「グラナド・エスパダ」インフィニティアップデートの発表が行われたニコニコ生放送の内容をお届け―グラシエルロ編のボイスドラマやgaQdanによる作業用BGMも

ハンビットユビキタスエンターテインメントは12月3日、ニコニコ生放送にて「グラナド・エスパダ」の展開に関する番組を放送し、12月4日に実装される大型アップデートや今後の方針についての発表を行った。

番組ではまず、MCを務める声優の檜山修之さんと綾里まるさんが登場。放送ではCGによって「グラナド・エスパダ」の世界にいるようなシチュエーションが再現されているのだが、現場は6畳ぐらいの狭い場所で、背景は緑一色という暴露話からスタート。

檜山修之さん(右)と綾里まるさん(左)

さらに、檜山さんはこれで「グラナド・エスパダ」のイベント出演は3回目となるのだが、すべてMCやゲストとしての登場であり、「今回放送されるボイスドラマで初めて“声優”として参加しました」とコメント。自身が声を当てたキャラクターがいないのに、イベントだけは出ているという境遇をネタにした話など、開幕から面白トークをさく裂させた。

この後は早速、檜山さんが無事に声優として参加できた、ユーザー執筆シナリオによるボイスドラマ「グラシエルロ編」が公開されることに。内容は、グラシエルロが街でいじめっ子集団を見かけ、それを止めに入るところからスタート。大人が止めに来たことで子供たちは逃げていくが、「強いものが弱いものをいじめて何が悪い」という子供が一人だけ残り、彼に自分の過去を語る形で回想に…。

ボイスドラマ開始前には、予習としてグラシエルロのキャラ紹介や、舞台となる町並みの紹介も行われた。

グラシエルロがコインブラの街で起こしてしまったエポリテ、カミユ兄妹との出来事や、謎の老人(プリッツ)のもとで修行したことが描かれ、修行が終わり風の章を伝授されたところまで話し終えると、当の子供は居眠り。それに釣られて寝てしまうグラシエルロだったが、突如上がった女性の悲鳴で目を覚ます。チンピラに絡まれている女性を無事に助けるが、その人物はカミユで…。

と、結末は触れずにおくが、グラシエルロ編のボイスドラマは公式サイトにて無料配信される予定なので、そちらでチェックしてみてほしい。なお、グラシエルロ編のほかにも、寺島拓篤さんや甲斐田裕子さんたちが出演するイオン編のボイスドラマも、公式サイトで一ヶ月限定の無料配信が行われる予定だ。

ボイスドラマ上映後は、オーケストラ演奏…ではなく、作業用BGM公開のコーナーに。これまでのイベントでは、gaQdan(がくだん)による生演奏が楽しめていたが、今回は久保田修氏とTaQ氏、gaQdanのメンバーたちが全力をもって収録した、“作業用BGM”が流されることに。

久保田氏からは視聴者に向けて「この曲を聞けば作業を忘れてしまい、今まで何をしていたか思い出すもうひとつの作業が発生してしまうでしょう」とのメッセージも寄せられており、「作業用BGMに挑戦」と称しつつも作業させる気のない、視聴者を聴き入らせる本気の楽曲を聞くことができた。

番組では「il segreto」「Vamos Bravo」「A Witch on a diet」「Odyssey」「Celestia」「Watersky」の曲が流れたが、これらは後日リマスターして、ニコニコ動画にアップロードされる予定となっている。番組で流れたバーションはその場限りのものとなってしまうが、リマスター版が聴ける日を楽しみにしておこう。なお、配信日などの詳細については公式サイトにて発表とのこと。

楽曲が流れている間は、さまざまなビジュアルがスライドショーのように展開していった。
中にはこの後の発表にもある新キャラのバトルシーンも。

さて、この後はお待ちかねのアップデート情報のコーナー。日本運営プロデューサーの中尾圭吾氏が登場し、「グラナド・エスパダ インフィニティ」と名を変えて展開するにあたってのコンセプトを発表した。

コンセプト1:拡張最優先のアップデートスタイルへ

これまで開発陣は、ユーザーが一番求めているのは調整だろうと考え、そこに全力投球していたが、実際には「新しいものを遊びたい」気持ちが多かった様子。そのため、今後は新しいコンテンツの開発に注力していくというものだ。

その一つとして、バハマル地域に「神人の森:EPISODE1」が実装される。「神人とは何か」というストーリーが描かれるほか、シエラ・ローズ(CV:東山奈央)が新規編入キャラクターとして登場することも判明。

また、このマップはプレイ体感を重視して開発したようで、短い周期で変化が起きたり、複数のユニークボスが登場するといった内容が待ち受けているようだ。さらに、“最狂”と銘打たれたルーインクルーガーというレイドボスも存在する。

今回、アクセサリーを皮切りにさまざまな装備が実装されるというので、それらが手に入るのかも気になるところ。バハマルアップデートは前後編の2回に分けて行われ、後編では新ミッションも登場するとのこと。

なお、新キャラクターの実装についてだが、これまで義務のようになっていた月一での実装を取りやめ、一定のクオリティを保っていると判断してから実装される方針になるという。見た目だけでなく、技もオリジナルデザインのものを追求するとしているので、プレイ感覚の面でも注目となりそうだ。

テーマ2:FAKE MORPGに終わりを告げる

本作は“MMORPG”だが、インスタンスダンジョンオンリーのような現状は、MMORPGであることを否定しているとし、フィールドとミッションのどちらで遊ぶか、ユーザーが自由に選択できる環境を構築していくという。

そのための施策として、自由な遊びの核となる製造システムが一新される。具体的には+5以上の入手確率を大幅に上昇させることで、繰り返しアイテムを製造する楽しさを求めていくとのこと。

