デレっぱなしなところがすごく可愛い―「エミル・クロニクル・オンライン」キャラクターソングCDに出演するダークフェザー・アルマ役の東山奈央さんにインタビュー

ガンホー・オンライン・エンターテイメントが2013年8月28日に発売を予定している「エミル・クロニクル・オンラインアルマモンスターキャラクターソングCD」に、ダークフェザー・アルマ役として出演する声優・東山奈央さんへのインタビューをお届けする。

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東山奈央さん

「エミル・クロニクル・オンラインアルマモンスターキャラクターソングCD」は、先日開催され約5万もの投票を集めた「アルマモンスター人気投票」で選出された、「ダークフェザー・アルマ」「ローキー・アルマ」「ミニー・ドゥ・アルマ」のキャラクターソングとドラマパートを収録したCDだ。

各アルマモンスターは、ダークフェザー・アルマを東山奈央さん、ローキー・アルマを三上枝織さん、ミニー・ドゥ・アルマを大久保瑠美さんが担当しているが、ここでは、ダークフェザー・アルマを演じた東山さんへのインタビューをお届けしよう。

――ご担当された「ダークフェザー・アルマ」についてお聞かせください。

東山さん：もともとモンスターだったのですが、この世界の中で初めて人間になったのがダークフェザー・アルマ（以下、フェザー）ちゃんです。

いつもウィリー・ドゥの人形を抱えているのですが、実はこのぬいぐるみはモンスターでして、その子に対して話しかける場面が多いです。幼い外見ということもあって、人形に話しかけるいたいけな少女だと思っていたのですが、そのことを聞いてから自分の中でモヤっとしていたものが解消されたりもしました。

見た目と同様に少し幼さ・あどけなさの残る女の子で、性格としては少し強気なところもあって口癖で「アナタ、バカなの？」と言ったりもしますが、そういうところも許せちゃうぐらいにすごく純粋な心を持っていて、その部分を表現できるように意識しました。

自分が得た知識をすごく楽しそうにお喋りする子で、「私、ちゃんとやったのよ」「きちんとできたのよ」みたいに、セリフに“ちゃんと”“きちんと”といったセリフが多かったです。喋り方としては無機質ではあるのですが、「聴いて、聴いて！」みたいなところがにじみ出てきて、すごく可愛い女の子です。

――今回のキャラクターソングCDは歌とドラマが収録されているということなのですが、それぞれの質問内容についてお聞かせください。

東山さん：私としては、これだけひとりで喋らせていただけるというのが嬉しくて、やりがいがありました。喋り方が無機質なので、ともすれば喋り方が単調になりがちなのですが、長いこと聴いていただく上でつまらなくならないように、すごく繊細に芝居をしたつもりです。

人形を抱きしめている女の子って条件反射的に可愛いじゃないですか（笑）。なので、守ってあげたくなってしまう部分を感じてもらえればいいなと思っています。個人的な見解ではお腹に物を置くのは哺乳類的にすごく安心する行為だと思っていて、そういうところが見た感じすごく可愛くて、保護欲を誘う面があるのかなと解釈しました。

感情の起伏はないものの言っていることはストレートで、いわゆるツンデレではなくデレっぱなしなところがすごく可愛かったので、「もっと聞いてあげるよ」とみなさんに思ってもらえるよう繊細に演技をしましたので、節々に出てくるその可愛さを感じていただきたいと思います。

歌の収録はこれからなのですが、歌詞がほとんどひらがなで書かれていることに意味があると私は思っていて、同じワードでも“ひらがな感”を歌で出せると思っています。そのあたりをフェザーらしく可愛らしく出しつつ、すごく綺麗で癒し系な曲だったので、癒せるように優しく歌っていきたいです。

歌詞が本当にウィリー・ドゥのぬいぐるみに話しかけるような感じだったので、ともすれば「俺がウィリー・ドゥだぜ！」と思ってもらえるように歌いたいと思います。

――「アルマモンスター」はモンスターが人間になったという設定ですが、もしご自身が別の動物になれるとしたら、どんな動物がいいですか？

東山さん：私が人間でいることも好きだし、人間も好きなので、こういう質問が来るまで考えたこともなかったのですが…。犬、ですかね。

そこそこ知能もあって構ってもらえるし、撫でてもらえるし、基本的に自分が悪いことをしなければ無条件に好きになってもらえるじゃないですか（笑）。遊んでもらえるというのがすごく大きいです。

