いよいよ「エピソード3」スタート!システム改善やタイアップも見逃せない「テイルズウィーバー」開発者インタビュー

この夏、大型アップデートを予定しているネクソンのMMORPG「テイルズウィーバー」。新たな舞台となる「月の島」「ネニャフル魔法学院」や、タイアップ企画などについて開発陣にお話を伺うことができたので紹介しよう。

5月25日に開催されたオフラインイベント「テイルズウィーバー ファン感謝祭2013」において、エピソード2の完結やエピソード3のスタート、さらにイソレットの実装やタイアップなどを発表している。

今回、アップデート内容について「テイルズウィーバー」開発担当である開発2室・室長のシム・キフン氏、グラフィック室・室長のク・チャンヘ氏、テイルズ開発チーム企画パート・パート長のイ・スンボ氏、ネクソン運用部 テイルズウィーバーチームの嶋村昭彦氏にお話しを伺った。

ついに完結を迎える「エピソード2」

――かなり大規模なアップデートを予定されていますね。

シム・キフン氏
シム・キフン氏

開発陣:今回のアップデートでは、既存のストーリーを完結させて原作に基づいた新たなストーリー展開をスタートする、というのが最も大きな目的です。

また、本作は9年目を迎えた息の長いタイトルとなりました。そこで新たな舞台の追加やさまざまな改善により、新規ユーザーにも簡単に遊べるような環境作りを意識しています。ユーザーに人気の高いイソレットのようなキャラクターを実装も、こうした考えの中の1つです。

――「エピソード2」最後の舞台となる「慟哭の塔」は、かなり難易度が高い印象を受けました。

開発陣:全体を通し、挑戦欲求を刺激するような内容となっています。たとえば3階層ごとに中ボスを配置していますし、途中には休息所も用意しました。

また最終ボスは、エピソード2で重要な役割を担っていた人物です。さらにボスの攻撃パターンは、これまでで最も「極悪」といえるようなものになりました。今回は途中で戦闘不能になっても、同じ階層から再開できるようになっていますので、めげずに何度も挑戦していただきたいですね。

――すぐに再挑戦できるのは嬉しいですね。

開発陣:もちろんレベルも重要ですが、ボスのパターンに若干のランダム性も入れてあります。強さだけでなく、ある意味「運」のようなものも試されますね。とはいえ、完全にランダムではなくパターン自体は存在します。ボスのパターンを熟知すればクリアできると思いますので、ぜひ何度もチャレンジしてください。

新たに2つの舞台が登場する「エピソード3」

ク・チャンヘ氏
ク・チャンヘ氏

――「エピソード3(新生エピソード1)」についてお聞かせください。

開発陣:「エピソード3」は、原作に基づいた流れとなっているため「エピソード1/2」とのリンクはほとんどありません。原作「ルーンの子供たちの」に出てくるよう、主人公たちは「ネニャフル学園」へ入学し、仲間と共に成長していくことへ開発の焦点を合わせました。

――「月の島」の見所はどのあたりでしょうか。

開発陣:「月の島」はギリシャ様式を取り入れ、原作の雰囲気を最大限に反映するよう努力しています。なかでも核心となる部分は、イソレットの家です。他にはイソレットのみが行ける「空の島(※日本での名称はまだ不明)」があり、石像の表現や神殿内の「月の女王」にも力を入れていますので、ぜひグラフィックに注目してください。

チャプター1の時点で公開となるのは、4つの島のうち「記憶の島」だけです。その他の島については、今後のストーリーの流れによって改めてコンセプト作りをしていくつもりです。

――「ネニャフル魔法学院」はどのような場になるのでしょうか。

イ・スンボ氏
イ・スンボ氏

開発陣:ネニャフル学園では、レベル200までのキャラクター育成が行えます。ビジュアルイベントや小さなストーリーなど、気軽に楽しめるコミカルな雰囲気ですね。

そしてレベル200に到達したら、月の島での冒険がスタートとなります。「成長したキャラクターが、それぞれの目的に向かって旅立つ」という、原作沿った自然な流れを楽しんでください。

――新たに実装となる、イソレットの性能について教えてください。

開発陣:イソレットは二刀流のキャラクターですが、既存のキャラクターが使用している武器をそのまま装備したほどの強さではありません。これまでのキャラクターと同程度の強さになるよう調整していますが、やはり新たなキャラクターとしての「強さ」は見せるようになると思います。

