カードバトルRPGと壮大なストーリーが融合した「創星紀アステルゲート」プレイレポートをお届け

ベクターが11月よりサービスを開始予定の「創星紀アステルゲート」は、中国のShanghai Tong Shi Network Technology Co., Ltd.が開発したブラウザカードバトルRPGだ。今回、本作の序盤をプレイすることができたので、その体験レポートを紹介しよう。

「創星紀アステルゲート」は、巨大な「航宙要塞アグライア号」を舞台に、13才の少年少女たちと、地球外生命「Xファクター」によって侵食された人々との戦いを描いたブラウザカードバトルRPGだ。開発は中国のShanghai Tong Shi Network Technology Co., Ltd.だが、日本で活躍中の有名イラストレーターが多数参画している点も特徴で、日本のユーザーが親しみやすいデザインのカードが用意されている。

今回、サービスの開始に先駆け、本作の序盤をプレイすることができたので、基本システムやゲームの流れを中心に紹介していこう。

バトルではカードの組み合わせ&必殺技のタイミングが重要

ゲームを開始すると、まずはプレイヤーキャラクターと、アドバイザーを務める「サポーター」を選択することになる。プレイヤーキャラクターは、「ミーナ・セイバー」「エレン・ナックル」「ルル・ファ」の3人、サポーターは11才の少女「エル・ツー」や、上級クラスのリーダー「トウェルブ」など個性豊かな5人のキャラクターが揃っていた。

プレイヤーキャラクターは、誰を選んでも基本的な能力に変わりはない。しかし、後で紹介する「必殺技」で流れるムービーはそれぞれ違うので、その点は注意してほしい。サポーターに関しては、ビジュアル面の好みで選択して問題ない。

また、このタイミングで本作のオープニングムービーが流れる。壮大な世界観の一端が垣間見える映像や、ニコニコ動画を中心に活躍中の秋赤音さんが歌う主題歌など、見どころ満載のムービーとなっているので、こちらもしっかりとチェックしてほしい。

キャラクター選択が終了したら、次は早速メインモードである「航宙要塞アグライア号」の探索に繰り出そう。ここでは、「星海学院」や居住空間の「シティ」といったさまざまなスポットに足を踏み入れ、敵である感染者との戦闘を行う。戦闘はあらかじめデッキに組んでおいたカードがカギを握っていて、組み合わせ次第で多彩な連携スキルが発生する。一見弱そうに感じるカードでも、組み合わせによっては思わぬ力を発揮するかもしれないので、無駄に売却せずに1枚保存しておくことをおすすめしたい。

バトルの際に注目して欲しいのが、画面右下の「SUPER」というゲージ。このゲージが100%に達すると、プレイヤーキャラクターの必殺技が自動で発動するのだ。どのキャラクターの必殺技も非常に強力なので、なかなか倒せない感染者に遭遇したときは、ゲージを80~90%あたりまで溜めてから挑戦するのもあり。ゲージはプレイヤーのターンが回るごとに5%ずつ上がっていくので、計算もしやすいだろう。

筆者が選択した「ミーナ・セイバー」の必殺技は、愛剣デュアルキャリバーで敵を一刀両断する「クロスセイバー!」。専用のアニメーションムービーは一見の価値ありだ。もちろん、他のプレイヤーキャラクターにも必殺技のムービーが用意されている。

筆者が体験プレイをした限りでは遭遇しなかったが、感染者を殲滅すると、稀に「暴走」状態になることがあるそうだ。暴走した感染者は、通常よりもはるかに強大な力を持っているので、他プレイヤーと協力しながら戦うことがポイント。他プレイヤーとの協力は、メイン画面の下部分に表示されている「BOSS」から、いつでも行うことが可能。

一方、他プレイヤーに助けを求めることができない「捕獲者」というものも存在する。捕獲者はいつ襲ってくるかわからないので、常に万全の状態で戦闘に臨みたいところ。とはいえ、仮に負けてもペナルティはないうえ、すぐさま再挑戦することも可能。強力な敵にも恐れず、どんどん挑戦していくことが本作のプレイスタイルといえるだろう。

そして探索を進めると、経験値が手に入り、一定数獲得すれば、プレイヤーキャラクターのレベルが上昇。キャラクターのレベルが上がると、デッキの総コスト数や、探索の際に必要となるAPの上限が増加する。

さらに、レベルが10上がるごとにデッキに設置するカードの枚数も増える。当然ながら、デッキの枚数が増えればHPやATK(攻撃力)が格段に増し、攻略が楽になるので、まずはレベル10程度を目標にプレイするといい。ちなみに筆者が体験したところ、約1時間でレベル10に到達できた。レベル上げの作業に苦労する、といったケースも無さそうだ。

