけばいいだけなので、言語別という考え方ではないです。
海外データセンターの中にUS推奨やヨーロッパ推奨、日本はもちろん日本推奨とワールドの後ろに書いてありますけど、言語で分かれてくれと言いたいわけではありません。海外データセンターに反対している人も多く、せっかく世界中の「ファイナルファンタジー」ファンと遊べるゲームでもあるので、言語で区切ることはしたくないと思っています。
――チョコボ以外にもバディにできるキャラクターはいるのでしょうか?
吉田氏:最初はチョコボにしますが、そのシステムを使ってほかのキャラクターもできると思いますので、増やしていきます。ただ、馴染みがあるのはチョコボと魔導アーマーかなと思っていますので、まずはチョコボのタイプを増やしていくのがいいかなと。
――耐熱装備はもらえますか?
吉田氏:お配りしようと思っています。プレイヤーの方から耐熱装備のスクリーンショットを見てゲームを始めたけど、イベントが終わっていたという話を聞きました。「新生FFXIV」は夏に発売しますという話もしましたし、そのタイミングで灼熱の紅蓮祭をやりながら、水着(耐熱装備)でスタートしようかなと思っていますので、ご期待ください。
――レベルシンクの詳細を教えてください。
吉田氏:フェーズ3で入ります。F.A.T.E.(Full Active Time Event)の場合だと、自分がF.A.T.E.の推奨レベルと違うエリアにジョイン(参加)しようとしたとき、右上に目的リストが出てきますよね。そこに「レベルシンクしますか?」と出るようにします。自動的にはしません。たまたまクエストを受けよう思って通っている時もあるので、エリアに入った瞬間にレベルシンクされると面倒ですし、かといって毎回ダイアログが出るのもつらいので、目的リストで切り替えていただく形になります。基本的には「FFXI」と同じで、装備は切り替えなくても良くて、そのままパラメーター調整されます。ただ、調整された値は、レベル35ピッタリのキャラクターがレベル35に適したアイテムを装備している時の方がちょっとだけ強いようになっています。
――デブチョコボは出てきますか?
吉田氏:パッチになりますが、いずれやりたいです。
――お風呂装備は作っていますか?
吉田氏:まだ作っていないです。
――バトルレジメンはどうなりましたか?
吉田氏:リミットブレイクになりました。
――竜騎士のリミットブレイクはなんですか?
吉田氏:まだ言えないですね。PVが出たらわかります。ただ、リミットブレイクはロールによって変わるので、竜騎士という訳ではないですね。
――過去作のオマージュネタは何かありますか?
吉田氏:曲は祖堅がフレーズに過去作のオマージュを仕込んでくれていたりしますが、だいぶ過去作ネタは言ってきたので、これ以上はパッチで入れる、だいぶ先のネタになってしまいます。CE(コレクターズエディション)のインゲームアイテムに(ファイナルファンタジーIの)光の戦士のヘルムが付いてくるんですよ。あれの全身も作っているので、ゲームを続けてもらえれば全身が揃うんじゃないでしょうか。インゲームアイテムは結構たくさんあるので、楽しみにしていてください。
「旧FFXIV」のCEを持っている人はアカウントをそのまま引き継いでもらえればCE扱いになりますので、インゲームアイテムはそのまま手に入ります。「新生FFXIV」のCEについてくるリアルアイテムが欲しい方はもう一度購入していただく形となります。5月下旬ぐらいにはサイトにCEの全容が出ると思います。5月中には予約開始も含めていろいろ情報が出ると思います。
――スマホのアプリはいつからテストできますか?
吉田氏:新生Lodestoneのテストがフェーズ3の途中ぐらいからです。先にLodestoneのテストをやってからスマホアプリのテストに入りますので、フェーズ4のタイミングか、もしくはAppleさんのチェックがありますので、一発ローンチになるかもしれません。製品版のタイミングでは使える予定です。
――皆川さん(リードUIアーティストの皆川裕史氏)は元気ですか?
