マーベラスAQLが運営する「ブラウザプロ野球NEXT」では、6月11日のメンテナンス以降、ユーザーから「ボールが飛ぶようになった」という指摘が寄せられていた。今回そんな指摘に対する同社からの公式声明文が発表されたので、そのすべてを紹介しよう。
「ブラウザプロ野球NEXT」は、日本野球機構の承認を受けた、本格プロ野球監督シミュレーションゲーム。日本プロ野球全12球団の中からお気に入りの選手だけを集めてチーム編成ができ、さらにはTV中継さながらのフレームとフィールド俯瞰画面演出により、臨場感あふれる試合演出を再現できるということで、野球ファンから多くの支持を集めている作品だ。
しかし、6月11日のメンテナンス以降、ユーザーの中でひとつの疑惑が浮かび上がっていた。
「ボール、変わってない?」
つい先日、NPBが統一球の仕様を調整していたことを明らかにしたばかりだが、なんと「ブラウザプロ野球NEXT」でも同様にボールが変わっているのではないか、というのだ。
また、動かぬ証拠と言わんばかりに、編集部では以下のスクリーンショットも入手した。
確かに、低反発球ではあまり見られない大量得点の試合が確認できるし、場外への特大ホームランも頻発しているように見える。
これに対してマーベラスAQL社から、ついに公式声明文が公開された。まずはその全文を掲載するので確認してほしい。
いつもブラウザプロ野球NEXTをご利用いただきありがとうございます。
6月11日(火)のメンテナンス以来、「ボールが飛ぶようになった」というご指摘を受けておりました。
ブラウザプロ野球NEXT運営チーム内では「飛球係数の調整はしたが大幅変更はない」と認識しておりましたが、実際には運営チーム内部の意思疎通を欠いていたことなどもあり、一部の戦力が偏ったチームの試合において想定以上の効果があったことが判明致しました。
そのため、一部の選手やチームにおいて異常なホームラン数が記録されてしまうことになりました。
この点につきまして、ブラウザプロ野球NEXTファンに対してご迷惑をおかけしましたことを心からお詫び申し上げます。
飛球の調整は「ホームランに飛距離の概念を設ける」ことや、「場外ホームランができるようにしてゲームを盛り上げる」などの理由から、6月11日(火)導入に向けて対応を行なって参りました。その中で、基準内に収めるべく、運営チーム内部で調整を行なって参りました。
結果として今回のような混乱を招きましたことを改めてお詫び申し上げます。
とまぁ、どこかで同じような文章を見た気がする、なんてことは置いといて、ボールが飛びやすくなるように調整したことを、事実上認めたわけである。
また今後の対応について、以下の措置を取ることも明らかになった。
1.一部の戦力が偏ったチームの試合において、ホームランが多く出ないようにボールの係数を再度調整致します。
2.飛球係数の数値をはじめ、ボールに関する変更につきましては、できるだけお客様に事前の告知を行うように努めて参ります。
3.この度の異常の補償として「ゴールドギアベンダースタンプ 10個」を全てのお客様に配布致します。
4.現在も進めておりますが、ブラウザプロ野球NEXT運営チーム内の意思統一の強化を図って参ります。
こちらもどこかで見た文章がちらほらあるが、要するに運営チーム内のガバナンス、もとい意思統一を強化するとともに、ボールの係数を再度調整するとのこと。また、補償として「ゴールドギアベンダースタンプ 10個」を全ユーザーに配布するそうだ。
降って湧いたような今回の騒動。突然のニュースに戸惑う人もいるかと思うが、ゴールドギアベンダースタンプももらえるみたいだし、ボコボコに打たれて心が折れてしまった人も、もう一度挑戦してみてはいかがだろうか。
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