「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」真リヴァイアサン討滅戦はメインクエストを前提とした絶妙なバランスに―先行プレイでの感触をお届け

スクウェア・エニックスがPS3/PC向けにサービス中の「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」(PS4版は4月14日サービス開始予定)。本作の「パッチ2.2」で実装される真リヴァイアサン討滅戦を先行してプレイできるメディア体験会が開催された。

エオルゼアに住まう冒険者として宝の地図だけはほぼ毎日欠かさずに集めている筆者は、真リヴァイアサン討滅戦を一足早くプレイできる機会とあって、取材ながら非常に楽しみに臨んだ。PS4版やリモートプレイを体験できた時と同じく、きっとフルアラガン装備のキャラクターを使って挑戦するんだろうなあ…とか、無理を言って極とかプレイできないかなあ…と想像を膨らませていたわけだ。

しかし、当日メディアたちに用意されていたキャラクターは、通常のレリック武器、全身ダークライト装備(一部アクセサリーはダークライトよりも下のもの)で、ジョブによって若干誤差があったかもしれないが、平均IL(アイテムレベル)70というものだった。しかもアディショナルスキルは一切なしというオマケ付き。

当日のプレイ環境。キーボード+マウスとゲームパッド、どちらでもプレイできた。

果たしてこれで勝てるのか…と真剣に悩んだものだが、良く考えてみると、真リヴァイアサンはメインクエストで戦う蛮神となるのだ。いわばパッチ2.1でいう善王モグル・モグXII世のような存在であるため、真では難易度を抑えているのだろう。実際にパッチ2.1実装後は、“メインクエストで戦う蛮神としては”難易度が高いとのことで、善王モグル・モグXII世の難易度調整が行われた経緯もある。

そのため、すでにIL90やそれに近いぐらいの装備が整っている人たちでパーティを組んだ場合、初見で1~2回は全滅するかもしれないが、ギミックを理解してしまえば恐らく容易に倒せるはずだ。“真”は、それぐらい気軽に戦えるコンテンツとなっていた。先行体験の記事を書く立場で言うのもどうかと思うが、事前情報を入れず新鮮な気持ちでプレイしたほうが方がいい、ということを先にお伝えしておく。

それでも、風邪をひきそうな姿でパッチ2.2の配信を待機している人や、パッチのダウンロード中に読んでおきたいという人たちに向けて、まずは簡単に、3行で真リヴァイアサン討滅戦のポイントを紹介しよう。

3行で分かる真リヴァイアサン討滅戦のポイント

・タンクスイッチなし
・DPSチェッカーあり
・即死ギミックあり(ただし船からは落ちない)

上の3つを見て、ホッとした人もいるのではないだろうか。特にタンクスイッチは、パッチ2.1のコンテンツで浸透してきたとはいえ、一度のミスで全滅の危機を招くことがあるため、苦手意識を持つ人もいるだろう。その点、タンクでも気負わずに済むのはありがたい。

即死ギミックは…厳密に言うと即死しないこともあるので、個人的には真ガルーダに近いイメージを持った。これについては船から落ちるとか、誰かが泡に閉じ込められて壊せなければ溺れて即死、みたいな予想が飛び交っていたと思うが、ほかの蛮神同様、死ぬときは大体みんな一緒だから大丈夫だ。

リヴァイアサンらしい技で全体攻撃を仕掛けてくる。どう対処すればいいのか、細かいことは秘密。

DPSチェッカーにしても同じ。極蛮神戦や大迷宮バハムートのようにシビアなものではなく、これまでの真蛮神戦と同程度だと思って問題ない。むしろ真タイタンよりは楽な気がする。

こうして考えてみると、ギミックの大枠はほかの真蛮神戦と似ているかもしれない。ただまあ、これらは全て“真”でのことなので、“極”がどうなるかは分からないし、そこはお楽しみにというやつだ。

ここからは、ガチガチの攻略にはならない範囲で、プレイ時の参考になるよう少し具体的な内容に触れていこう。これ以上情報を入れたくないという人は、ブラウザを閉じるなら今のうちだ。

体験会で用意してもらったキャラクターは、先述の通りIL70の装備で、アディショナルスキルはなし。ジョブ構成はナイト、戦士、モンク、竜騎士、吟遊詩人、黒魔道士、白魔道士、学者という、タンク2、DPS4、ヒーラー2のオーソドックスなもの。

3戦ほどプレイする時間があったので、まずは普段から使っているナイトを選択。メインタンクをすることになったので、初見だったしヘイトトップを保つことだけ考え、ギミックに注目してプレイすることにした。細かいことはこの後書いていくが、結果を振り返ると、メインタンクの役割は真タイタン戦より若干多いぐらいだな、と感じた。

