NHN PlayArtがサービスを予定している「箱庭のフォルクローレ」で、執事シェルテのボイスを担当した石川界人さん、メイドアミーのボイスを担当した悠木碧さんへのインタビューをお届けする。
「箱庭のフォルクローレ」は、ハンゲーム上で新たにサービスが予定されている、PCブラウザ向けのシミュレーションRPG(iPhone版、Android版も開発中)。童話をテーマにしたファンタジー世界が舞台となり、白雪姫、シンデレラ、眠り姫、赤ずきんといった童話に登場するキャラクターを育成しながらゲームを進めていく。
本作の特徴の一つして、キャラクターの親密度に合わせてなにげない日常会話が発展するなど豊富なキャラクターボイスが実装されている。その中から今回は、プレイヤーのナビゲーター役として多くの場面で登場する執事シェルテ役の石川界人さん、メイドアミー役の悠木碧さんに、音声収録後の感想などを伺った。
執事シェルテ役・石川界人さんインタビュー
――収録を終えて、ユーザーさんに聴いてほしいポイントがあれば教えて下さい。
石川さん:見た目が犬っぽい感じなので(プレイヤーと)しばらく会えなかった時に拗ねた感じにしてみたりと、年齢不詳ということなので可愛いところがでればいいなと思って演らせていただきました。
――ゲームのボイス収録で気をつけていることがあればお聞かせください。
石川さん:なるべくトチらないようにというのを心がけています。あとは自分で「違うな」と思った時にはもう1テイクやらせていただくなど、キャラに合っていなければ、その場で直させてもらうような感じでやらせていただいています。ただ、ディレクターの方のディレクションが第一なので、そこにきちんと応えられるように努力しています。
――演じたキャラクターの印象をお聞かせください。
石川さん:設定をいただいた時に、意外と淡々としている、冷静というワードがあったのですが、台本を読みはじめてみると意外と可愛いところがあると思って、それを出していけたらなと思いました。
――収録した中でお気に入りのセリフはありますか?
石川さん:「ご主人様の盾となる」というセリフがありまして、身を挺してでもご主人様を守りぬくというのがカッコいいと思いましたし、キャラを表しているなと思いました。
――本作ではキャラとの親密度が上がるとセリフも変化するということですが、どのように演じ分けましたか?
石川さん:台本の段階でセリフ回しなどで親密度が上がるにつれて柔らかくなっていたので、特に差をつけようとは考えず徐々に仲良くなるという気持ちでやらせていただきました。
――「箱庭のフォルクローレ」は童話を題材としたオンラインゲームですが、石川さんが子どものころによく読んでいた童話はありますか?
石川さん:「うさぎとかめ」ですね。かめがコツコツと努力をしてゴールに辿り着くというのがすごくいいなと思って、好きになりました。
――もし「うさぎとかめ」がゲームに登場することになったら、うさぎとかめのどちらを演じてみたいですか?
石川さん:断然かめのほうが好きなんですが、演じてみたいのはうさぎですね。
――ゲームにはさまざまな童話上のお姫様たちが登場しますが、彼女にしたい童話上の人物はいますか?
石川さん:シンデレラがいいです。厳しい環境の中にいながらも耐えて、突発的ではありますけど報われるのがすごくいいなと思いますし、意地悪な姉にイジメられても耐えているその心の強さは惹かれます。
――いいお嫁さんになりそうですね(笑)。
石川さん:そうですね。家事、洗濯なんでもできそうです(笑)。
――本作はPC・スマートフォンの両対応が予定されていますが、普段スマートフォンでゲームを遊ばれたりしますか?
石川さん:単純なゲームが好きで、花札とかソリティアとか大富豪をやっています。
――本作のようなシミュレーションRPGはあまり遊ばれない感じでしょうか?
石川さん:どちらかと言うとアクション寄りですが、せっかく出演させていただいたのでこの機会にやらせていただきたいと思っています。
――本作に登場する童話のキャラクターは、全員に裏の顔があるという設定ですが、石川さん自身の裏の顔を言える範囲でお聞かせください。
石川さん:高校時代は演劇部に所属していまして、その時に演出をやらせていただいたのですが、その時は怖がられていたと思います。
人数が少なかったものでほかの作業と並行していて、僕の場合は調光作業をやりながら指示出しをするというかたちでやっていたのですが、調光室からだと遠いので声が届かなくて、必然的に大きな声になっていました。それが言葉遣いも相まって怖かったのではないかなと思います。怒ったら怒るよ、という感じで(笑)。
――石川さんは、今後の目標としてどんな声優を目指していきたいですか?
石川さん:この先もそうなんですが、お仕事ひとつひとつに真摯に向き合って、ちゃんと全力でやっていけたらと思います。学業のほうもありますので、そちらも手を抜かずに自己研鑚を怠らずにやっていけたらいいなと思います。
――このゲームをプレイされる方にメッセージをお願いします。
石川さん:シェルテというキャラをやらせていただきましたが、主人にとても従順で忠実で可愛いキャラですので、たまには拗ねさせたりしてみて、遊んでいただけたらと思います。
――ありがとうございました。
メイドアミー役・悠木碧さんインタビュー
――今回の役を演じる上で気をつけたことがあればお聞かせください。
悠木さん:設定の中に「おちょくる感じがかわいい」というのが書いてあったのとネコ耳の女の子だったので、ネコっぽい奔放さが出たらいいなと思ったので、全体的にポジティブに、テンポのいい感じになるように気をつけて演ってみました。やっぱりすごく可愛いキャラクターだったので、ドスの利いたところもありましたが、あくまでキュートに収まったらいいなという点にも気を配りました。
――アミーの第一印象をお聞かせください。
悠木さん:イラストを見た時はメイドさん然としているのかと思ったら、設定を読んでみたら非常に不真面目なメイドさんだったりして、台本を読んで「あ、なるほど」と思いました。基本サボることを考えている、ネコっぽいところのあるメイドさんという印象がありまして、どうやっていろいろな遊び要素を盛り込もうかを考えて、すごく楽しみにアフレコに来ました。
――収録したボイスの中で特に聴いてほしいところはありますか?
