【ニコニコ超会議3】「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」吉田直樹氏とスタッフ&来場者とのトークが繰り広げられたステージイベントの模様をお届け

スクウェア・エニックスは、千葉・幕張メッセにて開催されている「ニコニコ超会議3」において4月26日、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のステージイベント「出張プロデューサーレター」「吉Pに物申す!」を実施した。

左から吉田直樹氏、皆川裕史氏、室内俊夫氏
左から吉田直樹氏、皆川裕史氏、室内俊夫氏

ステージには、本作のプロデューサー兼ディレクターを務める吉田直樹氏と、普段から司会進行役として出演している室内俊夫氏、さらに リードUIアーティスト兼リードWebコンテンツアーティストの皆川裕史氏を交えた3名が登場。いつもは吉田氏と室内氏の2人で行われることが多いプロデューサーレターだが、今回は皆川氏も参加とあって、質問も皆川氏に対する内容が中心だった。

まず、本作はローンチから現在までに3回インターフェイスを変更する機会があったが、皆川氏いわく、パッチ配信の直前に実装した機能の影響で緊急メンテナンスが入ったことが何度かあったことを申し訳なく思っていると語った。そして現在のUIの完成度は、皆川氏は80%程度と捉えているとのこと。これは日々追加されるコンテンツに合わせていく中で、ユーザーからの要望を常に8割程度消化している状況だからとのこと。ちなみに、皆川氏が強い影響を受けたゲームのインターフェイスは、1984年に登場した「マーブルマッドネス」だという。

皆川氏といえば、数字列が上下にずれる独特のデザインも特徴的。これは「ファイナルファンタジータクティクス」の製作時に、羊皮紙に書いたようなフォントを目指した結果、独特のデザインになったそうだ。その後は、他作品を制作する際に開発者から「あのフォントをもう一度使いたい」との要望があり定着していったと語った。「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」に関しても、吉田氏からの要望があったという。

この話から、続いては皆川氏とともに「タクティクスオウガ」などの名作を生み出した松野泰己氏の話題へ。ステージでは、「吉田氏と松野氏は、どちらが良い上司だと思うか」という話になったが、これに対して皆川氏は「松野さんはお母さん、吉田さんはお父さんという感じ」と解答。そして、より多く怒られたのは「お母さんのほう」だったという。

本作を制作するうえでは、コントローラーでプレイするゲーム感覚と、マウス・キーボードで遊ぶ感覚が同じになるようにすることが、最もこだわった点だという。これは吉田氏からも「絶対に守ってほしい」と要望した点だったようだ。

また将来的には複数のハード間でパッドレイアウトなどを共有できるようにしたいらしいが、サーバーのコストなどの問題もあり、現在のところ実装には至っていないという。一方、「インベントリをすべて同時に表示できるようにしてほしい」とのリクエストには「今作っている最中で、次のパッチではお出しできるのでは」と力強く宣言していた。

イベントが終盤に差し掛かるとニコニコ生放送のコメントに「ゴールドソーサーを早く実装してほしい」という内容の書き込みが流れてくる。これに対して吉田氏は「ゴールドソーサーはでかいので、まだまだ時間がかかります」としつつも、コンテンツの企画は進めているとのこと。

加えて、パッチ2.3の少し後には天気予報のシステムが実装されることも明かした。天気予報を利用したシステムも追加されるとのことで、これは「ファイナルファンタジーXII」をプレイした人ならピンと来る内容になっているようだ。

吉田氏と来場者がトークバトル!

コスプレコンテストや出演声優陣によるトークショーを挟んで、ニコニコ超会議ならではの企画「吉Pに物申す!」がスタート。本コーナーは、吉田氏と会場に駆け付けたプレイヤーがステージ上でさまざまなお題に沿ったトークバトルを展開するというもの。今後のアップデートにも関わる情報も飛び出したので、特に注目度の高いトークテーマと、吉田氏の回答を紹介していこう。

お題「黒魔道士が弱すぎる」

吉田氏「黒魔道士が強くなることは僕自身も待ち望んでいます。僕も黒魔道士を使っていますし、今日から早速手を付けていこうと思います」

お題「太陽の光が当たる明るいダンジョンを追加してほしい」

吉田氏「次のパッチ2.3で追加されるダンジョンは屋外で、明るい雰囲気のダンジョンになっています。空が見えるオープンなフィールドになので、しっかり楽しめるのではないでしょうか」

お題「戦士は単体ヘイトが高いですが、それと比較してナイトは物足りない印象を受けます」

吉田氏「それは永久の課題で、戦士とナイトはそれぞれに魅力があります。両方を揃えていくと、どちらもインフレーションを起こしてしまうので、細かい調整はするものの大幅に変える予定はないです」

お題「召喚士が皆ガルーダばかりを使って、イフリートなどを使う機会がありません」

吉田氏「やはりコンテンツやパーティの状態によって召喚獣を使い分けられるのがベストだと思っています。ガルーダばかりが使用される現在の状況は問題だと感じていますが、イフリートやタイタンを強化するだけだと召喚士自体が強くなってしまう危険性もあるので、慎重に検討している段階です」

お題「新ジョブとしてシーフを実装する予定はありますか?」

吉田氏「この先E3やGamescomといった世界的なイベントがあり、情報をバラけさせないといけないのです。この回答でなんとなく推測してもらえると嬉しいです」

お題「キャラクタークリエイトでシルフィーを再現できないのが残念です」

吉田氏「実はβテストの際に、キャラクタークリエイトで作れるモデルにしていたんです。するとαテストでシルフィーに会っていたユーザーさんから『元に戻してほしい』という要望があったのです。これから先、シルフィーが登場する機会もあると思うので、あなたがなりきるのではなく、今後の展開に期待してください」

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