「TERA」にエリーン専用新クラス「ソウルリーパー」が登場―さまざまな新要素が追加される2014年4月までのロードマップの内容を紹介

NHN PlayArtは1月8日、MMORPG「TERA : The Exiled Realm of Arborea」の公式生放送「TERAの歩き方 特別編」にて、本作の2014年4月までのロードマップを公開した。

今回の配信に先立って、「TERA」の開発元であるBluehole Studioのキム・ナキョン氏と日本TERA日本運営プロデューサーであるNHN PlayArt株式会社の鈴木貴宏氏によるメディア向けの説明会が実施された。まずはこちらの内容を紹介しておこう。

TERA日本運営プロデューサーの鈴木貴宏氏(写真左)と
Bluehole Studio日本ライブチームマネージャーのキム・ナキョン氏(写真右)

ゴスロリ風の新クラス「ソウルリーパー」が3月中旬に登場

今回のロードマップの目玉となるのが、3月中旬に実装となる新クラス「ソウルリーパー」だ。ゴスロリテイストな外見と鎖ガマのような武器が特徴的なエリーン種族専用のクラスで、レベル40以上のキャラクターを保有するアカウントで作成できる。

新クラスの追加にあわせたイベントやキャンペーンも行っていくとのことだ。

鈴木氏によると、近接・中距離を攻撃範囲としており、素早い動きと強力な黒魔法で敵を混乱に陥れるなど、これまでにはないトリッキーなクラスになっているそうだ。この点についてキム氏は、「これまでの“TERA”にはなかった新鮮さを重視しました」と語り、そのために中距離攻撃ディーラーという新たな要素を盛り込み、武器の攻撃範囲にも可変性を持たせたのだと説明した。

「ソウルリーパー」の実装にあわせて、エリーン種族用の新規ヘアや外見も2種類ずつ追加される。ライオンと龍をモチーフとしたもので、「かわいらしい」という従来のエリーンのイメージに「強さ」をプラスしたいと考えて導入したのだとキム氏は語った。また、甲冑型やゴシック風ドレスなどのソウルリーパー専用コスチュームも導入されるそうだ。

従来のエリーンとはひと味違う、ダークで神秘的な雰囲気になっている。

さまざまな「ソウルリーパー」専用コスチュームも登場するとのこと。

「ソウルリーパー」のスキルの紹介も行われた。「闇の障壁」は死に至るダメージを無効化する効果があり、新規ユーザーはすぐ死んでしまうことが多いことから、「初めてプレイする人の助けになれば」と考えて導入したのだという。

「反撃」は敵の攻撃にタイミングを合わせて発動することで相手にダメージを与えるというもの。キム氏はこの「反撃」がもっとも特徴的なスキルで、「相手の攻撃に対してどのタイミングでスキルを使うかという、今までにない操作の妙を楽しんでもらえると思います」と力強く語った。

「瞬間跳躍」「位置交換」といったスキルも使用可能だ。

ちなみに、当初は複数の種族で新クラスを追加する予定だったが、「TERA」はグラフィックスにこだわっているため、ひとつの種族に1クラス追加するだけで6カ月もかかってしまうことが分かったのだという。複数の種族にクラスを追加するのは時間がかかりすぎることから、「他の種族のファンには申し訳ないが、まずは早く新クラスを公開すべきと考えて、今回は人気のあるエリーンのみを実装することにしました」とキム氏は釈明した。

また、ほかの種族に新クラスを導入するかは今のところ未定で、「別の種族にも新しいクラスを入れるか、あるいはソウルリーパーをほかの種族に入れるかは、今回の反応を見て決めたいと考えています」と述べた。

今回の新クラスについてキム氏は「日本でどういう反応があるか、今からドキドキしています」とコメント。

忍者アバターや新たなインスタンスダンジョンも登場

新アバターの登場や新たなインスタンスダンジョン(以下「ID」)の追加など、ほかにもさまざまなアップデート情報が公開された。それらの内容を順に紹介していこう。

1月中旬:成長区間用ソロIDの追加

成長区間用のソロIDは既存のダンジョンをソロプレイ用にカスタムしたもので、どのクラスでもクリアできるようになっているとのこと。キム氏によると、昨年はじめの無料化を機に多くのユーザーがプレイしてくれるようになったが、時間が経つにつれて新規のプレイヤーが少なくなり、成長区間におけるパーティープレイがしづらいという声が上がっていたそうだ。

今回のソロ用IDの追加は、こういった不満を解消するためのもので、「新規ユーザーの方々には、まずソロでIDを楽しんでいただいて、早くレベルアップしてパーティーでプレイできるようになっていただければと思います」とキム氏は述べた。