もちろんフィールドにも手が入れられ、レベル帯に合った報酬設計と、上位ユーザーには新ブリスティアやバハマルでの狩りが楽しめることをポリシーにリニューアルされる。ミッションも従来通り短時間で楽しめることは変えず、より良い存在となるよう難易度と報酬の再調整が行われる。コンセプト発表の際に、調整よりも新しい遊びに注力するとあったが、今回のフィールドやミッションのリニューアルだけでなく、今後も調整は続けていくという。

ほかにも、“強くなることに意味がある”をコンセプトに、ワールドクロスPvPもリニューアルされる。今までは稼ぎの選択肢に入らなかったPvPだが、ここでもアイテムが稼げるようになるようだ。

テーマ3:時代に合わない強制課金の終了

強化品が課金でしか手に入らず、半ば強制に近い課金の状態であると現状を話す中尾氏。この状況を取りやめるため、装備強化もゲームプレイの一環と捉え、装備品を鍛えるのに必要となるアイテムをレアアイテム報酬として設定し、ゲームプレイで獲得できるようにするという。

例えば、+8消失防止剤は超レアアイテムとして定義され、ゲームプレイの中でも特にレアなものとして獲得を目指すか、ガチャのラインナップのひとつに用意され、どちらからでも獲得のチャンスがある、という形だ。ガチャ専用装備も撤廃され、ゲーム内の高価値なレアアイテムとして定義されるが、性能に見合った装備を獲得するには、気合の入ったゲームプレイが必要になるようだ。

今までのレアリティは維持していくというので、これまで課金によって装備を整えてきた人も安心だろう。この方針で目指すところは、課金ユーザーと無課金ユーザーどちらかに寄せたものではなく、「課金後にやることがなくなってしまう」ことを改善するためであり、どのユーザーでも楽しくなるのではと話していた。

有料課金キャラクターもポリシーを改め、実装から三カ月後にFESOショップに追加される。課金してすぐプレイするか、それともFESOを貯めて無課金で購入するか、どちらかを選べる形となるだろう。

テーマ4:運営をユーザーが選択する時代へ

4つ目のテーマで、中尾氏は「7年運営してきましたが、やはり運営は(ユーザーの求めるものと)ズレてしまう」とぶっちゃける。過去にもユーザーからの意見を募集する体制を取ったこともあるが、今回はそれとは違い、まず開発陣がアップデート案をいくつか考え、その中からユーザーに選んでもらう形になるという。

これにより、運営の押しつけでもユーザーの言いなりでもなく、開発・運営側とユーザー側、両方の意見が混ざり合い「いい地点に折り合いがつくのでは」と考えているようだ。なお、匿名での投票で偏ったりしないよう、新システムも用意されている。詳細については不明だが、恐らくプレイヤー限定で提示案を選択できる、などの形になるのだろう。

ほかにも、報酬がメインのような状況になっていたイベントを取りやめ、純粋に遊びを追求したイベントを用意していくとも話していたので、この辺りの続報も見逃せないところ。

さて、肝心のアップデート日程については「インフィニティ」アップデートは三部構成が予定されており、まずは本日12月4日に第1回目が行われる。このタイミングではフィールドの全面リニューアルと、バハマルアップデートの前編が実装される。

そして12月末には、ミッションとPvPのリニューアルが待っている。難易度に見合わない報酬が見直されるほか、+8消失防止剤も上位ミッションに入れていくというので、コンセプト発表もあったフィールドとミッションの選択の自由度がこのタイミングで大きく変わりそうだ。

そして来年、2014年1月にはバハマルアップデートの後半と、アップデート選択システムが実装される。これ以降、インフィニティの先は新しい概念のコンテンツも計画されている。アップデートの選択システムが入った後なので、どのようなゲームに進化していくのか、大きな期待が寄せられるところだろう。

ここまでアップデート内容をお伝えしてきたが、すでにプレイしている人だけでなく、新規ユーザーや休眠ユーザーに向けた特典も用意されている。こちらの詳細は後日紹介する予定だ。

アップデート発表後は、 MCの二人が再度登場し、お楽しみコーナーが展開。本作の楽曲「odyssey」がカラオケの鉄人限定で配信されるため、楽曲中でも歌われている外国語っぽく聞こえる“ハナモゲラ語”へ挑戦してみようという企画が待っていた。

生放送でチャレンジというわけではないのだが、ゲストとして登場したUp’s Infinityの荻野耀子さんが事前に挑戦した際の映像が公開された。1時間みっちり練習して挑んだようだが、「VTRを見て恥ずかしくなりました」と本人が言うほど上手くいかない難易度のようだ。

荻野耀子さん(中央)

ただVTRでは、イベントで実際に歌っているl’emilia(レミリア)の二人にお手本を見せてもらう場面も収録されていた。アドバイスを求める荻野さんに、レイニーさんが「水をたくさん飲めばいい」「野菜をたくさん食べよう」など、檜山さんが思わず「お酒入ってるでしょ?」とツッコミを入れてしまう返答ばかりしていたが、いざ歌ってみると、その歌唱力はさすがの一言。

思わず二人の声に聴き入った人も多そうだが、企画の本筋は、この楽曲を“歌ってみた”ものをユーザーから募集するという内容だ。指定のタグ「ハナモゲラ歌ってみた」を付けてニコニコ動画へ投稿すると、優勝者には賞金10万円と、「グラナド・エスパダ」ライブショーのボーカルとしてオファーする副賞が贈られるというもの。

開催期間は12月4日から1月29日までの予定となっており、こちらも公式サイトにて詳細が発表となる。番組で発表があったもののうち、公式サイトにて続報が出るものも多いので、サイトの更新をこまめにチェックしてみるといいだろう。

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