ネクソンは、「テイルズウィーバー」のオフラインイベント「テイルズウィーバー ファン感謝祭2013」を5月25日に東京・品川インターシティホールで開催した。その様子をお届けする。
今回のイベントは、サーバーごとに60名ずつ、計420名の完全招待制。壇上には、ネクソンの運用部 テイルズティーバーチーム・嶋村昭彦氏、マーケティング室 広告宣伝チーム・佐野康行氏が登場。司会は、ファンにはお馴染みの磯村知美さんだ。今後のアップデート情報公開やサーバー対抗クイズ大会、豪華賞品の当たるプレゼント抽選会のほか、ホール前では原作小説の販売や優先的に実装が検討されるアイテムデザイン総選挙をはじめ、イメージビジュアルなどを飾った展示コーナーがファンの目を楽しませた。
真の二刀流キャラ・イソレット実装――さまざまなアップデート情報を公開
今後のアップデート情報公開では、まず原作小説「ルーンの子供たち 冬の剣」ヒロイン・イソレットの実装が2013年8月に決定したと発表。イソレットの戦闘タイプは、物理攻撃に特化した「双剣術ティエラ」と、必要に応じて補助・回復・攻撃を切り分けできる魔法型「神聖チャント」の2つ。さらに、最大の特徴は異なる武器を装備可能となる二刀流だ。また、チャントの力を利用したイソレットらしさを活かすスキルも用意されている。
続いて、2013年6月12日に「エピソード2 チャプター8 運命の鎮魂曲」が登場し、これによりエピソード2は完結を迎える。最後の舞台はエピソード1のラストダンジョンと同様「慟哭の塔」だが、今回は地下36層と非常に深いエリアまで潜ることになるようだ。クリアすると特別な報酬が得られるほか、オリジナルの役割を持ったNPCにも出会えるという。
エピソード3の舞台は「月の島」&「ネニャフル魔法学院」
エピソード2の完結後は、いよいよエピソード3の幕開けだ。舞台の1つは、イソレットの故郷である「月の島」。「プロローグ1 悪の求道者」では、かつてボリスとイソレットを苦しめた異界の怪物・ゴルモダフが復活する。「プロローグ2 月の女王」では、ビジュアルが大きく変化したヘクトルが登場。「プロローグ3 ボリスとの邂逅」ではイソレットとボリスが再開し、これによりエピソード3が幕開けする。
なお、月の島への入場条件はレベル200以上。そのためレベル200前半を対象とした狩り場として利用できるだけでなく、レベル265のプレイヤーをもってしても攻略困難なレイドボスの実装計画も明かされた。また、プレイヤーが攻撃できないモンスターを避けながらアイテムを回収したり、マウスさばきが試されるモンスター討伐や大量のモンスター進行を食い止めたりする3つのミッションを楽しめるという。キャラの能力だけでなく、高いプレイヤースキルが要求されるようだ。
もう1つの舞台「ネニャフル魔法学院」では、学生生活を送りながらキャラクターを育成するというシュミレーション要素を取り入れている。レベル200程度までのキャラクター育成を支援するだけでなく、カリスマ講師陣による授業ではさまざまな報酬を得ることも可能。さらに学友との親密度が一定以上に達すると、ビジュアルイベントも発生する。今後、学園の制服を着用した2Dドットキャラも制作予定とのこと。
このエピソード3は、新たな舞台の出現により原作小説へ近づいたものとなっている。そのため、実装に合わせエピソード1および2は遊べなくなり、将来的に回想モードとして公開。豪華スタッフによる新たなオープニングアニメーションも制作しており、7月には公式ウェブで公開する予定だという。
また、この「新生エピソード1」とも呼べるエピソード3では、イソレット以外にも新キャラクターとしてベンヤの実装も決定。幽霊のためプレイヤーキャラとしての実装は絶望視されていたが、ユーザーの熱意に応える形となったよう。何故、彼女が生身となったのかはゲーム中で明らかとなるようだ。実装予定は2014年、春ごろとなっている。
このほかシステムリニューアルとして、ついに重量システムの撤廃が決定。クエストで次に行く場所をマップ表示するUI改善や適性狩り場の検索機能強化、モンスターのレベル確認に加え、ワイドモニターへも対応する。ユーザーから寄せられた質問に対する回答として、武器の破損に関する耐久度や属性アンプルの改善、新たなPvPの拡充や従来PvPの復活、bot対策としての報告フォーム設置、レアドロップの判定システム、ウェブラジオの検討などが挙げられた。なおレベルキャップ解放は予定しておらず、当面はエンドコンテンツの充実を目的とする。
SAO×テイルズウィーバーのタイアップが決定!
