2014年4月27日、スクウェア・エニックスは、千葉・幕張メッセにて開催された「ニコニコ超会議3」において、出演声優陣を招いた「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のステージイベント「声優さんスペシャルトークショー」を実施した。
トークでは、収録の際のマル秘エピソードが次々と判明!
ステージが始まると、まずは声優の茅野愛衣さん(ヤ・シュトラ役)と、伊瀬茉莉也さん(ナナモ・ウル・ナモ役)が登壇。スクウェア・エニックスのサウンドディレクター、祖堅正慶氏とコミュニティチームの望月一善氏がMCを務め、様々な質問に声優陣が答えていく形で進行する。
茅野さんと伊瀬さんの2人が、たった今現場で声を吹き込んだという貴重なキャラクター紹介のPVが流されたあと、「キャラクターの第1印象はどうだったか?」という質問に。最初に猫の役だと聞かされていた茅野さんは、語尾に「ニャー」がつくような可愛らしいキャラを想像していたが、正反対のクールビューティな格好いい役柄だったギャップに、驚きつつも喜んでいたそうだ。普段茅野さんが演じることの多いキャラとタイプが異なることもあり、祖堅氏にどうやって演じるべきか相談したところ、「コンビニの前で座っているヤンキーのようなイメージ」でという凄まじい指示が飛んできたという。ちなみに祖堅氏は、この後伊瀬さんがモーグリ役を兼役していることが発表された際にも、「もっと殴りたくなるような声でお願いします」と注文をつけていたことも判明。ある意味で的確すぎる(?)例えに、客席からは爆笑が巻き起こっていた。
続く「演じたキャラクターに共感できる部分は?」という質問には、茅野さんが「人を癒やす能力をもっているので、自分もそうなれたらいいなと思いました。」と回答。既に茅野さんには伊瀬さんもいつも癒やされており、今日のイベントでも楽屋で会った時の第一声が「愛衣ちゃん癒やして!」だったという程で、収録の際にはスタッフ陣まで骨抜きにされてしまうというのだから、その回復量の凄まじさが窺える。
その後は以外と知られていない2人の演じるキャラクターに関係した話題へ。ヤ・シュトラの妹・ヤ・ミトラの存在や、伊瀬さんがナナモ、モーグリ役に加え、タタルも兼役していることが明かされた。「よろしくでっす」というタタルの台詞をその場で伊瀬さんが演じてくれるという生演技が披露されると、舌っ足らずの可愛らしい声に会場は大いに沸き上がっていた。
そしてここで、なんと台本に書かれていない「本当は祖堅さんに対して思っていることや言いたいことは?」の祖堅氏に対するサプライズ質問に。
茅野さんがキューランプをあまり使わず、ボディランゲージやアイコンタクトを中心にアフレコを進めることに触れると、祖堅氏は「ランプを使ってこっちがタイミングを決めてしまうと、声優さんが役に入る準備ができる前に声が入ってしまう」と、まさにプロの拘りというのを感じさせる真面目なコメントで返答。
一方で伊瀬さんも「緊張する初収録の際、自分が出演していた作品や演技の感想の雑談で緊張をほぐしてくれてとてもやりやすかった」と絶賛しつつ、「ちょっと雑談が長いと思う時も」と綺麗なオチをつけ、会場の笑いを誘っていた。
その後も、大のからあげクン好きとしても知られる祖堅氏のジャンクな食生活の話題などで盛り上がるも、まさかの巻きの指示が入ったことで軌道修正。FFシリーズに関係した話題として、「『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』で遊ぶなら、攻撃・防御・回復のどの役割をやってみたいか?」という質問になると、やはり癒やしのイメージが強い茅野さんは予想通りの“回復”、対する伊瀬さんは“攻撃”……と思わせて“防御”というやや意外なチョイスに。伊瀬さんは敵を攻撃するという操作が苦手なのだそうで、味方のサポートに回りたいのだとか。もし2人がパーティを組めば、敵の攻撃を伊瀬さんが引き受け、茅野さんが回復するという抜群のコンビネーションが発揮されることになりそうだ。
質問の締めとなる「今後、ラ・シュトラとナナモの2人にはどうなってもらいたいか?」には、「ラウバーンと末永く暮らしてもらえたら」(伊瀬さん)「ラ・シュトラさんなりの幸せを見つけて欲しいです。」(茅野さん)と、それぞれのキャラクターの幸せを願うコメント。今度の展開は、メインシナリオライターである前廣和豊氏にかかっているとのことなので、キャスト陣が希望するような未来が実現されるよう、前廣氏の手腕に期待していきたい。
最後はキャスト陣が、シリーズを支えてくれるファン達への感謝と今後の出演に向けた意気込みを語り、本日一番の華やかなステージは幕を閉じた。
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