12月18日実装の採掘基地防衛戦の情報も―PS/PS Vita「ファンタシースターオンライン2」オフラインイベント「アークス X’masパーティー」をレポート

セガは12月14日、PC/PS Vitaにてサービスしている「ファンタシースターオンライン2」のオフラインイベント「アークス X’masパーティー」を開催し、今後の展開発表などを行った。

本イベントは二部構成となっており、前半は12月18日配信の12人用クエスト「採掘基地防衛戦」の先行体験会が、後半は「PSO2放送局」の公開生放送が行われた。

放送局は声優の会一太郎さんと榎本温子さん、開発陣からはシリーズプロデューサーの酒井智史氏、シリーズディレクターの木村裕也氏、PS Vita版「PSO2」ディレクターの菅沼裕氏を招き、この5人をメインに進行していった。放送局長である桃井はるこさんは、残念ながら前々から入っていた仕事の予定で参加できず、今回は会さんがMCを務めることに。

(左から)菅沼裕氏、榎本温子さん、酒井智史氏、会一太郎さん、木村裕也氏
クリスマスパーティーということで、みな仮装しての参加だった。

開幕から会さんに、「かけましてをやってほしい」と話が振られると、MCを任されていっぱいいっぱいの様子ながら、「クリスマスとかけまして、スキルを振るととく。その心は、どちらにもツリーがつきものです」と、上手いネタで会場を盛り上げた。

放送局も本番に入り、まずはアンケート企画として、イベント当日に行われる緊急クエストに関するアンケートが取られた。対象のクエストは「氷上のメリークリスマス」「闇のゆりかご」の二択で、会場では闇のゆりかごが多かったものの、ニコニコ生放送のアンケートでは、僅差ながらも約53%で氷上のメリークリスマスが半数以上を獲得。

レアドロップ倍率+100%という特典も付いていたが、出演者側もユーザー側も慣れたもの、声を揃えて「からの?」と報酬をねだり、経験値も+100%付くこととなった。さらにクリスマスということで、木村氏からは、この後のコーナーでプレイする採掘基地防衛戦で「会さんがノーペロなら200%にします」と追加報酬の話が飛び出した。

続いては、番組にも出演している声優陣3人がセガを訪れ、ロビーアクションを撮影しようという視聴者参加型企画のムービーが公開された。モーションキャプチャー用のスーツを着た会さんがバク転をしている姿もあり、会場からは「おおっ!」との歓声も上がったが、うまく撮れているかの問題もあり、実際に使えるかはまだ確定ではないという。

今回の放送では収録内容のすべては公開されず、続きは次回の放送で公開されるというので、そちらを楽しみに待とう。なお、このモーションは2014年の春、桜が咲く頃か、遅くともこいのぼりが登るまでには実装したいとのこと。

この後はアップデート情報局のコーナーへ。12月中旬より順次実施予定のアップデート「創るものと護るもの」のムービーが公開された。冬らしいものとして、新チームルームの凍土拠点が登場する。ここには滑り台や隠し通路といったギミックが入っているほか、ラッピーの雪像があったりと見どころの多い場所になりそうだ。

ACスクラッチ「ハッピーニューイヤーパーティー」には、振袖を始め、ミクミコセットや新カラーの巫女コスチュームなど、正月にちなんだものが追加される。武器迷彩も正月の時期に合わせたものが用意されているほか、射手座をテーマにしたものも。

ストーリーのEP2第4章「滄海の底に、震える」では、カブラカンが再登場するほか、テオドールの姿も。テオドールは少し風貌が変わっており、ニューマンだったはずの彼が…?というところが見どころになるようだ。マターボードの報酬にも新たなアイテムが追加される。

正月にちなんだものが多く用意されているが、1月1日の0時ちょうどには、リアルタイムにロビーが切り替わるという。ACスクラッチも同じタイミングからの配信となり、キャストの場合はレッグ、アーム、ボディ、ヘッドの4つセットで500ACと、2週間限定ながら福袋のような感じで販売されるリバイバルスクラッチも用意されている。

発表がひと段落したところで、みんなで採掘基地防衛戦をプレイすることに。ここでは助っ人として、EP2開発ディレクターの中村圭介氏が登場。中村氏は現場を取り仕切っており、シリーズディレクターの木村氏が年間計画を立てたり全体を見るのに対し、その内容に対して現場とやり取りをして実現していく立場だという。