悠木さん:よく「冗談、冗談!」と言うのがアミーちゃんの口癖かなと思います。全体を通して非常にライトに楽しんでもらえればと思います。基本的にずっと人をからかっているのですが、たまに真剣に突っ込まれると非常に弱いところもあって、その慌てっぷりも可愛いなと思うので、そんなアミーちゃんを可愛がってもらえればと思います。
――お正月からクリスマスまで季節イベントのセリフをたくさん収録していましたが、その中で気に入ったものはありましたか?
悠木さん:どのセリフも大分遊び要素を詰め込ませていただいて楽しかったのですが、ハロウィンで狼男の人に「狼男のフリをしているのね」と言って突っ込んでいく様は、その先が気になったのであそこは全力で調子に乗ろうと思いました。アミーちゃんが人をおちょくっているうちにどんどん調子に乗ってしまう子なので、あそこは特に調子に乗れて楽しかったです(笑)。
――悠木さん自身が好きな季節イベントがあればお聞かせください。
悠木さん:アミーちゃんも“サボっていい週間”と言っていたのですが、ゴールデンウィークは大好きです。まだ学生なので、学校が休みになって一日の半分が空くだけで随分楽になりますし、二重に大事なことを頭のなかに入れて生活するよりは、仕事のことだけ考えていられるほうが楽しいという気がします。
――イラストを見た中で気になったキャラクターはいらっしゃいますか?
悠木さん:すごく書き込みが繊細で好みなイラストだと思ったのですが、一番デザイン的に好きなのは赤ずきんちゃんです。ずきんが可愛いというのと、個人的にバスケットに付いているボンボンがすごくポイント高くて、このバスケットすごく可愛いと思いました。この絵師さんが非常に小物にこだわって絵を描かれているので、よく見るとすごく楽しいことがいっぱいあって素敵だなと思います。
――「箱庭のフォルクローレ」は童話を題材としたオンラインゲームですが、悠木さんが子どものころによく読んでいた童話はありますか?
悠木さん:全然子どもの頃というわけではないのですが、「ゴムあたまポンたろう」という衝撃の絵本がありまして。頭がゴムでできたポンたろうが、山を飛び越えていく弾んでいくという話なのですが、すごくショッキングなんですよ(笑)。大人になってから読んで衝撃を受けました。
あとは「はらぺこあおむし」は何時まで経っても可愛いなと思います。ケーキやお菓子がたくさん出てくるところはいつもお腹がすいて。最近になって「はらぺこあおむし」のグッズがたくさん出始めて、「お、来たぞこれ、流行りが」と思ったりもしました(笑)。絵本はすごく好きだったので、よく読んでいた気がします。
――本作に登場する童話のキャラクターは、全員に裏の顔があるという設定ですが、悠木さん自身の裏の顔を言える範囲でお聞かせください。
悠木さん:私自身がわりと性格が定まらない…というと変な風に聞こえるかもしれませんが、例えばお家にいる時と仕事をしている時は全然違いますし、同い年の声優さんたちとお酒を飲んだりすると、テンションが2割増しくらいになって、とても声が大きくなります(笑)。それまでは聞き役になっているのですが、一度飲むと「そんなことはどうでもいい!飲もう!」となるのを21歳になって発見しました。
――お酒はお好きなんですか?
悠木さん:お酒の苦いのは苦手ですし、全然強くないのですぐに酔ってしまうのですが、酔った時の何も考えなくていいあの感覚が好きです(笑)。
――本作のようなシミュレーションRPGはコツコツと進めていくゲームになっていますが、悠木さん自身が普段、もしくは過去にコツコツとやり続けられたことはありますか?
悠木さん:オンラインゲームをやっていた時は、月額の課金というのがどうしてもできなくて。高校生だったので、両親に怒られるじゃないですか。なので高校の帰りに友達と一緒にネットカフェに行って、2人で一日500円チケットを買って、プレイしていました。
――それ、月額よりお金かかるんじゃないんですか?(笑)
悠木さん:そうなんですよね! あとお昼ご飯代に500円もらっていたので、お昼を安くすませて…という感じでやりくりしていましたね。お母さんが「お弁当を作らない代わりに500円あげるから、これでお昼を買いなさい」と言われていたのですが、自分でおにぎりを握って500円をもらって、という感じでコツコツやっていましたね(笑)。
――このゲームをプレイされる方にメッセージをお願いします。
悠木さん:ちょっとずつ毒要素がありながらもキュートな女の子たちがたくさん出てきて、それが非常に童話らしいと思います。アミーちゃんも可愛い顔して言うことが辛辣だったり、ぐうたらが大好きだったりとダークネスな部分もあるのですが、それをひっくるめて愛してくれる懐の深いみなさまだと信じているので(笑)、どうぞよろしくお願いします。
――ありがとうございました。
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