1月下旬:忍者アバターの実装

忍者アバターは「和風の衣装が欲しい」という日本のユーザーの要望に応えたもので、衣装と同時に日本刀などをイメージした和テイストの武器アバターも実装される。これらの武器は納刀するときに桜が舞い散るエフェクトが入るとのことだ。

エリーンにはスカートとパンツの2種類のタイプが用意されている。
そのほかの種族の忍者アバターは近未来なテイストも盛り込まれている。

和風の武器アバターも利用可能になるのだ。

2月12日:サーバー統合

シャラ、ヴェリック、エリーヌの3つのサーバーがエリーヌに統合される。シャラは日本で唯一のPKが可能になっているサーバーだったが、日本ではPKの人気が低く、ユーザーも少なかったそうで、鈴木氏は「大変心苦しいのですが、今回の統合を機にPKサーバーは無くなります」と話した。

ちなみに、キャラクター名やギルドの名称が重複した場合、キャラクター名はログイン時間の長いもの。ギルド名は作成時間が古いものが優先される。同時に、キャラクター名がなかなか取れないという問題を解消するため、一定期間(1年を予定)ログインしていないキャラクターの削除、もしくは一律の名前変更対応も行う予定だという。詳細は後日、公式サイトにて公開するとのことなのでチェックしておこう。

2月19日:ルーキーサーバー

新クラス「ソウルリーパー」の作成条件である「レベル40以上」の達成を助けることを目的とした新サーバーだ。獲得できる経験値が通常の2倍となっており、レベル58まで上げることが可能。上限に達したら「サーバー移転券」を使って他のサーバーに移転するという仕組みだ。

期間限定のサーバーとなっているが、終了時期は未定で、多数のプレイヤーが残っているなど状況次第では継続することもありうるという。また、サーバー終了となる際には、1カ月前に告知するとのことだ。

2月下旬:下着スロットの開放

「TERA」オープンのときから用意されていた下着スロットがついに利用可能になる。キム氏は「防御力はあまり高くないですが、既存の装備とあわせれば、ある程度意味のある能力値を発揮できます」と説明。また、オプションがひとつ追加可能になっているので、いろいろと有効活用できそうだ

防具のひとつで、いろいろなデザインのものが登場するそうだ。

4月中旬:新規IDの実装

4月上旬に5つの新規IDが追加される。「ギルリアンの森」は「TERA」初となるソロプレイ用のオリジナルダンジョンで、難易度の調節が可能になっている。「ラカンの祭壇」は5人用のダンジョン。こちらも難易度のパターンが多様化されており、何度も楽しんでもらうことを目的に開発されたのだという。

「カシュバル峡谷」は10人レイドダンジョンで、上級の場合は冒頭に「貪欲の」という冠がつく。このダンジョンには「再挑戦装置」というシステムが導入されており、全滅しても街からやり直すのではなく、もっと簡単に再挑戦できるとのこと。最後に紹介された「闇の洞窟」も、下級とは思えないほどの魅力を持つダンジョンになっているとのそうだ。なお、ダンジョン名はいずれも仮称で、実装時に変更となっている場合があることを踏まえておいてほしい。

下級向けから上級向けまで、さまざまな層に向けた多彩なダンジョンが実装。

4月中旬:最高難易度IDの実装

「暴悪なギーズルガルの洞窟」は最上級難易度のダンジョンで、鈴木氏いわく「“TERA”の戦闘の真骨頂を体験できる」という。それだけに、装備などの報酬は絶大で、クリアした名誉を誇れるような報酬も用意しているとのことだ。

キム氏によると「TERAはパーティーを組んで高難度のIDを攻略していくところが楽しいのに、最近はどんどん簡単になっている」というユーザーの声があったそうだ。一方で「今のIDは難しすぎる」という声もけっこうあるようで、そういったさまざまなユーザーの期待に応えるために、多様なダンジョンを追加すると同時に、最高難度のIDも提供することにしたのだと説明した。

かなり歯応えがあるそうなので、やり込み派のユーザーにオススメ。

エクストラボイス変更券

エクストラボイス変更券は、プレーヤーキャラクターのボイスを日本の人気声優の声に変更できるというもので、3回に分けて実装される予定。起用されている声優は10名で、ひとりの声優がそれぞれ2役を演じているので、計20種類のボイスが追加されることになる。

戦闘用ボイスはもちろん、ロビーやエモーション用の声も用意されており、どのボイスもすべての種族で使用することが可能。ただし、男性が女性、女性が男性キャラクターのボイスを使うことはできない。気になる販売形態だが、オプションサービスによる定額販売を予定しているとのことだ。