出演者6人に加え、来場者から6人を選び計12名で防衛戦をプレイ。

さて、ここで採掘基地防衛戦について説明しておこう。これは4人パーティー×3の計12人で挑戦できるもので、緊急ミッションで登場するダークファルス・エルダー戦のようなイメージ。

ただし、内容はダークファルス戦とは異なり、ウェーブごとにダーカーの集団が攻めてくる中、3つある拠点の塔を守ることが目的。塔がひとつでも残っていればクリアとなるが、ウェーブが進むごとに敵の数が多くなったり強くなったり、時にはボスクラスのダーカーも登場したりと、少しずつ戦いが苛烈になっていく。

単に戦って守りきるだけでなく、フィールドには正結晶と呼ばれるアイテムが散らばっており、これを集めてポイントを稼ぐと、銃座を要請したり拠点のHPを回復したりと、さまざまな機能を活用することができる。

報酬には影響しないものの、ウェーブごとにはプレイヤーの成績が上位3名と自分の分だけ表示される。これはエネミーへのファーストアタックとラストアタック、正結晶の獲得、ムーンアトマイザーなどで仲間を復活させることなどで貢献度が上がる仕組みになっているので、自分がどれだけ動けたのかなどの目安になるだろう。

正結晶を集めて獲得したポイントは、各種機能を使っても消費されない。
ひとりで起動できる回数に制限があったりするので、状況を見つつみんなで協力して機能を活用しよう。

放送でのプレイは、緊急予告の報酬がかかっていることもあり、会さんのカメラが映し出された。ウォークライで敵視を集めて活躍する場面では拍手が沸き、HPが残り1になると「逃げて!」と声が上がったりと、見ている側も盛り上がるプレイだった。

ポイントも序盤は下から数えた方が早い順位だったものの、特に終盤は銃座を呼び出しボスに当てて一気にダメージを稼いだりと、獅子奮迅の活躍。ピンチの場面はあったが、一度も倒されることなく、ユーザーの期待にも応えていた。

なお、クリア後にドロップする巨大な箱からは赤箱、つまりレア装備が多数出ていることも確認できた。筆者が第一部でプレイした際も赤箱が結構あったので、多ければ一度のプレイで5~6個、あるいはそれ以上が出ることもありそうだ。☆11の武器も5つ存在するようで、ダークファルスよりも出やすく設定されているとか。後述するクラフトでは、星7以上のレア装備を素材にするといった使い道も出てくるので、ここで稼ぐというのもひとつの手だろう。

ゲームプレイの後は、知っ得情報のコーナー。2014年1月17日23時59分までの期間中に、5000AC以上を購入した人の中から抽選でオリジナル純金WebMoneyが当たるものや、リアルショップと連動して対象のPCショップで商品を購入するとオリジナルクリアファイルがもらえるものなど、各種キャンペーン情報が明らかに。

また、ウェーブマスターからは「PSO」「PSU」シリーズ全8タイトルのBGMを網羅した「ファンタシースター ミュージックコレクション2000-2007」が発売となる。発売日は12月25日で、価格は16,800円(税込)。本商品には、「PSO2」で使えるアイテムコードも特典として付いてくる。

ゲーム外の情報では、セガの竹崎忠氏が登場し、コミュニティサイト「it-tells(いってる)」についての説明も行われた。こちらは本日12月17日(時間はお昼頃の予定)よりβ版サービスが開始となる、セガオリジナルのWebコミュニティサービス。

本サービスは、過去にユーザーアンケートを実施し、そこでSNSの使い道について「気の合う仲間を探したい」という回答が多かったため、これを実現するために…と考えたことがきっかけで進められたプロジェクト。かつてサービスを行っていた「セガBBS」のようなものを、もう一度新しい形にすることを目指し、1年かけて開発したという。

利用にはSEGA IDを用いることになるが、基本的に匿名で書き込みなどが行えるという。自分が何者か知られず、好きなことについて語れる場にしていきたいようで、匿名ゆえの懸念もカバーして、気持ちよく利用できるようにしたいとのこと。

このサービス内に「PSO2」公式コミュニティが用意されている。そのコミュニティも複数あり、現在の公式ブログのような運営・開発からのお知らせをはじめ、シップごとの交流コミュニティもあるのだとか。コミュニティは自分で作ることもでき、榎本さんはテウチライブのオフィシャルコミュニティを、竹崎氏はメガドライブに関するコミュニティを持っている。詳細は未定だが、スマートフォンにも対応予定だ。

