「幻想戦姫」オープンβテスト開始に先駆けプレイレポートをお届け―リアルタイムバトルが楽しめる戦略シミュレーション

USERJOY JAPANが2013年11月15日よりオープンβテストを開始する「幻想戦姫」をいち早くプレイする機会が得られたので、テスト開始に先駆けてそのレポートをお届けする。

本作は、日本の高天原、中国の蓬莱、インドの須弥山を中心にとした“おとぎ”の世界が舞台となっているブラウザ型シミュレーションゲーム。神々や伝説上の物語をモチーフにした“戦姫”と呼ばれるキャラクターが多数登場し、戦姫たちを召喚・育成しながら物語を進めていくこととなる。

ゲームの基本はバトルをこなして経験値や“霊玉”と呼ばれるポイントを貯め、戦姫を召喚したり、育成していくといった流れ。バトルはリアルタイムで進行していき、時間経過によって回復する“魂”というコストを消費して戦姫の配属神兵を呼び出し、ステージ左端にいる相手のボスキャラクターを倒すことが目的。ジャンルは“戦略シミュレーション”となっているが、システム的にはディフェンスゲームに近い印象だ。

本レポートでは、バトルの詳細を始め、戦姫の育成でできることなど、各システムを解説していこう。なお、お約束ながらプレイしたのは開発中のものだったため、一部内容が変更となる可能性や、スクリーンショットに翻訳前のテキストが残っているが、その点はご了承いただきたい。

リアルタイムに進行するバトルシステム

まずはゲームを進める上で欠かせないバトルについて。先述の通り、バトルはコストが溜まったら戦姫の配属神兵を進撃させ、敵を攻めていくことが基本となる。神兵を呼び出すと自動で敵に向かって進軍していくのだが、進軍するルートは3ライン存在する。

これらは、事前の部隊編制で設定できる戦姫のポジション「大将」「右神将」「左神将」に対応している。実際にプレイすれば一発で分かるのだが、言葉だけではイメージしづらいので、各ポジションと進軍ラインの対応については、下の画像を見ていただきたい。

一般的なディフェンスゲームでは左側が自軍になるが、本作では逆の配置になっているのが独特。

このように各ライン上で神兵たちが戦い、画面端にいる戦姫のところまでたどり着くことでユニットに直接攻撃できるようになる。そのため、敵兵士のいないラインに戦力を投入すれば一気に相手を攻め込める反面、敵兵士に攻撃されてピンチになってしまうので、うまく戦力を分配させることがポイントだ。

神兵を進軍させるコスト“魂”は、後述する「工房」によって回復速度を底上げできるほか、戦闘中に一定以上の魂を消費することで「魂レベル」を上げれば、その戦闘中のみ、魂の回復速度と最大保有量をアップさせることができる。どのラインに神兵を送りだし、魂レベルをどのタイミングでどれだけ上昇させるかなど、リアルタイムに進行する中でいろいろと考えながらプレイするのがバトルにおける楽しみのひとつ。

比較的高いコストが必要になるが、左右の神将を直接進軍させることもできる。神将は非常に強力なので、敵兵士にはそうそう負けることはないが、進軍させた後はそのラインで神兵を召喚できないといったデメリットもある。

画面右下のユニットが青く光っており、なおかつ発動条件を満たしていると、そのキャラクターが持つ特技を使うことができる。

バトル終了時には経過時間などによってD~Sまでのランクで評価され、もちろん評価が高い方が獲得できる“霊玉”や経験値が多くなるので、敵ユニットの左右を倒してしまったあとは神将を進軍させ、ササッと勝利するという手段もアリだ。

リザルト画面では、大将に設定したキャラクターがランクに応じたコメントをしてくれる。

戦姫の獲得と強化、次の戦闘への準備も忘れずに

戦姫の強化

ステージをクリアして霊玉や経験値を貯めたら、戦姫の召喚やレベルアップを行ってこう。レベルアップの方法はいたって簡単。画面左のメニューにある「強化」をクリックして強化画面に移動し、あとはレベルを上げたい戦姫を選び「強化」もしくは「最大強化」を選択するだけ。

獲得した経験値は全キャラクター共通で使用できるので、強い戦姫でステージをクリアしてから経験値を稼ぎ、あとから手に入った戦姫を一気に強化するといったことも可能だ。ただし、レベルアップするのには待機時間が発生する。

1レベル上げると待機時間が5分増え、60分に到達した時点で、レベルアップができなくなる。ゲームプレイにはほとんど支障はないのだが、貯めた経験値を一気に消費するとしばらくレベルアップが行えなくなる可能性もあるので、こまめにレベルアップしておくのがいいだろう。