このあと行われたニコニコ生放送で沢城みゆきさん、水橋かおりさん、今野宏美さん、中井和哉さんの声が公開。
これが2014年4月までのロードマップの流れだ。

「TERAの歩き方 特別編」の模様をリポート

ニコニコ生放送にて配信された「TERAの歩き方 特別編」の様子も見学することができた。この番組はハンゲーム公式キャラクターのハンゲ太郎氏と声優の山下まみさんが「TERA」を楽しむための情報を紹介するというもので、昨年の12月24日にいったん最終回を迎えたが、今回のロードマップ公開のため復活することとなった。

番組内では上述のアップデート情報の公開のほか、過去の放送から思い出の場面をランキング形式で振り返る「TERAの歩き方 思い出ベスト5」やゲーム内に隠れた山下さんをユーザーたちが探すおなじみの「まみとかくれんぼ」などの企画が実施された。

おなじみのハンゲ太郎氏(左)と山下まみさんがMCを担当。

「TERAの歩き方 思い出ベスト5」では、ハンゲ太郎氏がゲーム中でペガサスに乗ろうとしたらお金がなくてユーザーから恵んでもらった事件や、MCふたりのさまざまなコスプレ写真などが紹介された。

1位になったのは「それではTERAのPVをご覧ください」事件。これは「TERA」のPVを流す際にハンゲ太郎氏が「それではTERAのPVをご覧ください」と言って紹介したのだが、この声が上映中もひたすらリフレインされてしまったというもの。もちろん機材のアクシデントだったのだが、ハンゲ太郎氏がイタズラで連呼していると思った人も多かったようだ。

ハンゲ太郎氏の女装コスプレの数々も改めて公開。

エクストラボイスの声優陣も一部公開、そして最後に大アクシデント発生!

鈴木氏とキム氏が参加してのロードマップ情報を紹介するコーナーでは、エクストラボイスに起用されている沢城みゆきさん、水橋かおりさん、今野宏美さん、中井和哉さんの声が公開された。そのほかの声優陣は名前が伏せられて、声のみの公開となっていたが、ハンゲ太郎氏によるとファンのコメントの中に正解がいくつかあったそうなので、気になる人はチェックしておこう。

番組内ではハンゲ太郎氏も声優に挑戦。フランス語もどきの珍妙なセリフに全員大爆笑。

情報公開のあと、ゲーム内に隠れた山下さんをユーザーたちが探す「まみとかくれんぼ」が行われた。山下さんはエリーヌサーバーの中級エリアに隠れたのだが、映像が流れるやいなや即発見。あまりのスピード決着に、出演者たちも驚いていた。

次に、ハンゲ太郎氏がヴェリックサーバーの初級エリアに隠れることになった。ハンゲ太郎氏は自分のところには誰も来なかったというシチュエーションを作ろうと、「人が集まりすぎてサーバーが大変なことになるよ~(棒)」と、ネタを振りまくっていたのだが、ユーザーが数人ポツンと立っていてあえなく失敗。もくろみがはずれたハンゲ太郎氏が「誰もいなかったことにしてくれー!」と絶叫する結果となった。

ハンゲ太郎氏のネタ振りは空振り。何とも中途半端な結果となった。

番組の終わりに「TERAの歩き方シーズン2」がスタートすることも発表された。配信の開始時期は未定だが、今回公開されたアップデート情報の実施に合わせるとのこと。ハンゲ太郎氏は韓国での生放送を希望していて、実現したらまたコスプレをするそうなので楽しみにしておこう。

なお、ここでくす玉を割ってシーズン2の決定を知らせることとなっていたのだが、ハンゲ太郎氏がくす玉を壊してしまうというアクシデントが発生。出演者たちはもちろん、スタジオにいた全員が大爆笑する、なんとも締まらない、この番組らしい形での発表となった。

ハンゲ氏は冒頭部でもフィギュアも壊しており、この日2度目のアクシデント。

最後に鈴木氏が「日本でのサービスとしては初めてのロードマップ公開となります。かなり大きな内容で、ご迷惑をおかけする部分もあるでしょうが、運営と開発も密に連携を取っていますので、楽しみにお待ちいただけたらと思います」と挨拶。

キム氏はハンゲ太郎氏に「(韓国に来るなら)ブルマだけはやめて下さい!」と日本語で懇願したあと、「日本に来て皆さんに生放送で紹介できたことを大変うれしく思います。約束した時期にしっかり公開できるよう一生懸命頑張りますので、皆さんご期待のほどよろしくお願いいたします」とメッセージを送った。

やらかしまくったハンゲ太郎氏が謝罪して番組は終了となった。
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