次は「ファンタシースターオンライン2 es」の発表。現在の開発状況として、ユーザーから寄せられた意見をもとにキャラクターグラフィック、ゲーム性、通信とプレイ環境などの面で大きな改善が施されている。

会場で上映されたPVでは、キャラクターの再現性に関心を持った人が多く、デューマンにも対応していることも明かされた。一部機能はオプション化され、ゲーム本体の容量を削減して最初にダウンロードする容量を減らすなどの工夫も。リリースが楽しみではあるが、残念ながら時期については2014年春に延期されることが発表となった。

PS Vita版の展開として、1周年を記念したWEB連動イベント「アークス共闘際2014」の開催も発表に。こちらは2014年1月22日から3月5日までの長期にわたって行われ、イベント内企画の一環として、ニコニコ動画での動画コンテストがある。テーマごとに部門が用意されており、面白動画部門は「PSO2を再現してみた」など、面白ければ実写でもOKだという。BGM使用など注意点もあるので、後日発表の詳細を確認しよう。

アイテムデザインコンテストの入賞作品と、アークスグランプリ優勝者による武器迷彩のCGモデル発表も行われた。入手方法は、デザインコンテストのものは基本的にACスクラッチだが、期間限定FUNショップでも入手できるものがあるという。アークスグランプリ優勝者デザインの武器迷彩は、先ほど公開されたアークス共闘際のパネル報酬として用意されるとのこと。

優勝者たちには実装前にアイテムコートが送られるが、それ以外の人が手に入れるには報酬が配布されるまでの期間が空くため、実装のタイミングから持てるのは優勝者特権を持つ本人たちだけになるようだ。なお、これらは2014年1月に実装予定となっている。

会場にも実物が展示されていたが、ラッキーくじの景品も公開に。くじはセブン-イレブンにて2014年3月から展開予定で、1回600円。以前に行われたロケテストは限られた店舗だったが、今回はかなり広くやるという。もしかしたらゲームとの連動も…?と匂わせる発言もあったので、詳細を楽しみに待とう。

ここで大きな発表として、2014年3月20日にPC/PS Vita両機種向けに新パッケージが発売されることも発表。特典は永野護氏がデザインしたアイテムが付属する。デザインと共に書かれている文字資料は永野氏が書いたもので、確定したものではないというが、ハート・オブ・ナベリウス、ソウル・オブ・ウォパル、マーシー・オブ・リリーパなど、名前には各惑星が取り入れられていることが確認できた。

ちなみに、イメージイラストに描かれていたキャラクターも魅力的だったため、パッケージ販売と同じ時期を目標に、このキャラクターたちをNPCとしてゲーム内にゲスト参戦したいとの話も飛び出した。

告知が一息ついたところで、お便りコーナーに。今回は「PSO2」に限らず、クリスマスをテーマにしたお便りが寄せられた。セントラッピーに一目ぼれして、1年越しでラッピースーツを手に入れることができたといったものをはじめ、「ファンタシースター」シリーズ当初の思い出話などが読み上げられた。クリスマスと誕生日が近く、一緒にされてしまうという人には、会場全員から「誕生日おめたろう」のメッセージが贈られるという場面も。

また、「ファンタシースター感謝祭2013で彼女ができました」のお便りが読み上げられると、会さんは「☆10以上が出ない呪いをかけてやる!」、シップ3のプレイヤーだと分かると、菅沼氏は「シップ3が落ちたみたいですね」と、いわゆる“爆発しろ”系のコメントで場が盛り上がった。

なお、お便りの締めには榎本さんが「クリスマスプレゼントほしい!」と酒井氏にねだる場面も。これに便乗して、会場からは「サーカーイ!サーカーイ!」のコールが沸き起こり、酒井氏から視線を向けられた木村氏は「何かやりましょう!」とコメント。本当に内容は決まっていないのだが、12月24日か25日頃に何か実施したいと話していたので、詳細が発表されるのを待とう。

この後はアップデート情報局の後半となり、1月中旬配信予定の内容が映像で紹介された。テクタースキル「ウォンドラバーズ」の上方修正や、ブレイバーのアサギリレンダンのキャンセルタイミング変更、基本アクション調整など、テクターとブレイバーのクラス調整が行われる。カタナは通常攻撃でのPP回復量上昇といった変更も。

