ゲームオンは本日6月10日、東京・青山迎賓館において、同社がサービスを予定しているファンタジーMMORPG「アーキエイジ」のプレスカンファレンスを開催した。
本作は、MMORPGのジャンルを切り開いたジェイク・ソン氏が開発期間6年を費やして作り上げた、王道のファンタジーMMORPG。陸地に加えて空・海も探索でき、冒険者・農民・商人・領主・陪審員などさまざまなプレイスタイルで自由に楽しむことができる。
本発表会ではすでに発表となったクローズドβテスター募集の開始をはじめ、正式サービスの開始月や料金体系などユーザーが気になるところから、ここで初出しとなるさまざまなコラボレーション情報が明らかになった。
ユーザー自身が遊びを選択できるMMORPGに
発表会の冒頭では、ゲームオン代表取締役社長のイ・サンヨプ氏、開発を手がけるXLGAMES事業総括副社長のチェ・ソグ氏がそれぞれ挨拶。
イ氏は、本作がゲームの中で家を建てたり船を作ったりし、それを使って冒険や戦闘が楽しめるという特徴から久々の大作MMORPGになっていると話し、いろいろなMMORPGを運営してきたゲームオンのノウハウを活かしてユーザーが満足できるようなサービスを行なって行きたいとの抱負を述べた。
そして6年間に渡り開発を行なってきたジェイク氏の代理としてやってきたというチェ氏は、本作がユーザーの手で作っていくMMORPGを標榜していると説明したジェイク氏からのビデオレターを紹介しつつ、現在サービス中の韓国に続き、日本でサービスできることに対する喜びを表していた。
続いては、「アーキエイジ」運営プロデューサーのゲームオン 野田真央氏より本作の魅力について説明が行われたのが、登場するや野田氏は、自身が以前に聞いたという、日本人の集団心理が強いことを例えたジョークを紹介。
しかしながら野田氏は、今の日本人は個性の塊であり、そういった人たちに個性豊かな遊びを提供するタイトルとして「アーキエイジ」を提供していきたいと述べた。
そして、XLGAMESの日本担当マネージャーを務めるシン・スンチョル氏からは韓国サービスの現状として、農業を楽しんだり、海洋戦な勢力戦で戦ったり、さらには釣りで獲得した魚を魚拓にしたり、剥製にして飾ることもできるなど、ユーザーがさまざまなかたちでプレイしていることを紹介。
そして日本サービスに向けては、30名以上のスタッフが携わっており、その中には日本のアニメやゲームに影響を受けた人たちが多数いるということで、野田氏もシン氏をはじめとした日本の文化を理解してもらえるスタッフとやれていることに対する手応えを述べていた。
その後は、野田氏より具体的なゲームの特徴が語られたが、これについては既出の情報となっているので、ここでは説明の資料のみで割愛する。
また、ゲーム内に登場するグライダーにちなんで、オープンスカイというパーソナルフライトシステムを用いて実際に飛行するグライダーを開発するメディア・アーティストの八谷和彦氏も登場。「アーキエイジ」との接点もあるということで、両者でコラボレーションしようという案も飛び出していた。
オープンサービスは7月中を予定、サービスモデルは“定額制”に
そしていよいよ気になる今後のスケジュールに関する情報を紹介。すでに紹介したとおりではあるが、本日6月10日より10000名のクローズドβテスター募集を開始。21日の10時で募集を締め切り、6月26日よりクローズドβテストが実施される。
そして、クローズドβテストでは、声優陣によるボイスがいよいよ実装。小山力也さん、川澄綾子さん、子安武人さん、大原さやかさん、小杉十郎太さん、真田アサミさん、保志総一朗さん、茅野愛衣さんと豪華な顔ぶれとなっている。
もちろん、不具合の修正や各種調整も行われ、その一例としてファミリーテストでは、小さい家でも大きい家でも家具の上限が40個だったが、CBT以降は規模に応じて設置可能な家具の上限が変化するいう情報が明らかになった。
なお、OnlineGamerでも専用の応募枠として500名分をご提供いただいているので、ぜひチェックしてほしい。
さらなる情報として、野田氏よりオープンサービスの実施時期は7月中、そしてなんとサービスモデルとして定額制を選択することが明らかになった。
その理由として野田氏は、より多くのユーザーに「アーキエイジ」の魅力を伝える、そしてユーザーが束縛されずに個性豊かな遊び方をできるようにするという2点から導き出した答えであると述べ、今後は価格帯の決定やユーザーのニーズに応じたアイテムの提供などを検討していくとした。
さらに、オープンサービスに合わせてプレミアムパッケージを7月5日に発売することも発表。こちらは初回版のみオープンサービス前にキャラクターを作成できる権利が手に入るほか、1ヶ月分のプレイチケットやゲーム序盤で役に立つスペシャルグライダーなどの特典が用意されている。
そのほか、ジョン・ミンヒ氏が手がける原作小説を電子書籍化して発売することや推奨PCや推奨グラフィックボード、コンビニエンスストアとのタイアップ情報、さらに現在テレビアニメが放送中の「翠星のガルガンティア」とのコラボレーション実施も発表された。
その後も今回声優としての参加が決定した小山さん、大原さんによる原作小説第1巻の朗読劇や、ジョン氏と「ロードス島戦記」など数多くのファンタジー小説を手がける水野良氏とのトークセッションなどが行われた。
水野氏は今回、原作小説の帯に推薦文を書くことになったそうだが、ハイファンタジー系がもともと大好物ということでジョン氏の作品はそれを彷彿とさせるもので、文章から情景が呼び起こされるような内容だとコメント。
一方のジョン氏は、原作小説の電子書籍化について今回が初めてということで、電子書籍は素早いフィードバックができる点が魅力であるとし、ぜひ意見をもらいたいと述べるとともに、「アーキエイジ」の世界は“だれもが惚れ込む世界”と“プレイヤーがつくり上げる世界”という相容れない2つをひとつにするかたちで構築したものであると話していた。
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