バーチャルMMORPGを舞台としたアニメーション「ソードアート・オンライン(以下SAO)」とのコラボレーションも決定。イベントでは、下層・中層・上層・最上層のフロアに配置されたボスを倒すこととなる。ここでは各フロアのボスを倒すとサーバー内全てのプレイヤーが次のエリアへ進めるようになるため、団結して最上階へ挑もう。
攻略支援には、SAOのキャラクターであるアスナやシリカ、鍛冶屋のリズベットが登場。SAOでキリトが使用していた武器・ダークリパルサーをはじめさまざまな装備が制作可能となり、タイアップ最大規模のアイテム実装を予定している。タイアップ開始時期は6月12日と、もう間もなくのためプレイヤーは楽しみに待ってほしい。
スペシャルゲストとして迎えられたのは、原作小説の作者であるジョン・ミンヒさん
また今回のイベントには、スペシャルゲストとしてテイルズウィーバー原作小説「ルーンの子供たち」の作者であるジョン・ミンヒさんも出席。貴重な資料と共にこれまでの思い出を振り返りながら「私がこのプロジェクトに関わった時間はおよそ15年となり、この世界とずっと共に歩んできました。今までは作品を応援してもらうだけでしたが、ここで直接会えたことがとても嬉しく、また不思議な気持ちです」と、直接日本のファンと会えたことに嬉しそうな様子を見せていた。
さらに「テイルズウィーバーは、原作とキャラクター・世界観は同じながら一部違ったストーリーを楽しめるパラレルワールドとして制作されました。一方、新たに始まるエピソード3のテーマは「原作復帰」となっています。原作を読まれた方には嬉しい登場となるNPCも多数いますし、イソレットもプレイヤーとして実装されました。私がこれまで公開していなかった裏話なども開発の皆さんにお話ししていますので、これからどのような世界が登場するか楽しみにしていてください」とコメントし、エピソード3への期待を覗かせる。
熱戦が繰り広げられた「サーバー対抗クイズ大会」
次のコーナーは、ゼルナ/ミストラル/エルフィンタ/トレネ/ローゼンバーグ/クロティア/モエンといったサーバーごとで競い合うクイズ大会だ。個人での出場はもちろん、参加者全員で話し合って答えを導くタイプも多く、団結力が試されるものとなった。
スタートの「○×クイズ」では、先ほど発表になったばかりのアップデート内容など簡単な出題ばかりと思いきや「2011年4月に実装されたタイアップ元」や「エピソード2の実装時期」など、最近始めたユーザーには難しい内容も。さらに「NPCの兄の名前」や「3次スキルでゲージを2つ使用するスキルの数」、主題歌の作詞家名などには「こんなの分かるかー!」という叫びも聞こえ、最後まで正解できたユーザーのいないサーバーも現れてしまった。
サーバーごとの代表が争う「早押しクイズ」では「とりあえず押せ!」と、ボタンを連打するサーバー代表の姿もあった。エルフィンタが圧倒的な強さを発揮する一方、フリップ回答ではミストラルが2問連続正解で追い上げをみせる。しかし、エルフィンタがそのまま逃げ切る形で早押しクイズは終了した。
前半戦では、早押しクイズで強さを見せたエルフィンタが290点でリード。それを240点のミストラル、230点のゼルナ、210点のトレネ、200点のセルナがわずかな差で追いかける。後半戦のスタートは、モンスターカードの並べ替えだ。各ユーザーにあらかじめ1枚だけ配布された種類の異なるカードを、見本どおりに貼り付けるというもの。どのチームも制限時間に余裕をもってクリアしていったが、ちょっとしたミスが重なり全問正解できたのは3チームに留まる。
「並べ替えクイズ」では、2011年に実施されたイベントを開始が早い順番で並び替える問題が出題された。2012年ではなく2011年であったうえ、季節感のないタイトルは時期の判定に苦労したようだ。そのため、全て正解できたサーバーはゼロ。次の「お絵かきクイズ」では、誰もが1度は目にしている「ゼリーキング」のイラストを描くことが要求された。上手い下手ではなく、運営側があらかじめ設定した特徴を捉えていればOKというもの。「これがゼリーキング?!」と思うような個性的な作品でも、パーフェクトな判定を獲得していた。
最終問題の「ランキングクイズ」では、5月15日時点で装着数の多いモンスターカードを当てることに。1~10位を予想し、1位にはマイナス100点、2位には200点という大逆転のチャンスが用意された。しかし1位を当てたチームは現れず、しっかり2位を予想して高得点を得たチームが複数登場。ユーザーの本気具合がうかがえた瞬間だった。
総合優勝は、810点という結果をおさめたミストラルサーバーだ。上位ほど特別なアイテム獲得の可能性が上がるルーレットに挑戦し、逆回転してしまうハプニングがありつつも見事「ダークスターウィング」「星飾りホワイトハット」「紅の怨霊」と3000NEXONポイントを獲得。1位以外にも全てのアイテムを手に入れたサーバーもあり、参加者全員で喜びを分かち合っていた。
また、デザイナーによる直筆のイラスト色紙やレアグッズなどの豪華賞品が当たる抽選会も開催。ユーザー同士の一体感を感じられる、和やかな雰囲気の中でイベントは幕を閉じた。
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