召喚で新たな戦姫を入手

続いては戦姫の召喚について。こちらも特別難しいことはなく、ステージクリアなどで貯めた霊玉を使うことで戦姫を召喚し、仲間に加えることができる。戦姫の召喚は霊玉だけでなく、ステージをフレンドと協力してクリアすることで手に入る「絆心」や、課金でチャージした通貨「金幣」でも行える。

ページ送りなど、UI部分は慣れるまでちょっとクセがあるように感じる。

また、戦姫にはランクが存在し、「兵」「将」「帥」の順に強くなっていく。霊玉よりも絆心、絆心よりも金幣の方がランクの高い戦姫が出やすくなっているが、この辺りはブラウザゲームでお馴染みの仕様で、同社の「少女兵器Web」「燐光のレムリア」と同じようなイメージを持ってもらえれば問題ない。

戦姫は、本作の舞台設定どおり神様をモチーフにしたキャラクターが多く、そのグラフィックも見どころ。USERJOY JAPANと本作の開発元であるFun Yoursと言えば、キャラクターの可愛さが大きな魅力と言っても過言ではないが、本作では現在運営されているタイトルとは異なったデザインになっているので、今後を含めてキャラクターのビジュアルも注目ポイントとなってくるだろう。

召喚する祭壇ごとにどの戦姫が出現するかの一覧をチェックできる。

戦姫のランクアップや有効活用法

同じ戦姫が複数いれば、ベースとなる戦姫と同等ランク以上のものを素材にすることで、ランクアップをさせることも可能だ。これには複数の戦姫のほか、霊玉も必要となる。ゲーム序盤では決して安くない金額設定だが、ゲームをプレイしていれば、お気に入りの戦姫のランクを上げられるのは嬉しい要素だろう。

逆に不要な戦姫がたくさん集まったら、離別してしまう代わりに霊玉を獲得したり、「変換」して経験値にすることも可能だ。変換する場合は霊玉を消費するが、こっちは少額で行えるので、現状で経験値と霊玉のどちらが欲しいかによって決めてしまうといい。

変換の費用は戦姫のランクによって異なる。兵ランクの戦姫がたくさん集まっていたら、経験値か霊玉に変えておこう。

なお、霊玉や絆心などのポイントは、「成就」をクリアすることでも獲得できる。これはクエストのようなもので、特定の条件を満たすと報酬が得られるというもの。特に受注する必要なく、序盤の目標は、ゲームを進めていれば自然と達成できる内容がほとんどだ。

霊玉を使って工房への投資や探索も

獲得した霊玉は、戦姫の召喚のほかに、もうひとつ大きな使い道がある。バトルの説明で少し触れた「工房」では、霊玉を投資することで、戦闘中における魂の回復速度上昇や、ステージクリア時の霊玉獲得量アップなど、さまざまな恩恵を受けられるようになる。

工房での能力開発には一定の条件を満たす必要があるものも存在するが、神兵の能力を底上げする効果もあったりするので、ゲーム中盤以降は戦姫の強化だけでなく、工房への投資も重要となってくるだろう。

ほかにも、高額ではないが霊玉を消費することで、部隊編制に組み込んでいない戦姫を探索に出すことも可能。探索では経験値やアイテムを獲得することがあるので、霊玉と戦姫の数に余裕があるなら、こちらも忘れずに実行しておくといい。

探索は戻ってくるまで時間が掛かるので、長時間離れる際に出しておくと効果的。

自動戦闘など気軽に遊べるブラウザゲーム向けのシステムも

さて、ブラウザゲームと言えばお手軽さや自動戦闘などによる遊びやすさをウリにすることも多いが、本作にも自動戦闘が存在する。一度クリアしたステージは「修練」をオンにすることで、自動で戦闘を行ってくれる。

ステージ選択の際に「修練」のオン・オフが選択できる。

この自動戦闘では、毎回ステージの画面に移行することはなく、一定時間ごとに選択したステージに必要な行動力を消費して、そのステージで獲得できる霊玉や経験値の70%を獲得することができる。

単に戦闘が面倒でシステム任せに…という訳ではなく、学校や仕事で外出する前に自動戦闘を開始し、そのままブラウザを立ち上げっぱなしにしておけば、プレイできない間の行動力も有効活用できるといった寸法だ。

自動戦闘中も、3分ごとに行動力が1ずつ回復していくので、思いのほか長く戦わせることができる。

今回のテストプレイはクローズドな環境であったため、プレイヤー同士の交流や、PvP要素の「合戦」は体験できなかったが、11月15日からオープンβテストが開始となる。気になった方は、コミュニティや対人要素のチェックを含め、テストに参加してみてはいかがだろうか。

幻想戦姫サービス終了

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