セガは2014年3月20日、PC/PS Vita用ソフト「ファンタシースターオンライン2 エピソード2 デラックスパッケージ」の発売を記念して、酒井智史プロデューサーのサイン会をクラブセガ 秋葉原 新館にて実施した。
「ファンタシースターオンライン2 エピソード2 デラックスパッケージ」は、ソフトに加え「PSO」シリーズのファンとしても知られる永野護氏がデザインしたアイテムをはじめとした8つの豪華特典が同梱されたものだ。
当日はサイン会のみならず、パッケージ購入者向けに「PSO2オリジナルクリアカード」と「PSO2クリアファイル」をプレゼントするイベントも実施されており、雨が降るなか大勢のユーザーが行列を作る盛況っぷりとなっていた。
サイン会では、色紙だけではなく、この日のために「PSO2」のパッケージや設定資料集、グッズを持ち込んでサインを貰っていたファンの姿も大勢見られた。一人一人のファンと会話しながら、丁寧に固い握手を交わしていく酒井プロデューサーの姿が印象的だった。
また、サイン会の前には、「デラックスパッケージ」の発売に関連し、酒井プロデューサーにインタビューすることができたので、その模様をあわせてお届けする。
インタビューでは、「PSO2」の今後の展開に期待がもてる発言も
――本日発売される「デラックスパッケージ」について教えてください。
酒井氏:今回、初めてPC版とPS Vita版のパッケージを同時発売させてもらうことになりました。「PSO2」をかなりやり込んでいただいており、私自身も大ファンである永野護先生にデザインしていただいた武器やマグなど、非常に豪華な特典がついています。ほかにもゲームに役立つアイテムを同梱していますので、特にこれから「PSO2」を始めようかなという方は、まず「デラックスパッケージ」を買っていただけると楽しく始められるのではないかなと思います。
――この3月という時期に新しいパッケージ版を発売された理由などはあるのでしょうか?
酒井氏:まずはPS Vita版が一周年を迎えたというのが一つ。そしてこの春から新生活を始めるというユーザーさんが「何か新しいことを始めようかな?」と考えた時、「PSO2」を選んでいただくきっかけになればいいと考え、このタイミングでパッケージを発売させていただきました。
――PCとPS Vitaで同時発売するにあたりどのような経緯があったのでしょうか?
酒井氏:やはりPCでプレイされる方はPC版、PS VitaならPS Vita版のパッケージが欲しいと思いますので、両方のニーズにあったものを同時に発売する方が良いかと考えました。今回に限らず、今後もできるだけ同時にパッケージを発売していく予定です。
――3月19日のアップデートでは永野さんがデザインされたNPCが追加されましたが、今回のパッケージ発売にあわせたものだったのでしょうか?
酒井氏:そうですね。最初から予定していたわけではなくて、永野先生に描いていただいたキャラクターが非常に魅力的で、こちらの提案を永野先生が快諾していただけたため登場させることができました。奥様の川村万梨阿さんに声を担当していただき、相乗効果でより魅力的なキャラクターになったと思います。こっそりと、コアなシリーズファンの方ならニヤリとされるような要素も少し入っています(笑)。
――コラボレーションや今後の商品展開について教えてください。
酒井氏:ちょうどこのタイミングで、「全てが叶う編」と「冒険は買えない編」という2つのTVCMが放送されることになっています。前者は、「PSO2」にはいろいろな楽しみ方があり、それぞれの想いを全て叶えることができますというもの。後者は「PSO2」の課金ポリシーはほかのタイトルと異なっているので、「冒険にお金はいただきません!」ということをアピールしたもので、CMを見てさらに新規の方々に来ていただければと思っております。
またセブンイレブンさんとは、セブンスポットのキャンペーンやプリペイドガードの販売など、いろいろな取り組みをご一緒させていただいているのですが、その一環として「セガ ラッキーくじ ファンタシースターオンライン2」が、3月20日前後から展開します(※店舗によって異なる可能性があります)。くじの景品に加え、ゲーム内で使用できるアイテムコードもついておりますので、見かけたら引いていただける嬉しいです。