彼女の戦闘タイプは「双剣術ティエラ」「神聖チャント」の2つです。何かに特化しているというわけではなく、汎用性のあるキャラクターになると思います。

――2014年に実装予定のベンヤは、どのような性能になるのでしょうか。

開発陣:詳細はまだまだ確定していませんが、公開している武器のデザインは「鎌」ですよね。この鎌を使った近距離タイプ、遠距離タイプ、補助タイプの3つを予定しています。

――今後に導入予定の「レイドボス」は、どのような強さを想定しているのでしょうか。

開発陣:レイドボスはカンファレンスで発表したとおり、通常フィールドに出現します。インスタンスダンジョンですと、友達同士など決められたメンバーでクリアしなくてはいけません。しかし、これは知らない人同士でも協力でき、周りに増援を要請しながら攻略することが可能です。逆に少数で挑む場合は、かなり時間がかかるでしょう。

現在はパターンの作業をしています。このパターンを熟知してきちんと対処すれば、即死せずに攻略できるはずですよ。

ついに実現した重量撤廃など、細かな改善も

――システム面の改善は、とくに新規ユーザーにとって嬉しい内容が多そうですね。

開発陣:ずっと遊んでくださっているユーザーから要望を頂いていたものですので、とくに新規や既存という区別はありません。これまで優先度が低めだったものを高くして、ニーズに応えるという形で実装しました。

――重量の撤廃は、既存ユーザーにとって待望の変更ですね。

開発陣:インベントリのコスト制限もありますので、再分配に不便という話は出ていました。また最近のMMORPGでは、あまり「重量制」という概念を取り入れてないことも受けています。

――7~8月のアップデートがますます楽しみです。

開発陣:夏休みにたっぷり遊んでもらえるよう、実装していく予定です。外は暑いですから、ぜひ家で「テイルズウィーバー」楽しんでいただければと(笑)

SAO×テイルズウィーバーのタイアップが実現

――ファンイベントで感じたユーザーの反応はいかがでしたか。

ネクソン運用部 嶋村昭彦氏
ネクソン運用部 嶋村昭彦氏

嶋村氏:ベンヤやタイアップなど、韓国でも未公開の内容はかなり反響をいただけました。ユーザーさんのブログなども拝見したのですが、イベントについて嬉しい反応をたくさんいただけましたね。早押しクイズは今回初の試みだったんですが、一体感をもって楽しんでもらえたと思います。

――「ソードアート・オンライン(以下SAO)」とのタイアップについてお聞かせください。

嶋村氏:作品の舞台が同じMMORPGですので、イベントの内容やアイテム類は落とし込みやすかったです。例えばフロアボスを撃破しないと先に進めないというものや、特定の装備品はモンスターのドロップのみといった部分ですね。こちらはSAOをいい形で再現できていると思います。

忠実さにこだわるあまり、システム的に難しい部分もありました。しかしその分、SAOのファンの方々にも納得いただけるような高いクオリティであると自負しています。

――これまでのタイアップ史上、最大のアイテム数となるそうですが。
―嶋村氏:過去のタイアップでは、剣などの装備アイテムは入れていませんでした。今回は主人公であるキリトの武器はもちろん、アスナのレイピアもありますし、かなり充実しています。モンスタードロップでしか手に入らないものもあり、こうした部分も見所の1つですね。

全レベル帯が対象になっていますので、SAOを知らないユーザーや最近始められた方、SAOから興味を持ってくれたファンの方など、どなたでも遊べます。

――イベント会場内には、キリトのコスプレをしたファンもいましたね(笑)

嶋村氏:情報が漏れたかとびっくりしました(笑)。それだけユーザーの中にも多くのファンがいると思いますので、ぜひ楽しんでいただきたいですね。

――ユーザーへメッセージをお願いします

シム・ギフン氏:ユーザーカンファレンスにご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。今年の夏は、これまでにない大規模なアップデートを実施します。ユーザーの皆さんが待ち望んでいる内容を準備してきましたので、ぜひ楽しんでください。

ク・チャンヘ氏:イソレットやベンヤのグラフィック、月の島のキャラクターや背景など、新しい印象を得られるようためかなり力を入れました。こうしたデザイン的な部分も含め、楽しんでいただけたら嬉しいです。

イ・スンボ氏:夏のアップデートはもちろんですが、下半期のアップデートも準備しています。引き続きテイルズウィーバーをよろしくおねがいします。

嶋村氏:6月12日よりSAOのタイアップも控え、8月の大規模アップデートもかなり充実した内容になっています。もう間もなく遊べますので、引き続き楽しんでください。

――ありがとうございました。

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