また、新要素のクラフトについては、実機を用いて解説も行われた。クラフトは「武装エクステンド」「テクニックカスタマイズ」「アイテム分解」の大きな3つの項目があり、武装エクステンドは素材とメセタを使い、レア度の低い武器などを強化して、高レベル帯でも好きなデザインの装備を使えるようにというもの。これはユニットも対象となる。☆7以上の装備は「アイテム分解」によってクラフト用の素材にすることも可能だ。

基本的に失敗はないが、各項目では成功と大成功がある。武装エクステンドの場合、大成功すると装備条件が緩和されたり、ソードをフォースも装備できたりといったメリットが発生する。実機ではウォンドをエクステンドすると法撃力80程だったものが一気に約460まで上がるほどの強化具合だった。しかし、エクステンドするとオーナー登録されてトレードできなくなるという。

エクステンドはレシピによって行うことになり、クラフトをこなすことで実績が解放されていき、その報酬としてレシピが増えることもあるようだ。クラフトは、ビジフォンからほかのプレイヤーに依頼することもできる。依頼する側は素材とメセタを準備する必要があるが、自分ではできないレシピのクラフトを行ってもらうことができ、依頼を受ける側は、費用を必要とせずにクラフトができるため、実績解放などに役立てることが可能。

なお、クラフトは製造ラインのようなものがあり、初期段階では1つだけ解放された状況になっている。プレイを進めていくと3つまで拡張できるほか、プレミアムセットを購入していると3つ、ACで3つ拡張することもでき、計9つまで使用できる。

クラフト自体は瞬時に行えるが、実行後はクールタイムが発生し、再度クラフトするまでの待機時間が設けられている。クールタイムは短いもので5分程度、長いものだと数時間になるという。クールタイムをなくすアイテム「リリパリウム」も存在し、これはACで獲得できるほか、採掘基地防衛戦や称号の報酬でも手に入るという。

テクニックカスタマイズは、武装エクステンドと同じようにレシピを使い、文字通りテクニックをカスタマイズすることができる。単に威力上昇といったものだけでなく、フォイエのようなテクニックであれば火の玉が飛んでいく速度を上昇させたりと、さまざまな効果が存在する。

また、カスタマイズではメリットだけでなく、例えば威力が上がる代わりに消費PPも上がるといったデメリットも存在する。カスタマイズの際に補助アイテムを使うことで、メリットを伸ばしたりデメリットを縮めたりすることも可能だ。先述の通り、こちらも成功と大成功があり、大成功になると同じくメリット上昇やデメリット減少などの効果が得られる。

カスタマイズした完成品はディスクとなり、自分が習得しているものに上書きする形で使用することになるので、こだわる場合はディスクを複数持ち歩き、状況に応じて使うといったことも可能。実装当初は通常のディスクに戻すことはできないようだが、今後レシピの追加によって通常のディスクに戻せるよう予定されている。クラフトを支援するルームグッズもあるので、そちらも見逃せない。

クラフトの紹介後は、2014年前期のロードマップも公開となった。先ほど少しだけ情報が出たように、まずはWEB連動イベントなどを行う「アークス共闘際」が控えている。

そして2014年春には、新たなPA、テクニック、エネミーなどが追加されるアップデート「未来へ繋ぐ絆」があり、この頃に新パッケージも発売される。また、超人気タイトルとのコラボも実施と書かれており、これは社外タイトルとのコラボになるとのこと。

初夏には大型アップ第4弾「再誕の光」が予定されている。ここでは12人共闘による新ボスクエストやストーリーの拡張などが行われるほか、早くもクラフトシステムが拡張される予定だ。

最後には視聴者プレゼントとして、12月25日の定期メンテナンスまでにゲーム内で特定の発言をするとアイテムがもらえるキーワードが発表に。これは12月14日の放送までにキャラクターを作成済みの人が対象となるので、現在はプレイを止めてしまっている人も、アップデートの様子を見にログインした際はキーワードを発言しておくといいだろう。肝心のキーワードは「めりくりたろう」だ。

最後の最後には、とっておきの映像としてPS Vita版1周年記念アップデート「アークス共闘際2014」の映像が公開となった。こちらは2月下旬配信予定なので、内容をチェックしつつ楽しみに待とう。

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