吉田氏:元気です。開発機上ではUIが全部差し替わりましたので、基礎動作はすごい快適ですよ。超高速になったので、触った瞬間「まだこんなに早くなるの?」と思うぐらいです。「新生FFXIV」でも早いと思ったかもしれませんが、僕は引っ掛かりが気になっていて、それがなくなったので高速になりました。今、全部載せ替えをしているので、フェーズ3から入ります。
UIって一人一人好みが全然違いますし、全部オプションにするというのも違うと思います。やっぱりUIって運営しながら磨かれていくものなので、その高い壁に負けず、冗談で言いましたが、ユーザーオプションが世界一多いゲームになったのでは、というぐらいオプションが多くなったので楽しみにしていてください。
――美容室はいつ頃入りますか?
吉田氏:ローンチ直後のパッチぐらいです。髭も変えられますし、髪の色とかも変えられます。
――キャラメイクで設定する誕生日は、エオルゼア内でイベントがあったりするのでしょうか?
吉田氏:実装が間に合わなかったのですが、何かしらやらせてもらう予定です。
――ワンタイムパス用のスマホアプリはいつ出ますか?
吉田氏:ワンタイムパス用のソフトウェアトークンはもうリリースされています。スクウェア・エニックスIDすべてに適用されるので、「ファイナルファンタジーXI」も「ドラゴンクエストX」も「ファイナルファンタジーXIV」でも使えるので、ぜひ使ってみてください。
――オープニングは導入されるんですか?
吉田氏:フェーズ3で冒頭が見られると思います。そこだけはボイスも入れてあります。
――リテイナーの数はいくつになりますか?
吉田氏:基本的に2体です。ひとつのキャラクターに2体ではなく、そのアカウント、同じワールドに何キャラクターもいる場合は全て同じリテイナーを共用できるので、2体で十分もつのではと思います。もっと機能を追加したスーパーリテイナーみたいなものも用意しようと話をして、今仕様を詰めているところです。これはおそらくパッチでのアップデートになると思います。
――コンテンツファインダーの絞り込みについて教えて下さい。
吉田氏:皆さんが気にされると思う言語問題は、ワールドが分かれるのでそこまでナーバスにならなくていいかなと考えています。まずはコンテンツファインダーを使うことで気軽にパーティーが組めて、気軽にコンテンツがクリアできるんだということを感じてほしいので、極端な絞り込みを最初にするつもりはないです。
――「FFXI」にあった星座サブリガのような装備は実装されますか?
吉田氏:海外にもサブリガ好きが多いみたいで、よく「サブリガの種類増えないの?」と言われます。アイテム班の担当にもサブリガ好きがいて、新しいものを作ろうとするんですが、その前にやることがあるだろうと、今は止めています。世界中から要望があるので、ゆくゆく増やすときに検討させていただきます。
――フリーカンパニーには共有アイテムボックス以外にみんなで使えるソーシャル機能はありますか?
吉田氏:ありますね。ただ、結構説明が難しいです。今週どんな効果を全員に与えようかとか、誰かがアイテムを取ってきてみんなでそれを使ってフリーカンパニーを強化しようといったことは、そもそも運営がみんなでやるものなので、アイテムを共有財産化するものだけではありません。カンパニーのランクはどこを目指すとか、カンパニーの通貨が貯まってきてみんなで何を買おうかといったことも全部そうなので、一度動画などで説明をさせていただこうと思っています。
――所属する街によって利便性の差はありますか?
吉田氏:今回は全然ないです。
――フェーズ3でキャラメイクは完全開放ですか?
吉田氏:製品でいくつか足されるかもしれませんが、ほぼそうですね。
――リミットブレイクはいつからできますか?
吉田氏:フェーズ3からできます。ただ、レベル3はまだ解放していません。
――染色はいつからできますか?
吉田氏:これもフェーズ3からできるようになりますね。
――シヴァはどうなるんでしょうか?
吉田氏:さすがにまだ言えません。先にラムウなので。
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