護衛・爆破部門の優勝はやはりあのクラン―2年ぶりの後楽園開催となった「AVAれ祭2013 後楽園の陣」の模様をお届け

ゲームオンは本日12月28日、東京・後楽園ホールにて、「Alliance of Valiant Arms」のオフラインイベント「AVAれ祭2013 後楽園の陣」を開催した。

「Alliance of Valiant Arms」のオフラインイベントの中でも最大規模を誇る「AVAれ祭2013 後楽園の陣」。本イベントに先駆けて2013年10・11月に開催された予選では、日本全国から481クランが参加するなど、多くのユーザーから注目を集めていた。

今回は爆破部門・護衛部門トーナメントの死闘を勝ち抜いた上位4クランによる決勝戦が開催。各試合ともに熱気にあふれた戦いが展開されたので、その模様をお伝えしていこう。

物販コーナーではサウンドトラックなどが販売され、多くの客で賑わっていた。
インターバルでは来場者参加型のエキシビジョンマッチも開催。

圧倒的な強さを見せたDeToNator

井上洋一郎氏
井上洋一郎氏

決勝戦開始前には、本作のプロデューサーを務める井上洋一郎氏が登場。井上氏は5周年を迎えた本作を振り返り、「このような大規模な作品になるとは、夢にも思いませんでした」と語った。また、本イベントでの優勝クランは、今後の国際大会への出場権も得られるということで、各クランへ向けてエールを贈る一幕もあった。

井上氏の挨拶が終わると、続いてはいよいよ護衛ミッションの決勝戦がスタート。護衛ミッションに出場したのは、過去の大会でも数々の栄冠を勝ち取っているDeToNatorと、決勝大会では初の女性プレイヤーが注目を集めるFiVESeedの戦い。

本大会では、マップに「STORM BLITZ[NIGHT]」を使用。攻守交代の1セットマッチで、まずはDeToNatorが攻撃側に回ることとなった。試合が始まると、序盤はFiVESeedがしっかりとした守りを見せるものの、百戦錬磨のDeToNatorは効果的に立ち回り方を切り替えながら攻めていく。そして、元々得意なエリアということもあってか、3分もかからないうちに第一防衛ラインを突破した。DeToNatorは、相手を殲滅してから次の行動へ移るまでのスピードが非常に速かった印象だ。

終盤に差し掛かると、前のめり気味に、攻めの姿勢で防御を続けるFiVESeedの善戦が目立つ展開に。しかし前半でDeToNatorが手に入れたアドバンテージは大きく、焦ることなく、じっくりと攻めていくと、ついにFiVESeedが全滅し、隙を作ってしまう。DeToNatorがこの隙を見逃すはずもなく、戦車とともに激しい攻撃を加えながら歩みを進めていくと、約3分の時間を残して最終防衛ラインを突破。圧倒的な力の差を見せつけたところで、攻守が切り替えとなった。

精神的な余裕ができたのか、防衛側に回ったDeToNatorの立ち回りはさらに冴え渡り、時にはFiVESeedをわざと先に進ませて、一網打尽にするなど高度な戦い方も見せる。

一方のFiVESeedは、焦りもあったのか、徐々に強引な攻め方が目立つようになる。最後は意地を見せて第2防衛ラインまでは突破したものの、そこでタイムアップ。抜群の安定感を発揮したDeToNatorが優勝の座をものにした。

DeToNatorは個人対個人での強さもさることながら、時間配分やチームとしての動き方など、戦術面での上手さも際立った形だ。対するFiVESeedは、女性プレイヤーの存在で注目を集めたものの、惜しくも敗戦を喫してしまった。

記録的な戦いが見られた爆破戦

続く爆破戦は、DeToNatorとSunSistarの戦い。両クランは、2年以上も前から強豪として大会で活躍を続け、ライバルとして切磋琢磨してきた存在だ。今回の大会では、13ラウンドのうち7ラウンドを先取すると1勝、合計3試合のうち、先に2勝をしたほうが優勝というルール。使用マップおよび先攻・後攻については抽選で決められる。

第1戦は、マップにAIRPLAINを使用、DeToNatorが先攻でスタート。SunSistarは後攻のほうが得意、ということで、実際に第1ラウンドを先取、しかしその後はDeToNatorの猛反撃が始まり、なんとその後のラウンドを連続で勝利する。DeToNatorは、武器の使い分けなど、戦況を瞬時に判断する能力に長けていた。

第1戦の後半に入るとSunSistarが反撃に出て、1ラウンドを取り返す。しかしスナイパーライフルのスキルなど、個々の技術で上回っていたDeToNatorは、4ポイントのリードを保ったまま最終ラウンドへ移る。ここでもDeToNatorは相手の出鼻をくじく華麗な先制攻撃を見せ優位に試合を進めると、粘るSunSistarを振りきって勝利。実力が拮抗していると言われた両クランだが、蓋を開けてみると第1戦はDeToNatorの圧勝という結果に終わった。

第2戦のマップはINDIA。ここでは第1戦の勢いそのままに、DeToNatorが第1ラウンドは先取。ここではDeToNatorの選手が一瞬の視点変更で相手をヘッドショットするスーパープレイも飛び出すなど、いたるところで圧倒した。

こうなるとSunSistarも浮足立ってしまい、この後もなかなか勝てない展開が続く。第2ラウンド以降は徐々にSunSistarの言葉数も少なくなり、6ラウンドまですべてをDeToNatorに取られ、あっという間にリーチを掛けられてしまう。そして最後の7戦目も、スナイパーを中心に相手の動きを封じていくDeToNatorが危なげなく勝利を収め、井上氏も「記憶に無い」と語る、7連勝での優勝を掴んだ。

表彰式では、準優勝の2クランに賞金15万円が、優勝の2クランには賞金30万円と、トロフィーが授与された。また、優勝クランには、2014年4月に開催される国際大会「IFM2014国際親善試合」への出場権も贈られた。最後に井上氏が「5周年という節目のタイミングで、爆破・護衛両部門に圧倒的な強さを持つクランが出てきてくれたことは、私たちとしても感慨深いものがあります」と喜びを語ると、さらに「来年以降もまだまだ戦いは続きますし、優勝したクランは常に先を走り続けられるよう頑張ってください」とエールを送り、多くのファンが熱狂した大会は幕を閉じた。

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