さらに来週からは「進撃の巨人」とのコラボレーションも始まります。立体機動装置の付いた兵団服、ツインダガーとワイヤードランスの両方に対応した超硬質ブレードに、ロビーに超大型巨人が登場するなど面白いコラボレーションになっているので、興味のある方はぜひ一度目にしてもらえればと思います。
12月から「採掘機地防衛戦:襲来」というクエストを実装したのですが、実はその頃からユーザーさんの数が右肩上がりに増えていまして。エピソード2が始まった8月下旬以来、84,000人の方々の同時接続が記録されるほど、ゲーム内が賑わっているという状態です。
そのタイミングで、第2弾となる「採掘機地防衛戦:侵入」というクエストを実装します。これは未完成の採掘基地を舞台に侵入してくる敵を撃退していくというものなのですが、フィールド中にある壁を守りながら戦うという形になり、「進撃の巨人」での世界の戦いのような気分も味わえるので(笑)、合わせて楽しんでみてください。5本の拠点を守りながら戦わないといけないので、第1弾より少し難しくなっています。
――第1弾とのプレイ感覚の違いはどこになるのでしょうか?
酒井氏:ウェーブという段階が進んでいくとエネミーがワープで出現するようになってくるのですが、中には壁の内側にいきなり現れるものもいるので、パーティ内での役割分担が重要になります。拠点のHPも前回より低く、油断するとあっという間に壊されてしまうので、常にハラハラしながら緊張感のあるプレイが楽しめると思います。
――気の早い話ですが、第2弾ということは第3弾の予定も?
酒井氏:あるかもしれませんね(笑)。もしもやるならですが、もっと別の形がいいかなと。さらにすごいことになると思うので、期待していてください。
――4月以降のイベント展開はどのようになっているのでしょうか?
酒井氏:2周年を迎えるということで、ファンタシースター感謝祭を今年も開催します。6月16日を皮切りに全国5都市にて開催予定で、最終日となる8月16日は、コミックマーケットの2日目と被ってしまうのですが(笑)。地方の方は、コミケのついでにでも参加していただければありがたいですね。
昨年あったコスプレコンテストやアークスグランプリなどはもちろん、前回よりもパワーアップした、一日ファンタシースターの世界に浸れるようなゲームと連動した催しをやる予定です。まだ詳しいお話はできませんが、会場ごとに異なる情報や特典なども用意できたらいいなと考えています。詳細は続報をお待ちください。
特にアークスグランプリに関しては昨年すごく盛り上がったのもあり、今年は早めにアークスグランプリのクエストを出そうと思っているので、腕に覚えのある方はじっくりと練習していただければと思います。参加人数などは昨年と同じで、PC版が4人PS Vita版が2人となります。
――今後のグッズ展開などはどのようになっていくのでしょうか?キャラクターが個性的なゲームなので、それに関連したグッズなども期待したいです。
酒井氏:もちろん、感謝祭用のグッズは作っていきます。それ以外のところでは、もうまもなくエピソード2がクライマックスを迎え、キャラクターの魅力や勢力図も変わってくるので、グッズにもそういった点を今後に反映していければと考えています。
――最後にユーザーの方へのメッセージをお願いします。
酒井氏:「採掘機地防衛戦」や「アークス共闘祭」はおかげさまで大変なご好評をいただき、ゲーム内でも非常にいい盛り上がりの中で今日を迎えることができました。「PSO2」は今後の2周年に向けて、ファンタシースター感謝祭やエピソード2のクライマックスなど、さらに盛り上がっていきます。まだプレイしたことがないという方も、3月の段階で混雑の緩和なども行い、始めるなら今が快適で非常に参加しやすい状態になっていると思いますので、ぜひ一度プレイしてみてください。
――ありがとうございました。
(C)SEGA