私自身、あまり動物を飼ったことはないのですが、ずっと金魚を飼っている時期が長かったです。そのほかにもザリガニやダンゴムシを飼っていた時期があったのですが（笑）、それはさておき、金魚だとなかなか遊べなかったんです。

水槽の中に手を突っ込んでみたりして、人差し指にパクパク食いついたりしてくるのが可愛かったのですが、私の手が汚かったのか具合が悪くなってしまって（笑）。手を洗ったんですがダメだったみたいで結局遊べなかったので、遊べる動物がいいなと思います。

――「エミル・クロニクル・オンライン（以下、ECO）」でやってみたいことはありますか？

東山さん：今回はひとりの収録でしたが、ボイスがつくことでキャラクター同士の絡みができたりしたら楽しいかなと思いました。

――アルマモンスターの中で気になったキャラクターはいますか？

東山さん：私がすごく好きなのは「シャボタン・アルマ」です。まず“シャボタン”という名前が可愛くてキュンときて、その上で性格はしっかり者というのが私的にはツボでした。まあ、フェザーには敵わないですけどね（一同笑）。

だってぬいぐるみ持ってたら最強じゃないですか。今日は取材があると伺っていたので、自分のぬいぐるみを持ってこようかと思っていたものの、私がやるとちょっとあざといかなと思って置いてきてしまいましたが、“フェザーたん”は許されますよ（笑）。

――普段からぬいぐるみはお好きなのですか？

東山さん：ぬいぐるみはすごく好きなのですが、アレルギー持ちなので買っても透明な袋に入れたまま家に飾っています。見たり抱きしめたりするのがすごく好きで、小学生の頃は自分で抱き枕を作って“まーちゃん”と名付けて、旅行にもわざわざ持って行ったりもしました。そこで置いてきちゃったのですが（笑）。

すごくショックだったのでホテルの人に言って郵送していただいたのですが、“まーちゃん”にキャラクターもののベストを着せていたので、郵送された時の品物の名前が「○○の黄色いベストを着た抱き枕」とついていて、思わず笑ってしまいました（笑）。

――「ECO」では過去にドラマCDも発売されていますが、もしそういった機会があった時にどういった掛け合いやシチュエーションを楽しみたいですか？

東山さん：声が付いているキャラクターはもちろんなのですが、せっかくこんなに可愛いキャラクターがたくさんいるのでみんなに声が付いたら女子校みたいで楽しいだろうなと思います。でも基本的にはプレイヤーと1対1で話すことが多いと思うので、ハーレムものが作れますね（笑）。

ハーレムものだったら水着回や温泉回があっていいですし、みんな可愛いけれど性格はバラバラなので、どなたが聴いても絶対にお気に入りの子が見つかるという、全員集合みたいなものがあったら面白そうだなと思います。

――お話に出た水着や温泉など、いろいろなシチュエーションを集めても面白そうですね。

東山さん：「俺のために戦うのはやめて！」みたいな主人公をめぐって戦うみたいなものとか、夢が膨らみますよね。

――「ECO」ではキャラクターの着せ替えが楽しめますが、プレイヤーとして遊んだ時にどういった格好をさせてみたいですか？

東山さん：私自身は、フェザーみたいながっつりロリータみたいな服装はあまりしなくて、ワンピースとかもそこまで私の柄じゃないんですよ。もともと“奈央坊”というアダ名がつくぐらいにボーイッシュなタイプなので、男の子みたいな服装にしたいですね。

――自分が普段しない格好にさせたいという人もいると思いますが、東山さんは自分の分身を作りたい感じなんですね。

東山さん：自分と違う自分というのはお芝居とかでいっぱいやっているので、あえてそういう欲求はアバターにはないかもしれないです。むしろ自分を投影させて、フェザーをはべらかせたいです（笑）。

――最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。

東山さん：お話いただくまで「ECO」は初めて目にするタイトルだと思っていたのですが、実は高校時代に「季刊デ・ジ・キャラット」という雑誌を読んでいまして、そこでイラストの模写をしていたのが「ECO」の女の子たちだったんですよ。

資料をいただいた時に「えらい可愛い」と思って、自分の琴線にすごく触れるものがあったので調べているうちに「私、ずっと前から出会っていたんだ」ということに気づきまして。その頃は声優ではなく普通のアニメファンだったんですけど、こんな昔からのご縁があって再び出会えたことにものすごく感謝していたので、演じさせていただいて光栄な気持ちでいっぱいでした。

ダークフェザーだけじゃなくてほかの女の子もすごく可愛いですし、ぜひCDを聴いていただいて、ゲームも楽しんでいただければいいと思いますので、よろしくお願いします。

――ありがとうございました。