やるべきことも似ており、まずはとにかくヘイトをキープすること。その上で、敵の攻撃に合わせたバフ回しができるほど安定して戦えるという感じ。結構なダメージを食らう攻撃があったので、操作的な忙しさがないからといってヘイトコンボを繰り返しているだけでは、ナイスタンクには近づけない。ただ、いきなり強力な攻撃にバフを合わせろというのは無理な話なので、慣れないうちは惜しまずバフを使っていくといいだろう。

パーティ全体…というより、ステージに向けた広範囲のボディプレスや突進のような攻撃もあるが、これらは来るタイミングが掴みやすくなっているので、回数をこなしていけば問題ない。避けるに越したことはないが、あまり威力は高くない。真リヴァイアサンに挑戦できるまでタンク中心でプレイしてきた人には、比較的易しいと言える。

写真が詩人でのプレイ風景なのは、ナイトの時は集中し過ぎて撮影を忘れてしまったため…。

続いては詩人でプレイ。リヴァイアサンはある程度ダメージを与えると一度水面に潜り、次に飛び出してくるときは本体と、リヴァイアサン・テールという尻尾に分かれることが特徴となっている。本体と尻尾はHPを共有しており、DPSは分担して攻撃していくことになる。

どちらを攻撃すればいいかはDPSの中でもジョブによって異なるのだが、間違った方を攻撃すると痛い目に合うため、意識していればすぐに分かるだろう。今回はジョブの重複なしでパーティが構成されていたが、本体と尻尾のHPが共有のため、偏りがあっても問題なくクリアできるようになっている。

途中でウェイブスパイン・サハギンというモンスターが出現するが、DPSは“雑魚優先”という基本に則って戦えばOKだ。このサハギンは、IL70のDPSが攻撃を受け持つには辛い印象だった。IL90の近接ジョブなら耐えられるかもしれないし、詩人がいわゆる“マラソン”と呼ばれる戦法を取ってもいいのだが…サブタンク(オフタンクとも呼ばれる)に任せるのが安定という面では一番だろう。

この後DPSには、真リヴァイアサンにおける最大のギミック、しかも一定の火力が求められるDPSチェッカーと呼ぶべきものが待ち受けている。ただし、すでに2回も書いている通り、全員IL70でアディショナルスキルなしのパーティでもクリアできるほどのハードルだ。あくまで“メインクエストでプレイするコンテンツ”であることが前提になっているので、気負わずにプレイしてほしいと思う。この条件の中、LB(リミットブレイク)を使わずに突破できたことも記しておこう。

最後に白魔道士でもプレイしたのだが、ギミックなどの核心を突かない範囲でお伝えできそうなことといえば…回避可能な範囲攻撃が飛んでくることだろうか。ヘイトの順位が一定以下だと飛んでくるのか、ヒーラーを狙ってくるのか、それとも完全ランダムなのか確認できていないのだが、範囲攻撃が来るという心構えだけはしておこう。

ほかにも、裂傷や火傷と同じくスリップダメージを受ける水毒をはじめ、麻痺や恐怖などの状態異常にしてくる厄介な攻撃もあったのでエスナを使う場面も多そうだが、正直こちらの詳細も把握しきれなかった。

正確に言えば、どうしたら水毒と恐怖になるのか確認できたのだが、その攻撃をしてくる条件が分からなかった。確実にしてくるのか、それとも意図して攻撃させないこともできるのか…。この辺りはぜひ、実装後にプレイして研究してみてほしい。

ここまであえて触れなかったが、真リヴァイアサン討滅戦を始めるとすぐに気が付くであろう「属性変換エーテル:100/100」という謎のゲージも存在する。これが重要だったりするので、数値がいつどうすると増減するのか、何の役目を果たすのかなど、リヴァイアサンと戦いつつ意識を向けてみよう。

体験会でのプレイ内容を総括すると、リヴァイアサンはこれまでの真蛮神戦におけるさまざまなギミックを織り交ぜつつも、難易度を上げ過ぎないように調整されていると感じた。すでに装備が整っていてエンドコンテンツに慣れている人からすると、正直物足りないと思うかもしれない。

ただ、何度も述べている通りメインクエストで挑む蛮神であるため、そこが重要視されているのだろう。それを踏まえると、エンドコンテンツに挑むための下準備とも思えるギミック、高すぎない攻撃力でそのギミックに考えを巡らせる余裕を持たせるなど、絶妙なバランスに仕上げられていると思う。

最近プレイを始めたばかりだったり、普段時間が取れずまだエンドコンテンツに挑戦できていないという人も、メインクエストに相応しい真リヴァイアサン討滅戦にぜひチャレンジしてほしい。真では物足りないという人は、極の存在もお忘れなく!

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