なお、カードの種類が多すぎて良いデッキが組めない…という人のために、自動選択機能も搭載されている。自動選択機能を使えば瞬時に最大ATKのデッキを組んでくれるが、時にはATKが高い代わりに、HPは低い組み合わせになってしまうことも。連携スキルも考慮されないので、より高いレベルのデッキを組むためには、やはりプレイヤー自身の試行錯誤が大切だ。

クオリティの高いストーリーにも注目

本作の大きな魅力であるストーリーだが、こちらは探索とは切り離され、単独で楽しめるようになっている。画面右側に用意された「物語」のアイコンから、いつでもすぐに本格的なスペースオペラを堪能できるのだ。物語はクリックして会話を読み進める、一般的なノベルゲームと同じシステム。プレイヤーのレベルによって新たなストーリーが解放される仕組みのため、探索と連動して、こちらも定期的にチェックしていこう。

あらすじは冒頭でも軽く触れたが、地球外生命「Xファクター」によって絶滅の危機に瀕した人類が、巨大な航宙要塞アグライアへと逃げ延び、第二の母星を求めて今も果てしない旅を続ける…という内容。しかし、「Xファクター」はアグライアにも侵入をはじめ、乗組員であるプレイヤーキャラクターたちは、戦いに身を投じていく。

筆者は序盤しかプレイできなかったものの、設定はかなり練りこまれており、SFが好きな人であれば、すぐに惹き込まれるのではないだろうか。

サービス開始時点でも相当なボリュームを誇っているが、運営スタッフによると、ストーリーは今後も追加されていくとのこと。ちなみにストーリーは章仕立てになっており、各章は約10話前後で区切られている。1話は10分前後で読めるので、テンポよくサクサク進められる印象だ。

また、ストーリーの要所では敵との戦闘の突入する場面もある。探索で遭遇する敵に比べると弱いが、万全の準備をしておけば、よりスムーズに読み進められるだろう。

多彩なイラストレーター陣が描くカードの数々

カードバトルRPGといえば、収録されたカードのデザインも注目ポイントのひとつだが、本作には多数の有名イラストレーター(空中幼彩氏、志緒野博氏、秋 赤音氏、Nidy-2D-氏、しろきつね氏等(順不同))がデザインを担当し、ゲームを彩っている。描かれているデザインは、少年少女はもちろんのこと、かわいい小動物のようなマスコットキャラクターから、巨大なロボットまで多彩に用意されている。すべてのキャラクターに細かい設定があり、中には暗い過去や、一風変わったエピソードを持っているものもいるので、デザインや能力だけでなく、こちらもぜひチェックしてほしい。

空中幼彩氏「ドロシー」 志緒野博氏「マルテナ」
秋 赤音氏「ガイディ」 Nidy-2D-氏「イリス」
しろきつね氏「アリタ」

入手方法は課金をしてのカード召喚以外にも、探索やイベントの報酬など、さまざまなケースがある。また、ゲームを進めていると時折、無料でカード召喚を行える「召喚券」を獲得することもある。召喚券でも充分強力なカードが出てくるので、手に入れたシアは積極的に挑戦してみよう。

そのほか、カードを合成して強化するシステムも実装されている。違うデザインのカードでも合成すれば徐々に強化されていくが、同じカードでの合成を繰り返せば、能力の向上以外にデザインが変化することもある。

正統派のカードバトルRPGとスペースオペラが高いレベルで融合

基本的なシステムに関しては既存のカードバトルRPGと変わらないため、多くの人がすぐに楽しめるであろう本作。一方で、これまでのブラウザゲームではなかなか体験できなかった壮大なストーリーは確かな魅力だ。また、カードのクオリティや収録枚数も国産タイトルに引けを取らない内容となっている。

さらに、今回はテストサーバーでのプレイだったので体験できなかったが、他プレイヤーとの対戦も、もちろん可能だ。こちらは対戦相手の検索機能が充実しており、ランキング上位のプレイヤーに挑むことも、以前負けてしまった相手に再挑戦することも難なくできる。なお、11月11日(月)の15時から開始予定のオープンβテストでは、超激レア★6カード「プーピル」を掛けたランキングイベントも実施予定とのこと。詳細はオープンβテスト当日を待とう。ここまで紹介してきた部分を含め、全体的に丁寧に作り込まれているゲームなので、気になった人は遊んでみてはいかがだろうか。

創星紀アステルゲートサービス終了

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